月別アーカイブ: 2013年8月

ありふれた信念

才能の8割が体力だと思い込まされている人に
才能は宿らない。
残りの2割がその体力と体力以外を作り出している生命の仕組み
ーーーーノウホワイトとノウハウとの相互作用に無関心だから。
原子核では、すべての核子(陽子や中性子)を相互に統合するための
結合エネルギー(質量欠損)は全質量のわずか0.05%にすぎない。

物質から抽象化へ

DNAモデルは2本の鎖状ポリヌクレオチドが一組となって2重螺旋を構成する。
1951年に発見されたこのモデルには実際のDNAの複製の機能はない。
2本のポリヌクレオチドを結びつける水素結合の相互関係を
捉えた謂わば3Dのストップモーションモデルである。
しかし、テンセグリティモデルには機能が形成されている。
共鳴テンセグリティのすべての形成過程とは、物質から抽象化に至る過程である。
細胞テンセグリティモデルでも
原子核またはフラーレン・テンセグリティモデルでも
テンセグリティモデルは物質の関係を抽象化し
もっとも純粋な機能を物質化しているのである。

シナジェティクスモデル再考

気づきは有限であるが
より完全な理解はより永続する。
理解から生まれる知識は
経験よりもモデルによって
より有機的に組織できる。
知識には周期的な軌道がある。
それを観るのはもはや知識ではない。
モデルに先験的に内在する英知(wisdoms)である。
すべてのシナジェティクスモデルは
発見されている。
シナジェティクスは形態デザインを陳腐化する。

モデル言語

シナジェティクスモデリングは原理の理解のための方法ではない。
シナジェティクスのモデル言語の生成こそ
手段であり同時に目的である。
モデル言語の生成過程を注視し洞察することによって
自己は非常に鋭敏になる。
そのプリセッションとして
シナジェティクスモデルが発見される。
内的なカオスから脱却するこの生成過程で
しばしば直観の役割を経験できるだろう。
自己と自己との関係に
宇宙の要求が投影される瞬間をはじめて知ることができる。
それは知識から知ることを破壊するだろう。

テンセグリティとインテグリティ

自由に思考することは不可能である。
ーーー思考の構造が昨日までの知識の蓄積から形成されているかぎり
テンセグリティは
構造を自由に思考した結果発見されたのではなかった。
大気圏内における内部空間を拡張する
テクノロジーの探査の過程で発見されている。
マンハッタン計画に対抗した
反建築(アナキー)的なメタフィジックスへの
志向性から生まれている。
テンセグリティ構造とは
思考の構造さえも否定する
前例のない純粋な構造の物質化だったのである。
純粋な構造の物質化の過程には
社会規範からではない
宇宙に対する自己の誠実さ(integrity)を伴うにちがいない。

クリティカル・パス法と最短時間

問題解決にはコストや時間がかかる。
その問題解決方法を思考するための時間もコストである。
多くの場合は、より複雑な解決方法によって、解決する過程がより長期化する。
そこで解決を中止するほうが経済的だと考える。
もっとも矛盾のない単純で効果的な方法にたどりつくのは稀である。
多くの人々は、その時間もエネルギーも想像するだけで終わる。
そこに到達するための
時間もコストもエネルギーも予め用意しなければならないと
最初に考えられたのは、国家か大企業か軍隊である。
単純で効果的なクリティカル・パス法には
時間とコストとエネルギーが含まれている。
固有安全性を含んだ最短時間の解決方法には
最長な経路が内包されている。
実践的なクリティカル・パス方法の最大の障害は
人々の常識と非常識を区別する社会的道徳である。
国家か大企業か軍隊には、その社会的道徳はない。
彼らがそれらを作り出し利用してきたのである。
たとえば、TPPはクリティカル・パスの産物である以上
今後最小のコストとエネルギー、そして最短時間で実行される。

終わりのない戦後

子供の時に
国を愛せないように教育された最初の世代は
それを民主主義として学んだ。
半世紀後、彼らは郵政民営化(日本版ビッグバン)を歓迎した。
そして、最初の被爆国の被曝が
除染産業と共にほぼ永久的に拡大したのは
敗戦国から自己愛という先験的な仕組みが
計画的に破壊されてきたからである。
1989年の冷戦終結、ソ連崩壊に始まる
<終わりのない戦後>を知らない世代でも
敗者は敗者を愛せないばかりか
互いに傷つけ裏切る無意識に見せかけた
張りぼての行動は見事に持続している。
1200兆円の個人貯蓄の効率的運用は
<終わりのない戦後>の終着駅である。

自己愛

自分を愛してばかりいると
人を愛することができなくなるのではなく
子供の時に人に愛されていないと
自分を愛することができない仕組みがある。
学校で学ぶことは
自己愛でさえほんの一瞬の<刷り込み=imprinting>によって
自己と他者との相互関係から生まれるという事実だけだ。

エネルギー資本主義

土地資本主義からエネルギー資本主義に移行した段階では
エネルギーは資源の所有ではなく、テクノロジーの開発方法にある。
そのテクノロジーのもっとも基本的な開発方法は
国家や企業によるノウハウの所有ではなく
発明者の動機付け(ノウホワイ)との出会いにある。
20世紀の主要な発見と発明(自動車、飛行機、パソコンなど)のほとんどは
大学内部からは生まれなかったように
国家や企業や大学はけっして
人間の動機付けを開発したり所有したりできなかったからである。
真の動機はすべての個人に自発的に生まれるように
生得的にデザインされている。
参照
世界を探査するモバイラーはノウホワイ(know why)と対話する。
“http://www.mammo.tv/interview/archives/no210.html”:http://www.mammo.tv/interview/archives/no210.html

国家公務員

ヒットラーに強大な権力を持たせたのは
少数からなる組織ではない。
国家から雇用された普通の公務員たちだった。
権力への監視システムを独占した彼らは
国家を民主的に運営できると自惚れていた。
目と耳を誰にも自惚れさせてはいけない。
これまでのように終身雇用システムに
代行させてもいけない。
それらは
未来につづく独占と強奪の最初の兆しだったはずだ。