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構造とパターン

テンセグリティを理解する前から
そしてそのモデルを作成した後も
立体的に構成された幾何学モデルだと思われているのだろう。
あらゆる構造とパターンの中で
テンセグリティに関する知識が一番遅れている。
すべての強制を憎むとテンセグリティになるのだ。
その構造とパターンは自然に内在している。

柔軟な強度

テンセグリティは
過去数千年間の固定的なエンジニアリングに対して
衝撃的な動的エンジニアリングを形成してきた。
圧縮材が不連続な構造として認識されるまでに半世紀を必要としたが、
実際にはテンセグリティが受ける外力の衝撃に耐える
<柔軟な強度>のほうがもっと衝撃的である。
バックミンスター・フラーレンがダイアモンドよりも
堅くそして柔軟であるように。
このテンセグリティの宇宙的な汎用性を認識するまでには
さらに数十年間かかるだろう。

秩序について

圧縮力が過剰な構造には
大地からの恐怖がある。
張力が過剰な構造には
大地への依存がある。
テンセグリティは
大地と重力から最初に離脱した
<構造とパターン>であるが
その<構造とパターン>に
どんな過剰も欠乏も見あたらない。
<構造とパターン>には重さがないから。
そして、どんな秘密もないだろう。
完全無欠な原理は
秘密ではなく、秩序だから。

動的な順応

インフルエンザウイルスは、
有機体生命の細胞外では短時間しか生存できないので
その細胞内では自らの構造とパターンを
短時間に複製して生存する。
人間は社会の外では短時間しか生存できないので
社会の構造とパターンの模倣によって長期的に生存する。
その生存方法の歴史のほとんどは、
宇宙の中の人間の最適化のための順応ではなく
人間社会への服従にプログラムされる歴史である。
その服従のシステムを個々人が作り上げたプログラムに見せかける
個人主義的な世界像と刷り替える間に
ウイルスはより多くの細胞内で生き残るために
RNA情報革命を繰り返してきた。
彼らの情報革命は産業効率や搾取のためには使われない。
生存のための宇宙における最良の構造とパターンへの
動的な順応方法だ。