月別アーカイブ: 2007年10月

誕生日

88歳の父の誕生日は、デジタル写真の最終仕上げのため
彼の明室(Loght Room)にいた。
銀塩写真の等価物はG5でも動きづらい。
半世紀前の原爆ドームのスキャン画像はついに200Mを超えた。
それにマウスからペン型タブレットに変えたので、慣れるまで余裕がない。
いつもの明室からのスカイプ会議は中止だ。

その帰り、霧がかった夜の中国山脈のドライブで
危うく何度も衝突しかけたのは、
ぶきっちょな狸が3匹、
かわいらしい野ウサギ2匹、
流線型のアライグマ1匹、
そして
3つの流星。

私は家を出てから初めて彼の誕生日を一緒に過ごした。
みんな写真展に招待しよう。

宵の金星が山の端から見える頃、
やっと井戸水を湧かしたお風呂に入っていた。 Y.K

フリーガン宇宙

今年の初霜は遅い。
台風も来なかったので、擦れて傷つかなかった広葉樹の森の
紅葉はいつもよりも長くすばらしい。
この冬は、コタツでミカンを食べながら再び科学論文を書き、
疲れたら少し眠るだろう。
これが寒冷地での冬眠法だ。

私は25歳の時から在宅勤務をしてきたお陰で、
外に出かけることは、講義と食料品の買い出し以外にほとんどなくなった。

地球から回収するものは食品に限らない。
無数の数学的原理だ。
メタフィジクスの正味期限は無限だ。

ここは宇宙服のいらない宇宙ステーションだ。  Y.K

パーフェクトストーム

人間は気候を破壊することはできても気候をついにデザインできなかった。
パーフェクトストームは一夜にして100万人を移動させた。

生活格差という経済システムから都市の内部に小さな砦を作る人々が、
地球温暖化の気候変化で生じる砂漠化によって、
価値が低下していく沿岸部の不動産を
最終的に放棄するまで10年耐えれば十分だろう。 Y.K

 

学校の外

歴史的には、環境の危機よりも教育の危機が
先に発生していたのであるが
直観に導かれたこども以外の大多数は、
専門分化された教育システムによって
危機を学校の外に求めてきたのである。

環境の危機は、生命の危機であるように、
教育の危機も生命の危機である。

生命の危機に専門分化はない。 Y.K

カオスポイント

朝一番、森のそばを散歩するとき、
思い切りオナラをしてみよう。
鳥が羽ばたき小動物がざわめくのがわかる。
川のせせらぎを超えて向こう岸から反射音が聞こえるだろう。
まもなく400m先のバス停の老人がこちらを振り向く。

次に、たとえば新宿西口の信号待ちでで立ち止まったとき、
同じようにオナラをしてみよう。
だれにも聞こえないし、驚くことに臭わないことに気づくだろう。

都市空間は感覚器のカオスポイントを超えて
淀んでいるのだ。
それゆえにどんなに淀んでいるかはもはや測定できないのだ。 Y.K

数学的発見

なぜ私が毎日ブログを書くのかは単純だった。
ブログが書けない日がくるのか
それとも
ブログを書かない日がくるのかを知りたかったからだ。

たいてい私以外にはどうでもよいことから始まるが
私以外のことを書けば、書けない日は来ないだろう。

一方、数学的発見が毎日できないのは、私に関係しているからだ。
つまり、ブログを書けない日は滅多にないだろう。      Y.K

酸素

生物学によれば、
生命は酸素以外から始まった。
そして再び酸素なしで終わるだろう。

心配はいらない。
酸素と触れることを恐れてきた生命が存続できるのだから、
われわれは意味あることをしているのだ。    Y.K

裏庭のエデンドーム

9年前、東京の実家の裏庭に制作した
緊急災害用の直径6.5mの超軽量ジオデシックドームを
グーグルマップで再確認してみた。
それは無対称な都市では真珠のように異質な光をまだ反射していた。

テフゼルを外面に、遮光の白色フィルムを内面に使用した
最初の2層のエデンドームの防水性と耐久性は
高温多湿の日本でも完全に証明された。

このことは友人のJ・ボールドウィンに伝えた。
(JBは『バックミンスター・フラーの世界』(梶川泰司訳 美術出版社 2004)
の著者であり、個人用の超軽量ジオデシックドームの歴史的な先駆者である。
イギリスのエデンドームは JBの第2世代ジオデシックドームであるエデンドームの
コンセプトから触発されている。

