お土産

一瞬、強い光線が光り輝き
少し遅れて地響きと共に
その爆発音を聞けた人はまだ幸運だった。
信じられないほど巨大なキノコ雲を遠くから
見た目は無傷で
しばらく見物できたからだ。
この原子爆弾は1970年代には
すでに限定品のお土産のように買うことができた。
2種のプロトタイプの人体実験が成功した以後
この歴史的な記念品の各改良版は
日本で製造され続けてきたが
販売元はもちろんアメリカ合衆国である。
現在ではかなりの在庫をもっていることを
そろそろ自慢していい時だろう。
総選挙前にはちょうどいい。