日別アーカイブ: 2019年3月20日

テンセグリティの不随意筋ネットワーク

人間の随意筋では伸筋の収縮と屈筋の弛緩が同時に起こる。
テンセグリティ構造の同時的な共振作用は
張力材の収縮と拡張の非同時的な差異から形成される。
テンセグリティ構造の閉じた張力ネットワークは
自己意識下で動かすことの出来ない
自然の不随意筋の現れである。

SYNERGETICS RBF 1975

非対称的なテンセグリティ構造

バックミンスター・フラーは、
ジオデシックドームの発明よりも前に
すでにテンセグリティ構造を発明していた事実は
あまり知られていない。
サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」の移動用劇場テントのために
非対称的なテンセグリティを開発していた晩年の仕事と共に。

Non-symmetrical tension-integrity structures 1975 RBF

住居の自重を大地に流す危険性

船は水の質量から生まれる浮力によって、
飛行機は移動する空気の流体から生まれる揚力によって
それぞれ移動の安全性を確保する。
住居は自重を大地に流して安全性を確保するために
大地を不動と見立てた。
テンセグリティは自重をより軽量化しながら
絶えざる共振によって構造体の安全率を飛躍させる。