日別アーカイブ: 2006年10月19日

失われた香り

稲も小麦もトウモロコシも雑草から選別された栽培の歴史をもっている。
それ故に、雑草と共に成長した植物は独特の香りを1世代で取り戻す。
この香りは、バイオスフィアの大気圏ではありふれた風として循環していたに違いない。

風の記憶が季節を呼び戻し、収穫をもたらす時代を生きた人たちは香りで目覚め、そして眠ることができた。

風のない場所ではいま、眠る前にインターネットと安定剤が常用されている。  Y.K