レイマンとしての動機(Know Why)

彼に合う前から、そして最後に仕事した1983年以後も、
「構造とそのデザインの多くの部分を、
バックミンスター・フラーの功績に負っている。
これからなすべきこと、思考し、言うべきこともまたフラーに負っていて
この期間は21世紀へと続くだろう。
シナジェティクスはより偉大になるだろう。」と考えていた。

1986年のバックミンスター・フラー研究所の理事会で
私から提案された<シナジェティクス研究所(Synergetics Institute)>
という名前の元での
私のシナジェティクスの研究開発とシナジェティクス教育の活動
(最初はアメリカで、後に日本で)が承認された最大の理由は
当時のアメリカ人は、バックミンスター・フラーよりも
シナジェティクスの重要さには
ほとんど無関心だからだという理由だった。

1986年以後、この30年間アメリカ人によるシナジェティクスに関する
重要な発見はほとんど存在しない。
そればかりか、シナジェティクス原理の発見数は
PCやインターネットの発展とはまったく比例していない。

その理由は、シナジェティクスを学ぶ人々が
シナジェティクスから生まれた英知を
短絡的な生きる手段にしようとしていたからではなく
シナジェティクス自体が
学問的だが退屈な権力思考(平均的な群れが好む党派性)と
その構造を変革するのではなく、破壊してきたからだ。

原理の理解から原理の発見は生まれない。
原理の存在もレイマンとしての動機(Know Why)に深く関わっている。
それは、シナジェティクスの<構造>に関する重要な生存機能のひとつだ。