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太陽系

人間は内部に大しても外部に対しても
太陽系の元素存在度を変えてはいけない。
元素存在度を不変のままで
人間は環境をデザインする能力が与えられている。
台風や津波のように。

平均的な元素存在度

宇宙空間からの観察によって
地球に毎日2兆個も降る注ぐ流れ星の星屑には
独自の軌道があることが発見された。
アミノ酸などの有機化合物が毎日100トン以上もの星屑に含まれていたことは
46億年間で形成された有機体生命内部の元素存在度と
宇宙の平均的な元素存在度が
ほとんど変わらない事実を説明する。
この<かけがえのないエコロジー>から
<かけかえられるエコロジー>(参照『宇宙エコロジー
ーーーーー バックミンスター・フラーの直観と美』バックミンスターフラー+梶川泰司 著 「序章」美術出版社 2004)
への認識の変容の段階での無数の核爆発によって
この宇宙の平均的な元素存在度を激しく変化させたのである。
太陽系で生命を存続させるためのデフォルトには
固有の平均的な元素存在度を変えないことが含まれる。
これは信念でも宗教でもない
21世紀のメタフィジックスである。

長寿国家

放射性核種(ストロンチウム90、セシウム137など)は
物質的な<死の灰>である。
原発再稼働を承認した国家の思考形態こそは
人間よりも、そしてセシウムよりも
長寿命の<死の灰>に他ならない。
それなくしては
バイオスフィアには存在しない
どんな物質的な<死の灰>も生成されてこなかった。

理解について

グローブ(globe)とは
古代ギリシア語のL.globus(=sphere 球)であり、
凝集した固まりになることでもある。
しかし、地球を意味したのは大英帝国による
東インド会社の世界戦略からである。
その後の2世紀間、支配のためのグローバルな理解は
ついに太陽系には到達しなかった。
(日食で稀に思い出す程度に堕落している)
そればかりか、国家はますますより大きな固まりに
安定しようとしている。
(彼らは石油とウランを独占したにすぎない。)
固体的な理解は時代遅れである。
可能な限り包括的に理解する行為こそ
宇宙的な行為である。
例えば、半径137億光年の球状宇宙は
凝集した固まりではなく、互いに隙間だらけである。

黄昏

21世紀のエネルギーと食料不足は
すべて作り話である。
この出来の悪い作り話でも大多数を騙せる過信こそ
権力構造の黄昏である。

段階について

エコロジーを富の増加のために利用できても
有機体生命と非生命との間
および
非生命間どうしの
エコロジーを認識しない社会道徳とその諸々の価値を
そしてそれらの思考方法を
全的に否定することは
思考ではなく瞑想の段階にある。

目的について

宇宙の存続には
エネルギー損失という概念は存在しない。
エコロジーも同じだ。
生命の存続のために
快楽を苦痛と分離できても
宇宙との相互作用を
完全に変換できていないばかりか
理解しようとしない。
宇宙で生き延びるための
目的を疑っている群れの
内部にいるかぎり。

作業仮説

現在の人類が電気エネルギーに変換可能なウラニウムの埋蔵量は
現在の人類が電気エネルギーに変換可能な石油の埋蔵量よりも圧倒的に少ない。
すべての理論は作業仮説から始まるが
地球温暖化理論はこの事実を隠蔽してきた。

有限について

20世紀の物理学は
<宇宙の全エネルギーは増えも減りもしない>ことを発見した。
脱原発も反原発も
原発が建造された後に生まれたが
どちらも人類のエネルギーの無限観に
反駁しているわけではない。
生存のために安定したエネルギー源を獲得する手段への
科学的な理解の困難さだけではなく
観察不可能な<無限>に対する概念そのものが
苦痛と恐怖を生む根源かもしれない。
1000億個以上の銀河を有する
宇宙(=半径137億光年の球状宇宙)は、
最新の科学哲学では有限である。