主観性の偽装

自己を維持する唯一の関係は、個人の<主観性>にある。
しかし、この自己に対する自己意識が、
<自己と他者>との、あるいは<他者と他者>との関係に置換され続けるならば、
権力こそ、自己に対する自己意識でつねに満たされているのである。
これ以上の主観性の偽装はないだろう。

しかし、主観性の欠如は、誠実さの犠牲と反対称的に共存する。