月別アーカイブ: 2015年9月

逃亡する自由

議会制民主主義国家は
秩序と法律に基づいて
他国でも自国でも
虐殺を行うことができる。

他国に逃れられないように虐殺する方法もあれば
自国で移動させないまま、静かに虐殺する方法もある。

夢から
逃亡する自由さえも奪われる時が
殺されるときだ。

彼らの刑罰操作はつねに自由だから。

服従の過程

懲りすぎた繊細すぎるテンセグリティモデル
テンセグリティ的に偽装した非構造的なモデル
軽量化を気取った非自立型モデル
構造解析を装った不完全なテンセグリティモデル

これらのモデルの共通点は
人間の居住とは無関係な技巧へのデモンストレーションであるだけではなく
テクノロジーへの服従の過程をなぞっているだけである。

革命的なシナジェティクスに
最初に挑戦する行為が
すでに発見された概念の退屈な複製である場合、
それらは受容されるための
学習過程に紛れた服従的な行為なのである。

テンセグリティ構造は
もっとも柔軟な強度を備えた唯一の構造である。

独創性

知的な人間は自分のアイデアの新規性について
独創性を得た人間はオリジナリティの教育方法について話すが
宇宙の原理の無限性については沈黙する。

人間はどんな原理もデザインできないことを知り
そのことによって
無限の発明を引き出す方法にはまだ無関心である。

宇宙のなかの人間は
独創性に紛れて生きていてはいけない。

秋のお茶漬け

今年最初の無農薬の新米を食べる。

炊きたての新米よりも
わざわざ冷やした新米を
17度の伏流水の井戸水で食べる
冷たいお茶漬けで
本当の新米のおいしさが分かる。

冷えた新米のおにぎりも同じである。

新米の芳香は、最高の季節のアロマである。

誘導システム

シナジェティクスモデリングは
原理の探究過程で自己自身の変化を誘導する試みであり
自己表現を目的とした自己と他者の相互関係を
単純化する試みによって
深めていく手段という理解から脱しなければならない。

前例のないシナジェティクスモデリングが
論文や特許を目的に利用される開発の諸段階から
生まれない理由でもある。

シナジェティクスモデリングは
直観による原理への誘導システムである。

誘導システムに誘導するのは
非人格的なメタフィジックスである。

無言の<錯乱状態>

放射性物質の牢獄地帯に居住する被曝行為を
隠蔽し支援する習慣のある
政治指導者たちの元で発言してきた
科学技術者たちを警戒すべきだった。

今年の9月11日に発生した福島原発の地下で発生した
異常な核分裂について何も報告しない軍産学複合体の
いつもの冷静さを装った
無気力な<錯乱状態>を警戒しなけばならない。

彼らは一様に、生命にとってもっとも危機的な
しかし、彼らの想像力をはるかに超えていた物理的作用には
つねに無言である。


地下で加速度的な核分裂を証明する
最大規模の閉じていない霧箱での粒子の軌跡群


1:30前後 霧の中に無数の軌跡を描く放射線群

構造とパターン再考

シナジェティクス・モデリングによって
基本的な構造とパターンを問い直すということは
その現実的な破壊
あるいは、その解体から
全く異なったモデリングへの転換、
こうした過程へと到るような
新たな概念の存在の気配を
感じることを意味している。

構造とパターンという
無機質的で幾何学的な純粋概念を媒介させながら
誰か他人の権威を受け入れてしまうような
意志の状態から脱出する瞬間の気配なのである。

 

もう一つの現実

シナジェティクスの思考とは、
非シナジェティクス的思考という圏外との境界に留まり続け、
それがデザインサイエンスという有限な物理性へと
現実化するテクノロジーを伴った経済的な合理性によって、
シナジェティクスに息づく自然のデザインを作動させる
一つの直観的な方法なのである。

非シナジェティクス的思考と共に
絶えず想起せねばならない
自然へのメタフィジックスは、
もう一つの現実に属する。

プリミティブな動機

教育が自己のために生きる目的と
矛盾しないかぎり
絶えず自らが自己とともに生きる行為を
利己的と見なすであろう。

自己に対して生きる目的と行為が失われるほど
プリミティブな動機は、つねに背後に曖昧に残されてしまう。
忘れ去られるように。

反固有性へ

発明の才をより自発的にするためには
技巧を凝らす時の受動性に対して
より反発を感じるようになるだろう。

発明は
個人の固有性としてではなく
前提条件を破壊するための
戦略として理解されるべきである。