続)発芽テクノロジー

自然発生的な糧に依存する経済活動から、
大地に働きかける予測的な計画へと移行するに従って、
収穫に対する祈りから、豊饒な喜びへと変化し、
さらに、工業が農業から離脱して形成された都市では
ついに祈りと喜びのすべてが消滅した段階に至り、
生存するのに必要な仕事と富を持てない人々が死んでいく格差社会では
死の脅威のもとで労働することが暗黙に了解される。

植物の生存には、発芽の条件と成長の条件は分離できないが
他者のサバイバルに対する配慮を欠いた暗黙社会では、
自然発生的な糧に依存する経済活動が不可能だと思わされている。

自然は、自然発生的な糧に依存する種々の存在による
経済活動の無数の相互作用の集積である。