ベルヌーイの定理

自然は扇風機のように

羽を使わないでも風を興せる。
風が吹くのは、
海水があって、

陸には植物が水分を保存しているからだ。

そして、太陽系を地球が公転しているからだ。

さらに台風やハリケーンは、

地球の自転(コリオリ力)を利用して回転し始める。

強い風は軸回転力から生まれる。
ダイソンの羽根のない扇風機(Air Multiplier)には、

風を興す内部に回転するある種のローターが内蔵され

リングのスリットから吹き出すことで、

リング状の表面に気圧差を生じさせている。

流速が上がれば圧力が下がるベルヌーイの定理にしたがって。
この気圧差が粘性の高い気体の流速にシナジー効果を与えている。

しかも、異なった空気の流れには
温度差(冷却)が生じているはずだ。

離陸直後のジェット機の主翼のように・・・
羽根のない扇風機は、矛盾した言葉である。
扇という言葉自体に羽が内蔵されているから。
扇風機は、純粋な <風の加速器>になったのである。
より少ない風でより多くの風を興せる
台風やハリケーンのメカニズムに接近したのである。
風はつねに軸回転によるプリセッションから生まれ、
ついに大気圏がバイオスフィアを制御するように、
空気は空気自体を制御できる。
お金のないアメリカは、

膨大なドルを印刷して世界中に
経済格差を生じさせても

世界を回転させ続けることはできなかった。
民主主義で偽装された経済原理には、

支点の消失によるレバレッジという圧縮材の機能の不全から
一挙に拡がる破綻の原理しか機能しないだろう。