第3世代ジオデシックドームである高床式のオクテット・トラスの床を備えた、
本体総重量75キロテンセグリティ・ドームは、最近私の倉庫まで
分解移送されたが、懐胎期間を終えたわけではない。        Y.K

保障期限

日本酒を飲みながら
古代のバイオエタノールに対応した私の身体は
秋の天の川に魅入る。
焚き火の輝きで流れ星は数えられない。
ここには夜が残っている。

人間はつねに二酸化炭素を排出する。
この気楽なデザインの保障期限はあとわずかである。 Y.K

農薬

農薬の化学原料は、地球上の天然資源から合成されている。
合成可能な有機化合物は
しばしば自然界には存在していない物質となる。

こうして、科学はより新しい機能をもった農薬をつくり出す。
科学者も農民も自分の家族を除いて使うなとは言わないのは、
彼らが自然界というメタフィジクスに属していないからだ。     Y.K

メタフィジクス

原理はどれも単純だ。
しかも宇宙は原理を大量生産している。

自動車の大量生産と異なるのは、
互いに異なる鋳型から原理が生成され、
さらに、
子どものレゴ(Lego)と異なるのは、同型ではないのに、
互いに組み合わせることができることにある。

この驚くべきメタフィジクスを
教育する学校が存在していないことである。   Y.K

陸稲戦略

トウモロコシで車は走る。
最近の新車は既に
バイオエタノールに対応したエンジンと搭載している。
その結果、トウモロコシの価格は上昇した。

エタノールは石油や天然ガスから合成することもできるが、
バイオマスエタノールの原料は、理論的には
炭水化物を含む生物資源であれば何でもよい。
ただし、今生きている植物に限る。

先日農協が米の買い取り価格を急激に減額して
農民が激怒しているニュースを見た。水稲は強奪されつつある。

世界の稲作は陸稲が中心である。
稲作はアメリカ大陸が独占するだろう。
お米の販売価格もやがてトウモロコシのように上昇するだろう。

お酒で走るエンジンはできている。
こうしてお米もまた
酪農用の飼料か、自動車の燃料に変換されていく。

これは明らかに地球温暖化対策を口実にした
稲作文化の破壊工作である。 Y.K

流体地理学

都市には
魂を森に置いてきた民と
砂漠に置いてきた民が無数にいるだけだ。
都市に魂を置いてきた旅人はいない。

都市では
人々は互いに樹木のように
寄り添っていながら、
砂のように流動する。

森や砂漠は固体ではない。
森も砂漠も
移動した結果だ。
移動は生命のパターンである。それらは流体的コロニーを形成する。

流体地理学を葬った固体的建築空間は
人々を都市で堰き止めてしまった。
(過疎や過密は宇宙には存在しない)

流体地理学は
森の民も砂漠の民も互いに知らない。

流体地理学は
魂を宇宙に置いている民の
内部と外部(=Twoness)から形成されている。 Y.K

退化したテクノロジー

<分けられない>テクノロジーは
分かるテクノロジーからは推測できない。

自然は<分けられない>テクノロジーからなる。
たとえば、<分けられない>ことが分からないほど
退化したテクノロジーで農業をしてきた。

根源的なことはつねに<分けられない>。      Y.K

うぬぼれ

宇宙について知っていることはほんの僅かである。
実は、宇宙は永遠に分からないことも証明できない。

エコロジーを知らない人はいなくなった。
しかし、エコロジーは宇宙のようにまだ分からない。

エコロジーが分からないのは
<分けられない>からである。

エコロジーの危機の一つは
エコロジーが専門分化できないことに関係する。

神秘をエコロジーに置き換えただけ
うぬぼれてきたのである。 Y.K

自己相似

自然界で多くみられる一見不規則な変動は、
血管の分岐構造や腸の内壁と同じ
シントロピックなフラクタル構造である。

国家は市民のためではなく、国益のために市民と戦争する。
友人があなたのためでなく、自分の利益のために絶交するように。

こうした相互作用が引き起こす人類の危機は
自然界に存在しない
エントロピックな自己相似(=フラクタル)だ。    Y.K

半径(sweepout)

