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記号のテクノロジー

世界でもっとも美味しいエビは
広葉樹の森を流れる清流の岩影に生息する川エビたちを
メッシュの細かい網で採取した直後に
丸ごと唐揚げにすると真っ赤になる香しく甘い子エビだ。
自然採取と食物エネルギー摂取の間に偽装は起こりえない。
この淡水に生息する川エビたちに名前は不要だ。
偽装は
騙す側と騙される側との知識の
共通化を前提とした記号の擬態である。
無農薬野菜やサプルメントなどに拡大した食品偽装は
擬態という記号のテクノロジーを利用した
サバイバル方法の一つになっている。
知的産業社会においてこのテクノロジーは
創造性も開発費も不要な利益の直接的な採取方法なのである。