月別アーカイブ: 2007年3月

自然エネルギー

化石燃料(石油、石炭、天然ガス、オイルサンド)やウラン等の埋蔵資源は枯渇性エネルギー源で、資源が枯渇しないエネルギー源=太陽光・太陽熱・風力・水力・波力・バイオマスは、「自然エネルギー」と言われている。

そして自然エネルギーは、再生可能エネルギーであると言われるようになった。
ところが、すべてのエネルギーは自然エネルギーである。
なぜなら、宇宙全体のエネルギーは増えも減りもしないからである(量子力学が成立する大前提である)。
ゆえに、すべての物理的エネルギーは再生可能なエネルギーである。
物質も再生可能なエネルギーである。
原子力発電所ではこれは日常化している。

地球温暖化によって、地表から放射された赤外線というエネルギーを一部吸収する水蒸気や二酸化炭素、メタンという物質もわれわれが見落としていた地球規模の再生可能なエネルギー源になり得ることが証明された。
つまり、新たな再生可能なエネルギーは地球の年平均温度を次の100年で1度以上も上昇させることができる。
銀河宇宙にとっては、惑星がいずれ太陽のような恒星になるための再生可能なエネルギー源になっていることに変わりない。  Y.K

『寝太郎』

稲作による真の富を表す「三年寝たろう」(=シントロピーの利用によって、3年に一度の豊穣な稲作によって生存できる地域が存在する)は、高度消費資本主義社会の市民農園から決定的に遠ざかる。
『寝太郎』が稲作の平均的な姿であることは決定的に疑われたままである。  Y.K

市民農園 

都市と農村は交流することは不可能なように設計された。
情報格差は、都市と農村を分離して存続させるエンジンであった。

そして今、互いの債務を忘れて交流するためには、
偽装しなければならない。
エコロジー的市民農園とか、民家宿泊とかの
市民が運営する安価なレジャー施設で、
移動人口の増大をもたらし経済効果を期待するという単純な考えで、
人々を引き留めることはできないが。

移動人口や農村部の定住人口の増大には、
基本的に多大な税金投入が必要である。

都市と農村は第2次世界大戦中の大規模な生存の危機から発生した
<疎開>という形で否応なく交流したように、
都市と農村が再び交流するためには、真の危機が来るまで、
もっと互いに対立したまま破壊されなければならない。

生活格差とか、情報格差とか、高齢過疎化とか
はたまた限界集落とか、
これらもっともらしい経済統計学の概念は、
日本の都市と農村に限ったことではない。

世界中で起こっているグローバリズムの標準化の生々しい兆候だ。

アジアでは、稲作から遠ざかる奴隷化(都市では消費者と言われる)のそれぞれの段階を表している。  Y.K

ルビの起源

ルビーは宝石の名前だ。
19世紀まで活字は宝石のように貴重な存在であった。
ルビ活字の大きさを宝石の名前(5.5ポイント・ルビ)で区別していた。

プリセッションを計画的偶然と訳したことがある。
そしてプリセッションをルビにした。
漢字のルビには内部と外部の相互作用がある。
この相互作用こそ、稀少元素のように貴重な存在になるだろう。  Y.K

こどもオペレーション

あらゆる大人はかつて子どもであった。
子どものことは胎児も含めてよく分かっていないと聞いて驚く人がいる。
子どもを産んだからと言って、子どもが理解できるわけではないのと同じだ。
理解するためには、子どもから学ばなければならない。
子どもから学ぶには、子どもになるというオペレーションが必要だ。
この子どもオペレーションについては一部の天才たちが独占したままだ。
シナジェティクス入門講座はこの子どもオペレーションの実践でもある。
講座と同時平行して、わたしもこどもオペレーションによってある数学論文を書いている。いつでもどこでもこどもが効果的だ。  Y.K

苦労

苦労すると偉くなるという人がいる。
たとえば、私の両親。
だから、私も一応苦労してみた。

しかし実際は、苦労して苦労して、そして苦労して人々はバカになっていると認められないほどバカになっているのだ。

私は数学で苦労していないから
いまでも数学をしている。  Y.K

便利な無用

カップ一杯の水がが30秒で沸騰する電気ポットをネットで買った。
用もないのにあまり好きでないコーヒーを飲み始める。

乾燥機付き除湿付き全自動洗濯機を買う。
用もないのにあまり好きでない洗濯を始める。

エタノールで走れるエコカーを買う。
あまり好きでないドライブをして
たいして好きでもないクッキーのおかえしを買う。

ポイントが貯まるのがなぜかうれしい。
ポイントの期限切れで最初から売価を安くすればいいのになどと考えたりする。

こうして人々は賢い消費者になるのだ。  Y.K

Think Global,Act Local

ローマクラブの2000年のプロパガンダは、Think Global ,Act Localであった。
これをバックミンスター・フラーの言葉だとする彼らの世界キャンペーンは
21世紀の心理戦争の典型例である。

