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一般化


天文学者と航海士は、任意の時刻に地球上の任意の地点から観測した場合に不変的な天体の相互配置パターンを収集して蓄積するノウハウを共同で確立していた。

才能ある直観的な船乗りは豊富な経験から、肉眼で見える任意の星はいずれも、任意の日にクロノメーターで記録した任意の時刻に、コンパスが示す任意の方向で観測者から見える地平線上の高さを角度で測定した後、球面三角法で計算すると同時に、地球上の観測者の位置をも正確に計算できることが発見された。

AとBの間には科学史的には数千年間の隔たりがある。
にもかかわらず、
われわれはAとBを除外して、いきなり三角関数を学習する社会を受け入れている。
これは、数学に限ったことではない。  Y.K

世界時( World Time)2

世界の誰かと話をするには世界時が必要である。
人間には睡眠があるからである。これは常識かもしれない。
しかし、世界時とは時計を意味しない。時計は世界時に準拠しているから。
世界のどこかに孤独に移動する場合も、世界時が必要である。
地球が太陽系を回転しているからだ。  Y.K

世界時( World Time)1

科学史では、900年頃すでに、ギリシア北部マグネシア(Magnesia )で磁石が知られていた。
1100年頃、中国で羅針盤が使用されていた。つまりすでに方位磁石が実用化されていた。
しかし、磁石が示す北極と南極は、地理上の北極、南極程度離れていて、しかも地磁気の北極、南極は小円を描いて常に位置を変えていることが人工衛星からの観測で分かった。地球の回転慣性とプリセッションから磁石が示す北極と南極は不動ではない。
つまり、磁気コンパスだけのナビゲーションだけでは、誤差が大きすぎて安全な航海を保証できない。
紀元前から航海術に天測が利用され、ジャイロスコープ*や磁気コンパスがなくても外洋航路を自由に行き来していたというテクノロジーは、地球を外部から見るという天球儀を発明した古代の神官たちの蓄積したノウハウに依存していることを現代人は理解したのである。
天測とは正確な世界時と三角関数の体系化である。正確な世界時とは太陽による隔時観測法であるが、時計のない時代の隔時観測法は北極星を中心としたの星座の回転角度から時間を割り出した。マストという鉛直線があれば十分である。  Y.K

*航空機や宇ロケットのナビはジャイロスコープ (gyroscope) を搭載する。物体に働く角速度を検出する計測器。