月別アーカイブ: 2019年8月

エンジニアリング=現実の問題を解決する方法

テンセグリティのモデリング自体が
自然の相似律を除外して、自己目的化したら、
構造とパターンに潜む自然の神秘が抜け落ちた
高度な3次元パズルになる。
知育玩具はしばしば内的体験を排除した頭脳用で終わる。
真のエンジニアリングの習得過程(engenious)での
現実を変える経験から内的で先験的な天才(ingenious)を呼び覚ます。

「裏庭のテンセグリティ・ワークショップ 2019 年」
 9月14・15日 開始 
http://synergetics.jp/tensegrityblog/

SYNERGETICS RBF 1975
Stabilization of Three-Way-Grid Tensegrity Sphere:

創意工夫

テンセグリティの起源は、
内的な創意(ingenious)と
外的な工夫(engenious)とが統合された次元で
はじめて物質化する構造とパターンの神秘にある。
自然を模倣しない方法が発見された。

SYNERGETICS RBF 1975
Single and Double Bonding of Members in Tensegrity Spheres:
Complex of basic three-strut tensegrity units with exterior terminals now joined.

最初の痛みのテンセグリティ受容器

近発見されたグリア・神経細胞複合体は
「皮膚の外側の層(表皮)と内側の真皮の間に
グリア細胞によるネットワークが形成され
そこから細い繊維のような突起が外側の層に伸びている」
グリア細胞が三角形状に配置された
テンセグリティの頂点(ノード)の形成こそが
最初の痛みの受容器となる。

「グリア・神経細胞複合体」ナショナル・ジオグラフィック 2019.8.20

テンセグリティにおける重力と強い相互作用

球状テンセグリティの直径を
数学的に無限に拡大または無限に縮小ができるが
それぞれ物理的な限界場に達する。
太陽系を含む銀河系も原子核構造も
限界場における極限的なテンセグリティ構造になる。
重力は断面積がゼロの張力材であり、
核子を互いに結合する核力は
重力以上であるが影響範囲は小さい。

Tensegrity by R. Buckminster Fuller 1961

太陽は一度も燃えていない

太陽は一度も燃えていない。
水素がヘリウムに変換される
熱核融合反応によって
エネルギーを放射する。
燃料電池でさえ、燃えていない。
化学エネルギーから電気エネルギーへの変換
は純粋な化学電池である。
現代のアウトドアは
未だ熱エネルギーを伴う燃焼の概念で覆われている。

オーストラリアのTrack Trailer
最新モデルのTvan MK5は、耐久性・走破性・居住性の追求したトレーラー
ディーゼル暖房と給湯システムのあるキッチン。

バックミンスターフラーのメタフィジックス

彼は20世紀を代表する天才である一方で、
個人のオリジナリティを否定する
メタフィジクスを備えていたと思う。
彼は一度も「デザイン」したことはなかった。
彼は「発見」しかしていない。
これはもっとも知られざるフラーの本質だと思う。
超専門化したシステムでは、
つねに局所的なオリジナリティに
こだわらなくてはならないから、
自然界のシステムの等価物を
人為的に創りだせる幻想に依存する傾向が生まれる。

ROWING NEEDLES RBF 1970
尖った方がボートの後方で、消波機能があるので高速移動できる。

シナジェティクスの方法序説

同一の現象を異なる方法で知覚することで発見がある場合、
その発見を誘導した対象に物理的変化は何もない。
シナジェティクスは先行する思考と異なる方法で思考し
同一モデルから異なる方法で知覚できる技法に注目する。
同じ巣に卵を産まない卵を見分ける洞察力の習得期間は長い。

SYNERGETICS RBF 1975
Wave, Quanta, Indigs, Unity-Is-Plural Bow Ties:
The bow-tie waves illustrate the importance of zero.
They come into phase with one another and with physics and chemistry.

宇宙のなかの人間(再考)

知的な人間は自分のアイデアの新しさについて、
独創性を得た人間はオリジナリティの教育方法について話すが
宇宙の原理の無限性については沈黙する。

人間はどんな原理もデザインできないことを知り
そのことによって
無限の発明を引き出す方法にはまだ無関心である。

宇宙のなかの人間は
人間の独創性に自惚れて生きていけない。

大気圏がなければ、バンアレン帯がなければ、
宇宙空間では被曝して1日も生存できない。

これはテンセグリティではない

見かけはテンセグリティモデルだが
概念としてのテンセグリティではない。
圧縮材の隣り合う2点間距離を一定にできない
ゴム糸やナイロン釣糸のような弾性に富んだ素材を
張力材として使用する場合は、
外力分散機能は失われる。
伸率が最小の最新の張力材は、
ステンレスワイヤーではなくカーボン繊維である。

マンハッタントーイ スクイッシュ(skwish) [並行輸入品]amazon
見かけは科学的おもちゃだが、アブノックスである。

生命における放射対称的な軸回転

収縮拡大するベクトル平衡体は形態的にはつねに回転対称的がある。
しかし、ベクトル的にはつねに放射対称的である。
生物体の軸を通る相称面が三つ以上ある場合は放射対称的である。
動物では海綿動物・腔腸動物・棘皮動物に、
植物では花や茎にある。
開閉する花弁には回転対称がある。

ベクトル平衡体 SYNERGETICS RBF 1975