「グローバルな地球の自己認識」などどいうプロパガンダに
気持ちを動かされてはいけない。
グローブとは、そもそも球体惑星地球のことだからである。
地球の自己認識は、大英帝国のミッションであった。
その結果、惑星は分断された状態で効果的な支配がはじまった。
知識の家畜化は止むことがない。

一つの岩石でさえ全太陽系の知識が求められる。
地球規模の認識で、地球の問題は解決されないことは明らかである。  Y.K

一粒万倍(=シナジー)

イスラムの文化は稲作である。
この稲作の廃絶に、膨大な軍事費が注がれてきたのである。
日本の農地は、イスラムのようには爆弾でぼこぼこにされなかったが休耕田が拡大している。一粒万倍という富の根源が、いたるところで形をかえて破壊されている。  Y.K

暇人

フリーターは確かに多い。
しかし、貧乏で暇な人は、ほとんどいなくなった。
お金は必要だが、忙しいことにはもっと意味がある。
でなければ、こんなに多くの人が忙しいわけがない。

私の経験では、忙しいときには、思考力は衰える傾向がある。
忙しい人は、暇な人以上に老化する傾向がある。
より少なく働く自由は、貧しいと感じられる傾向がある。

フリーターがより少なく働く自由人とは限らない。
彼らはいまのところいくら増えても安全だ。  Y.K

詐欺師

金持ちでも貧乏人でも、知識があろうがなかろうが、
お金を稼ぐこと自体を目的にした職業は、すべて詐欺である。
もし、まだあなたが詐欺師でないなら、
詐欺師になる以上の苦労をしていることだろう。  Y.K

浮力

テンセグリティ球はテンション材の切断よりも風を恐れる。
どこかに飛んでいくからだ。木の葉のように。

直径11mの皮膜のない250キログラムのテンセグリティドームでさえ
5月のそよ風だけで5m移動する。
皮膜を取り付けたテンセグリティドームには、もちろん浮力が発生する。
テンセグリティドームは、風よりも太陽光を恐れる。
大気圏へと浮遊するからだ。

テンセグリティドームの設計者は船体の強度と浮力計算をしなければならない。
外洋航路の軌道をトレースするためのエンジンは、太陽光と風だ。
想像力とテクノロジーは共にワイヤレスである。

1995年、私はこの経験から浮遊都市の現実性を理解した。
21世紀の大気圏は、モバイラーの最後の自由都市だ。
そして、はじめてゆっくりお茶でも飲もう。  Y.K

天文学

天文学には観察者が必要だ。
学校の幾何学とは、裏切られた天文学の姿である。
内部と外部が存在しない平面の話ばかりである。
だから、幾何学に観察者は必要とされないまま2千年以上が経過した。
幾何学が嫌いになる歴史的理由は隠されたままだ。
いつになったら宇宙で生きていけるのだろうか。  Y.K

幾何級数

耕作地の面積を倍にしても、収穫は等差級数でしか増加しないが、植物の種を単位にして考えれば、すべての植物は幾何級数的に増加している。

稲作における<一粒万倍>は幾何級数そのものだ。
しかし、人間は必ずしも植物の種ばかりを食料としているわけではない。
カボチャと稲の違いは、食べるときの形を単位にした習慣にある。
一粒の種から見れば、幾何級数の例外はない。

「人口は幾何級数的に増加するが、食糧は等差級数でしか増加しない」
というダーウィンの視点を鵜呑みにした最初の経済統計学者マルサスに、
稲作の水耕栽培の経験はなかった。

この経済統計学の定理はその後の農業と農民を支配した。
こうして現代の日本の農民はすべての種や苗をお金で買っている。
たとえば、チンゲンサイの種を栽培することを禁じているのは
植物の種が幾何級数的に増加する事実を発見できないようにして、
遺伝子工学のお陰にしたいのだ。
光合成システムではなく遺伝子工学のユーザに置き換えるためのシナリオがある(「世界の遺伝子組み換え作物栽培面積は2015年までに世界の栽培面積は約2億ヘクタールに達する」と予測されている)

このシナリオは単純すぎる。
それゆえに、知識の奴隷化には、予め疑うことができないように
科学者を動員した単純な<定理>が必ず存在する。
こうした<定理>が、1世紀以上も存続することは稀ではない。

知識の奴隷化を維持するには、
無数の知識人が高価な報酬と引き替えに協力する社会システムを発明しなければならなかった(ダーウィンがマルサスに雇用されていた事実は無視されている)。

このシステムは、イデオロギー以上にいまのところうまく動いているようだ。  Y.K