月別アーカイブ: 2014年1月

思考プログラム

独創性は
質問に対して検索で答える教育プログラムから生まれない。
検索ロボットが収集したこれまでの情報は
地球上の全情報のせいぜい1%未満である。
検索とコピペを奨励するプログラムは
植民地化の思考プログラムだ。
事物との新しい関係は
既存の情報や知識、
そして知恵やそれらとの組み合わせには存在しない。
検索とコピペを奨励するプログラムは
けっして動機(=know why)を生成しない。
独創性は
つねに検索不可能な領域で生成される。
他者からは検索できない
自己と宇宙との新しい経験から生まれる。

パリティ(parity=平衡)の物質化

張力の歴史は、
人間の構造的な客観化における
間接的、代理的、従属的でつねに局所的な概念の歴史である。
張力は、
哲学的前提から2次的な補佐的機能として考察されてきたが
張力が圧縮力とはじめて概念的に均衡したのは
1807年のイギリスのハンフリー・デービーによる
アルミニウムと鉄の合金の誕生からだった。
それ以後のすべての合金は、シナジェティックである。
つまり、それまでの産業を支えていた
哲学的前提が加速度的に破壊されていくのである。

因果

すべての行為には
反作用とその合成された結果が生成される。
すべての現在には
過去と未来の始まりが合成されているにちがいない。

ミスティック・ミステイク

包括的に理解していく行為に
魅力的な読書や瞑想は含まれない。
包括的な理解は
複数の間違った行為の過程から生まれる
もっとも神秘的な相互関係である。
それゆえに、
包括的な理解は教育プログラムから除外されてきた。
より間違わない論理性にのみに依存してきた知性は
もっとも分断されやすいのである。

現実への脱出

無数の異なった現実(=リアリティ)が
同時的かつ非同時的に存在する。
リアリティとして認識できるすべての存在は
観察者にとって
肯定的か否定的かのどちらかの状態を形成している。
より否定的な状態が優勢ならば
誰でも現実からの逃避を選ぶだろう。
リアリティと一般化(generalization)との相違は
一般化が<唯一の現実>から生成されていることにある。
異なったリアリティの不確定から脱出できたなら
生存する能力(=富)はより増大しはじめる。

干渉

3.11以後、教室の中だけではなく
メディアから<良い質問>と<悪い質問>が
メディアによって認証され横行している。
空気を読む人々には
<良い><悪い>で思考するための
予期しないすべての干渉を排除する
アプリがインストールされている。
予期しないすべての干渉は
独創的な質問に変換できる。
これは<興味ある質問>にちがいない。

精神現象学

人間は、巨視的なコミュニケーションシステムを内在している。
自己承認と原理の普遍性との関係を
最初に哲学的に捉えたのは
ヘーゲルの<精神現象学>である。
科学的原理を教育しても
インターネットを生み出した
生得的な巨視的なコミュニケーションシステムを
採用する自己教育プログラムは未発達だ。
ーーーーシナジェティクスを除いて。
人間性とは、巨視的なコミュニケーションシステムの外部化である。

動的なベクトル平衡体と最短距離

地球から火星に宇宙船が移動する軌道が
3次元曲線になるように
静的なベクトル平衡体(Jitterbug)の外接球面上の頂点から
収縮・拡大する動的なベクトル平衡体の外接球面上の
頂点へと連続する軌道も
螺旋状の3次元曲線として考察できる。
それらはつねに最短距離である。
しかし、イデオロギーに関わらず
政治経済システムが扱う最短距離は
つねに直線として考察されてきた。

自己承認システム

先行技術から改善したアイデアの段階や
偉大な発明を参照しながら
新しい技術を解釈しているかぎり
テクノロジーに内在する原理の生きた美しさを遠ざけてしまうのは
そのテクノロジーを自らが単独で考案したという
社会さえも容認してきた自惚れからだ。
自惚れは、自己承認の欠如から生成される。
自己承認の欠如こそ、
優れた発明からテクノロジーと
その起源を捉える概念の限界をもたらしている。