裏庭(背戸)」カテゴリーアーカイブ

ウイルスは「未知」を含む「自然」の定義を拡張する

コミュニケーションにおける「未知」とは
「記号−意味」化された情報の不在だけを扱うが、
意味を考慮に入れない符号さえも存在しない領域は
「無」として扱われてきた。
「未知」とはこの「無」を含む。
シナジェティクスによる「自然」の定義は
この「未知」と「宇宙」をも含む。

ウイルスは「未知」を含む「自然」の定義を拡張するが、
政治経済システムは「未知」を排除して成立する。

テンセグリティシステムを採用するウイルスは、遺伝子の解析を除けば、
生物構造学では未知の存在である。そのトゲの機能さえ未知である。

浮遊するクラウド・テンセグリティに学ぶ

ウイルスのエンベロープはすべての不連続なトゲを統合する
膜状の張力ネットワークとなる。
彼らは浮遊するテンセグリティで生存する。
人類のデジタルデータはすでにすべてクラウド化して
権力構造に共有されてきたが、
地上を移動する居住用のクラウド・テンセグリティは
個人のみが自在に制作可能だ。

バックミンスター・フラー 『クラウド・ナイン』1970

なぜウイルスは自らをテンセグリティ化したのか

システムの代替手段を確保して得られる安全性が
冗長性=リダンダンシーである。
テンセグリティはリダンダンシーを排除するシステムがある。
飛行機<自動車<建物の順に 重複的・付加的リダンダンシーが増大する。

張力機能が表面にあるテンセグリティには
リダンダンシーを完全に排除するシステムがある。

例えば、ウイルスや放散虫のトゲは、
表面張力を飛躍的に増大させるテンセグリティ化によって
自らの強度を失うことなく超軽量化をデザインするために存在する。

顕微鏡撮影によって皮膜が破壊され、さらに
ウイルスや放散虫のトゲと内部構造の一部が破壊される。
張力膜なき構造から全体の機能は観察できない。
テンセグリティ全体の働きは
どの部分からも推測不可能だが、
あるいは、張力を完全に排除された
テンセグリティから全体の働きは見えない。

ウイルスや放散虫の研究のほとんどは、
皮膜が失われた構造の形態に注がれてきた。

ウイルスは浮遊するテンセグリティ構造

‪エンベロープという膜状の構造はウイルス粒子の最も外側に形成され、
ウイルスの基本構造となるウイルスゲノムおよびカプシドという
タンパク質の殻・層を覆っている。
トゲが膜状のエンベロープと共に、
不連続に統合されたテンセグリティ構造を形成する時、
テンセグリティは内部のジオデシック殻構造をより強化している。‬
しかし、膜状の張力ネットワークは乾燥した空気中では脆弱である。

浮遊するテンセグリティ構造
エンベロープはすべての不連続なトゲを統合する
膜状の張力ネットワークとなる。

ウイルスは浮遊するテンセグリティ構造

‪エンベロープという膜状の構造はウイルス粒子の最も外側に形成され、
ウイルスの基本構造となるウイルスゲノムおよびカプシドという
タンパク質の殻・層を覆っている。
トゲは膜状のエンベロープによって
不連続に統合されたテンセグリティ構造を形成する時、
テンセグリティは内部のジオデシック殻構造をより強化している。‬
しかし、膜状の張力ネットワークは乾燥した空気中では脆弱である。

浮遊するテンセグリティ構造
エンベロープはすべての不連続なトゲを統合する
膜状の張力ネットワークとなる。

惑星の裏庭から

夕暮れは短命だ。
太陽を追いかける人々から離れる時、
私は、環礁から外洋に出かけたままの人々のために
テンセグリティ・シェルターをデザインしている。
彼らも原初の生活器を待ち望んでいる。
無柱、無線、無管、無軌道な惑星での
コスミック・フィッシングができる生活器を。

アウトドアはTシャツのように何度も消費されるが
惑星の裏庭はまだ空き地だらけだ。

月明かりがなくとも

月明かりがなくとも
金星と木星が光輝く海面をみるだけで
砂浜で焚火をする必要はなかった。
環礁のあるがままの姿を見るとき
最初にシェルターのない生活が始まる。
人類は最初に大地ではなく、環礁に降り立った。
そして、貝殻から釣針をデザインしたのである。
いま、私は、環礁から外洋に出かけたままの人々のために
テンセグリティ・シェルターをデザインしている。
彼らも原初の生活器を待ち望んでいる。
無柱、無線、無管、無軌道な惑星での
コスミック・フィッシングができる生活器を。

『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著(梶川 泰司 訳)白陽社 1996

Cosmic Fishing

学校に行くよりも
裏口から出て
背戸に出かけるほうが近く、
そして一日が長かったように
Cosmic Fishingに出かけた時の日没は
とても眩しく、そして長く留まっている。
Cosmic Fishingとは
偶然に見せかけ、しかし未だ言語化されない
現実を待ち受ける行為だ。

SYNERGETICS RBF 1975
Reality is Spiro-orbital: All terrestrial critical path developments inherently orbit the Sun.

より働かない自由はテクノロジーの副産物ではない

より働かない自由は、テクノロジーの副産物ではなく
人類の目的の一つである。
より効果的なテクノロジーを目指している
AI,EV、自動運転、カーシェアリングが、
より働かない自由を拡大するテクノロジーとは限らない。
失業率と求人倍率を調整する権力と調和するテクノロジーへと
矯正され続けるだけである。
19世紀的な住宅コストのままでは、
在宅勤務や在宅学習システムに移行できないのである。

一日3ドルで暮らす人々のための3Dプリント住宅が既に完成。
2020年までに50棟の完成を予定している。
https://www.cnn.co.jp/tech/35147550.html

噂話のネット茶屋

学校でもなく会社でもない第3の場所として
シアトルの学生やキャリアウーマンの間で
支持されたスターバックスは全世界に拡散したが、
遂に北アルプスが連続して見える場所に開店。
しかし、短期間に普通の喫茶店から移動してきた
主婦の溜まり場となって噂話のコロニーと化した。
そのWifi付き茶屋に男性とPCは滅多に見あたらない。

スターバックスの店舗がある国と地域[Wiki]