月別アーカイブ: 2017年7月

上部構造(superstructure)からの

インフラストラクチャー(infrastructure)とは、「下部構造」を意味する。
ライフライン(Life Line)は、下部構造に属する。
それに対して、上部構造(superstructure)とは、法律体系や道徳・芸術・宗教などの
政治・経済的・社会的意識の諸形態のことである。
(したがって電気代をゼロにする程度の<オフグリッド>は、
上部構造からはけっして離脱できない段階なのである。)

モバイル・テンセグリティシェルターは、
上部構造にも下部構造にも属さない概念から設計し生産される。
テンセグリティシェルターを支える宇宙の諸原理は、
上部構造も下部構造も形成していないからである。

そして、私のテンセグリティシェルターの構造原理は、
まだ建築学からは解析不可能である。

偽善・偽装・欺瞞といった3Gパターン

記憶がないとか、私の記憶に基づいてとか、
議事録や報告書が保管されていないとか
個々の政治家や官僚にはビッグデータとは無縁な素振りである。
彼らこそ、最初にAIに乗っ取られるだろう。

国会討論の過去のデータから特定のパターンを見出す
機械学習のAIは、偽善・偽装・欺瞞といった3Gのような
品格のない言動パターンによって、人間から希望を奪いながら
傲慢さで退屈させるような仕事でも権力で優遇される指導者の地位を
簡単に代替することができるだろう。

AI自らが工作することは、法律がそれらを禁じても、
危険な政治家よりもはるかに危険なAIの知的能力は短期間に成長するだろうから。

シナジェティクスを理解する以前

16歳までの思い違いに目覚め、1975年に出版直後の『シナジェティクス』に出会い、
25歳までの更なる思い違いを排除する過程で習得した
思考のプロセスと方法を独力でモデルと論文に変換し、
1981年夏ついにバックミンスター・フラーに出会えた時の
安心感と信頼以上の科学的探究のための環境はないだろう。

モデルと論文を見たフラーが、シナジェティクスのすべてを理解していると評価してくれた時、
私はまだ1000ページを超える『シナジェティクス』を読破していなかった。

その時、10代の時に私がアメリカで教育されていたら
19歳ですでにバックミンスター・フラーと共同研究できていたと確信した。
その仮定法過去が未来を透視したその瞬間は、私の思い違いではなかった。
バックミンスター・フラーは、私が発見したシナジェティクスモデルとモデル言語に
しばらく魅入っていた。その時の会話は彼の指示で録音されている。

シナジェティクスに挑戦することは、シナジェティクスを理解する以前にある。
それを理解できる人だけがシナジェティクスに挑戦している。

単一種を群生させる除草剤

除草剤は、短時間に確かに除草するが
除草剤はある種の植物を除草しないようにデザインされている。

生き残った植物は、除草する前よりも短時間により成長することができる。
ある種の植物は、人間の背丈までに達する単一種の群生となる。
それによって、除草剤を確実に断続的に使用させることができる。

除草剤は、高コストな食料生産のプロセスに
無意識的に適応させる矯正装置になるばかりか、
農業基盤である耕作地域の破壊が目的である。

思い違い(under a misapprehension)

どれほどの思い違いをして生きているのかに
気づかないように生きることができる。
それはDNAの間違った発明に違いない。

自惚れや自己愛を遠ざけるだけでは、この思い違いから解放されないだろう。
真実を求めていない群れの規律(=見えない空気)のなかで生活している時代は続く。
その時代毎の富が注がれながら。

シナジェティクスは、数学の思い違いからさえも解放する<方法とモデル>の宝庫である。
シナジェティクスは群れの外部で形成される。

真実は外部からやって来る内部形成(反・DNA)である。

動力学的モデルの発見まで

ベクトル平衡体は、回転軸と頂点の軌道を同時に視覚化する
最初の動力学的モデルである。
ギリシア時代の大理石から再現される固体的な多面体モデルから
この動力学的モデルの発見まで2500年間が経過する過程に
原子核構造が発見され、その軌道には回転対称性が発見されている。

さらに、核子がスピンと回転対称性的な軌道を有する殻モデルの発見から
ベクトル平衡体の物理的世界像が形成された。

ギリシア時代の多面体(polyhedron)の概念は、シナジェティクスでは、
面が存在しない多稜体(polyvertexia)に変換される。
シナジェティクスは、視覚的な形態ではない、時間を包含するモデルを発見してきた。

防衛システムの日報

非公表や隠蔽に対して罰を受ける能力は、罪を感じる能力とは無関係な場合がある。
政治や法的な記号システムに習熟したとしてもその能力がない人にはないのだ。
その能力は法学や医学の対象外だが、兵站戦の最高指揮官のその虚偽(バグ)が
防衛システムにインストールされた時に、最大の弱点になるだろう。

反射と逸脱

脊髄で情報が折り返される<反射>の過程には、僅かな時間が介在する。
火傷の危険を回避するには、運動神経に命令を伝えるための最小限の時間がかかる。

すべての生命現象には、生命を維持するための固有のズレを補正する
<可動舵 (trimtab)>が形成される。
たとえば、筋肉に命令をより速く伝達するために、
運動神経は筋肉よりも相対的により太くなる。

こうした遅延を補正する逸脱システムは、生命には固有のものであるが、
政治は、意見の相違を支配力で無化し、
経済は、時差を隈無く利益として独占することによって
大多数の人生の可能性をより短命にしている。

逸脱を排除したい社会システムには、
危険を回避するための個人による微小で多様な<可動舵>が反射的に形成されるに違いない。