月別アーカイブ: 2014年2月

高速道路の安全率(Safety Factor)

高速道路または国道内で
車が積雪で埋もれ物流が止まった主要原因は
予測を超えた豪雪や密度の高い雪質だったからではない。
都市間のほとんどを互いに張り巡らし
つねに整備された高速ネットワークが
基本的に2車線しかなかったからである。
日本以外の20世紀の先進工業国の高速ネットワークは
すべて3車線で設計されてきた。
危機的情況での移動し分散する自由度が
3車線目にあるからである。
設計技術的な無知によって
不確実性がより増大しているにもかかわらず
半世紀ぶりの気象異変という不確実性を信じ込まされている。
そして、構造のマージン(余裕部分)を無視した
擬似的な安全率によって
人々は移動中に凍死または餓死しかけたのである。

問題

優れた問題の方が
その問題解決方法よりも
独自性が高い場合がある。
独自性を生み出す
その独創力は
解決方法が未だ存在しない優れた問題をも生み出す。
さらに、その独創的な解決方法によって
問題を減らすと同時に
しばしば優れた問題を増加させることができるのは
問題を定義する新たな直観とビジョンが存在するからだ。
問題解決方法は
問題増加方法に変換できる。

2つの球体

25世紀前のギリシアの球と
シナジェティクスにおける
ジオデシック球には明確な違いがある。
無限は、有限なシステムの中で形成される
局所的な現象である。
局所的なシステムは
連続的に細分化されるが
限定的である。
無限は、永遠とは無縁である。

自己愛

自己愛は自分の一部であるから、
自己を冷静に外から見つめるということは難しい。
人間に深く根づいた自己愛は
<分断して征服される>最初の要因である。
自己愛に基づいた個性との融合は
さらに分離の要因である。

持続可能な開発(Sustainable Development)

持続可能な開発や発展を支えている思考こそ
補助金による見せかけの持続性を形成し
自発性を犠牲にしてきた。
それゆえ、すべての反応を無視し、
新たなものを絶えず拒んだ
持続可能な安定願望は
怖れと不安を回避する裏返しの願望なのだ。
自然以外に
持続可能なシステムは
まだ誰も開発していない。

怖れ

誰でも
新たな経験をする毎に
より多くを学ぶ。
断続的に恐怖を与えると
常により少なく学ばせることができる。
人々は
気にせず何でも食べはじめている。

ゲーム

概念は非物質的で重さがないが
リアリティは物質的である。
マネーゲームは非物質的である。
この非物質的な繰り返しによって
リアリティを支配してきたのである。

産業化のためのロングテール

20世紀の脱工業化によって
科学がテクノロジーを
テクノロジーが産業を
産業が経済を
そして、
経済が政治を
先導する時系列的な構造が再認識されてきた。
あらゆる政治的指導者は
重要な出来事の終わりのしっぽの方で
選ばれているにすぎなかったのである。
より長くより細くなるほど
左右により大きく揺れる<ロングテール>の
指導者だったのだ。
そのテールの長さと揺れは
けっして科学を先導できないばかりか
経済さえも先導できないのである。
個人の直観と経験のみが
つねに新たな科学的探究心を先導しているのである。

抽象化

政治・経済的支配は
物質の抽象化にほとんど影響していない。
あらゆる発展は
物質からどのように抽象するかによって生まれている。
抽象とは、大きさから独立した<関係>の中に
純粋な<原理>を発見することである。
抽象化は、概念的にモデル化できる。

2つの法律(Law)

法律を遂行するために
ネガティブな罰則の強制を伴う
記号のテクノロジーがインストールされた。
自然は、自らの秩序形成において
いっさいの罰則を持たない
テクノロジーをデザインしている。
いまや個人は、法律(Civil Laws)と
科学的原理(Scientific Laws)との間に
引き裂かれながら生存している
小さなモバイラーだ。