熊とカエル、そして人の感覚器の
関知できる半径(sweepout)は異なっている。
異なった生命には異なった半径がデザインされている。

森はすべての半径を許容していた。
そして、異なった森の半径は、
唯一のバイオスフィアの半径が決定していた。

それはとてつもない神秘である。

しかし、人類だけが
それらの半径を大地とともに所有してしまったので
現実を売ったり買ったりしはじめた。

見えない半径を樹木のように売ることはできない。
伐採された森の半径(sweepout)を再生することはできない。 Y.K

過密低齢化

「一般に、生活水準が高いほど、出生率は低くなる。」RBF 1961

過疎高齢化は、出生率が低くなった工業先進国の共通したパターンである。
過密低齢化は生活水準を低くすれば、自動的に発生する。
さらに地球温暖化でも自動的に加速する。

やがて人類は、都市部の過密低齢化によって
全体の生活水準は低いまま80億に到達する。        Y.K

仕事

幸福な仕事とは何か。
それは、新しい発展に参加することだ。
生きるための仕事にありつけても、人々は真の発展には失業中だ。

自然はどのようにしてエコロジーに従事しているのだろうか。 Y.K

派遣社員

派遣社員は正社員になれない格差社会が
確立されたことを嘆くことはない。

そもそも人類は350万年前に惑星地球に派遣され、
最初はみんな年金もない
ボランティアで暮らしていたのだから。 Y.K

最後の帝国

昨日の午後は 父のアトリエの<明室(Light Room)>に閉じこもっていたが、
新バージョンをダウンロードする間、
アトリエの位置をグーグルマップで確認していた。

このアングルは風景写真家を自負する父には
まったく馴染みながない。
彼は、衛星からの視野が、超望遠レンズと超広角レンズの
対立する2つの機能を備えていることにいち早く注目していた。

しかし、人間の視野角でも超広角レンズでも
一つの球面を同時にとらえることはできない。
これは球の直径とは無関係であることを議論している間に
ダウンロードは終わった。

グーグルは、つねに古い球状地図をインターネットユーザに与えている。
最後の民主主義は同時性を求めるだろう。
しかし、リアルタイムは最後の帝国になりうる。

<現在>はすでに限りなく奪われているから
<明室(Light Room)>で限りなく過去を現像できる。
私は、私が生まれる以前の過去の現像も編集も無限に自由だ。      Y.K

燃焼作用

バイオ燃料が二酸化炭素を増やさないという
科学的主張が正しいなら、
どうして煙突や排気口のない開発済みのテクノロジーを採用しないのだろうか。
(燃料電池と原子炉に炎は存在しないので
これらは科学的に間違った概念である。 ) 

科学者という最強の市民でさえも
酸化作用のないテクノロジーからは脱出させない経済システムに、
関与できないのではなく、
史上最大の略奪作戦に従事している。

惑星地球の資源の略奪が
大気圏の酸素の確実な減少によって証明される時、
二酸化炭素という構成要素の否定に止まらず、
すべての燃焼作用をどうして否定できないのだろうか。 

太陽でさえ、炎と二酸化炭素を否定した核融合反応を採用しているのは、
初期の太陽系には酸素を含む大気圏が存在しなかったからである。

太陽系の生命にすべての煙突は不要である。  Y.K

最後の群れ

地球温暖化という最大の災いをもたらした人間が
地球に優しいエコロジー企業の社債に期待する。

もうじき指導者たちが運命という最後の言葉を口にするなら、
これ以上不幸な群れはないだろう。 Y.K

境界線

領土を保持する欲望よりも税金を徴収する欲望は
持続させる被害をもたらす欲望へと変貌した。
燃費が改善された新車を購入していながら、より高いバイオ燃料を
買わさせるシステムには、無関心にならざるを得ないように。

IT技術は過剰な破壊システムとしての領土なき
戦争機械のネットワークにも採用され、
最終的には他国の領土の境界線を変形させることができる。

もはや免税店で他国のモノを買う欲望は消費されたが、
他国の資源を略奪すための見えない外洋上の兵站線は
自国内の持続する被害の根源である。     Y.K