自律的構造

最古の屋根構造は、船底を逆さにして利用しながら
海岸から川を遡上して内陸へと移動したのである。
波に砕けない船体強度の設計方法は
内陸での風雪に耐える建築空間を拡張できたのである。

こうした自律的な独立した構造としての建築が消滅したのは
自動車や飛行機が登場してからだ。

シナジェティクスが、出現した理由でもある。

太陽系での自律的構造は
生成と分解を繰り返しても消耗しない
水素原子のようなモジュールの概念から
デザインされるが
地球建築はいまも建築コードで書き換えられる範囲の空間構造である。

太陽系の他の惑星では使用できないほど
それは人為的である。