月別アーカイブ: 2012年5月

ビッグデータ

ほとんどの知識は雲(=クラウド)にある時代になった。
異なる履歴から興味のある情報を即座に取り出すことができる。
外部のクラウドは
ビッグデータでより満たされていくが
満たされることは「知る」ことではない。
「知る」とは
興味のあることを
内部に取り入れるのではなく
生まれつき(ingenious)の才能によって
新しい何かを生じさせる行為である。

企て

より重要なことは
ほとんど意図的に作られている。
われわれをより自由にするための
問題を解決できないように。

瞑想

グルメがレシピを作らないように
音楽愛好家が作曲をしないように
芸術主義者が美を破壊しないように
観察主義者が観察法を否定しないように
科学主義者が原理を発見しないように
非現実は至る処にあるから
夢想家はけっして瞑想しない。

新型フィルター

放射性物質を除去できる家電のエアコンや掃除機は
まだ開発できない。
製品化できるまでは
人間の肺がフィルター機能を代行する。
地上すれすれに動き回る子どもの肺は
とくに高効率である。

複雑さ

テンセグリティは複雑な構造に見える。
テンセグリティをモデリングで再現しても
それは変わらない。
概念が単純に理解できた時に
局所的な複雑さが理解できる。

シナジェティクスの思考方

古いアイディアから逃れる方法は
シナジェティクスから学べない。
古いアイデアを壊す方法は
シナジェティクスにある。
しかし、それを目的にすると
シナジェティクスは遠ざかる。
シナジェティクスは
蓄積した知識をつねに破壊してきた。
そこには新しい思考はないから。

続)破壊について

金銭がもっとも重要と考えるようになるまで
とてつもない破壊が繰り返されたのである。
偶然に見せかけるテクノロジーによって
その金銭でさえ<デフォルト>が待ち受けている。

破壊について

テンセグリティに
より重要なことはけっして起こらない。
統合された全体から部分を取り出すことができないシステムを
破壊することはほとんど不可能だ。
原子核を破壊しても
他の複数の粒子に分裂するように
システムはつねに生き残る。

断片化

もっとも純粋な構造には
より重要な部分が存在しない。
観察者がより重要なことに依存している限り
<不連続の連続>を視覚化した
テンセグリティは理解できない。
(つまり原子核モデルを理解していないことになる。)
より重要な部分という概念こそが
世界の断片化をもたらしている。

ジレンマ

安価なガイガーカウンターの製造工程の
少なくとも一部が
ホットスポットにある場合のデフォルトを想定すると
測定とは
場所の異なるデフォルトを
比較することから始まる。