構造の自由

複数の圧縮材をまとめて1つの全体に
統合する実験から
テンセグリティは生まれなかった。
圧縮材が不連続で、
互いに非接触であり続けるには
どんな足場も持たず、大地もなく、
何事かをなしとげてもいない
自由な存在から
<構造の自由>を定義しなければならなかった。
それまでの人類には、結晶質的な固体の概念以外から
考察された構造は、存在していなかった。
どんな部分よりもより重要な部分を所有しない
構造システムの物質化への英知の発見から
半世紀間も経過したが
人々は、より重要でない部分を排除する経済学に依存したままだ。