地産地消から自己組織へ

もし、バイオスフィアが
地産地消していたら、
人間がいない場所での地球温暖化は起こらなかっただろう。
もし、PCや自動車が地産地消で生産されていたら、
誰も利用できなかっただろう。
地産地消は、
永久機関のような外部のない局所的なサイクルの概念を含んだ
幻想的な引きこもりである。
その結果、食料は廃棄することによって
価格を維持することに利用されている。
(毎年、日本では10兆円の食料費のなかで2兆円分が廃棄処分されている。
また、日本の産畜肉の生産用の輸入飼料こそ貿易収支のために利用された。)
<地産地消>も<遠産遠消>も国境線が造り出す
相対的で政治的・経済的な内部と外部である。
エコロジーは、つねに包括的で再生的である。
そして、
バイオスフィアは、唯一の外部と唯一の内部をもっている。
そして、
食料生産のための光合成は、
太陽系のエネルギー収支で運営されている。
最近の生物学や化学そして物理学では、
この運営方法を自己組織化と呼んでいる。