月別アーカイブ: 2018年4月

思考のナビゲーション

確率は確実に目的へと導くことが出来ない。
ナビゲーションはそれを可能にする個別的で強力な手段だ。
海の民のナビゲーションは、
天測法に直観を導入した最初の球面幾何学だった。
発見されたシナジェティクスモデルには、
思考のナビゲーション機能が内在されている。

SYNERGETICS 1975
No path can be linear. RBF

観察されない構造と意味

観察は物理的であり、
観察される対象も物理的である。

もはや観察されないが再考可能な出来事から
概念は、対象化される重要な構造と意味を発見する。

プラトンの正多面体は観察から発見されなかったように、
シナジェティクスモデルは
モデリングという操作方法を対象化する過程で
発見される構造と意味である。

ダイエット

ダイエットとは、食物を選ぶ生き方である。
構造の軽量化は、技術のあり方である。
航空機などの人工物だけではなく
細胞やフラーレンにも見られる。

共に単位体積に対する
物質とエネルギー・時間を制限する
テクノロジー(doing more with less)である。
自然の方法は、機能の犠牲を伴わない。

量子モジュール

量子はエネルギー・電気量などがある単位量の整数倍として表される。
量子は局所的にパッケージされたエネルギーである。
放射エネルギーもつねに整数倍にパッケージされる。
シナジェティクスは体積の量子化に成功した。
操作主義的なシンメトリー分割法は自然に属する。

SYNERGETICS RBF 1975
バックミンスターフラーによる量子モジュールの発見


http://www.rwgrayprojects.com/synergetics/plates/plates.html

展開型テンセグリティ構造1995

静止状態の固体現象は発見されなかった。
出来事は物から記述できない。
機能は物からデザインできない。
私が発見したシナジェティクスモデルはすべて動く。
テンセグリティ構造でさえ展開型にデザインできる。
1995年直径11mのモバイルテンセグリティシェルターが制作された。

1995年バックミンスターフラー100年祭(ニューヨーク)で展示された
展開型テンセグリティ構造モデル(直径200㎝) 
構造デザイン 梶川泰司 
制作 シナジェティクス研究所


『宇宙エコロジー』バックミンスターフラー+梶川泰司 著 美術出版社 2004 p352

インドアの始まり

バイオスフィア内部に生存する生命はインドアに適応してきた。
アウトドアは大気圏の外部である。
船外用の宇宙服はアウトドア用の最小限のシェルターであり
その製造コストは10億円である。
モバイルバイオシェルターはインドア用の局所的な環境制御装置である。

そのバイオモバイルシェルターの基本的機能
気密性と気圧の自動調整機能
呼吸に必要な酸素の供給と二酸化炭素の自動除去
体温の調整、特に冷却(ユニクロ製品でも可)
宇宙塵、デブリ、紫外線など宇宙線からの防護
外部との通信
分解と組立のモバイル機能

シェルターの球形化率

最も効率的に飛行する鳥ほど、卵の非対称性または楕円率(楕球率)が高くなる。
そして、卵の形態は産卵数や環境要因、巣の形態とは無関係である。
卵は鳥の飛行経験から航空工学的にデザインされる。
卵黄が卵管に排卵され、卵管内で卵黄の周囲に卵白が形成され
最後に卵殻が形成される。
産卵以外のすべてが飛行中に形成されている。

人間の効果的なモバイルへの要求によって、
激しい風雪に対して
シェルターの球形化率と半球の非対称性を採用し、
その直径に対する2層皮膜の厚み率を
卵の直径と殻の比:1/100よりもさらに低くデザインした。

モバイルシェルターは、定住するためではなく
移動経験から球形にデザインされ、
すべての構成部品は移動中に調達される。

卵と飛行

飛行機能と安全な産卵と巣をデザインした結果、
鳥とその卵の大きさの比は種類毎に異なる。
ウズラの卵は小さいが、鳥と卵の大きさの比が鳥類の中で最大になる。
人間の大きさと住宅との大きさの比は、経済的格差で容易に変動する。
生存用のテンセグリティシェルターの直径は
最小限の重量と構造の相互作用から科学的に設定できる。

動物行動学的に、飛行と産卵の関係はモバイル性と住居との関係である。