月別アーカイブ: 2016年5月

構造における坐屈(buckling)

構造においてすべてを行うことが許されているような建築は一つとしてない。

そして、シナジェティクスは、
創造性によって自由な構造が始まるのではなく、
建築が坐屈(buckling)の境界と
超えるべからざる記号のテクノロジーと共に始まるのだということを知っている。

シナジェティクスは、概念モデルの発見の無限性と同時に生じる
<概念の牢獄>の破壊によって、
はじめて坐屈を無化する構造が
支えられているのだということを絶えず再考する。

大量破壊兵器

金融商品(デリバディブ)という
21世紀の見えない大量破壊兵器を作成した専門家は
経済学者ではなく、数学者や科学者である。

リーマンショックだけでも
その被曝者は、5千万人を超えていた。

個人住宅の所有は、金融兵器製造の始まりである。
生き残るためには、住宅を決してローンで購入してはいけない。

モバイルシェルターは、政府と銀行によって計画的に製造されてこなかった。

階層化

シナジェティクスは、複数のモデル言語を
それらの多様な現象的存在において差異化し
それらに固有の永続性において
階層化するシステムである。

権力構造から一時的にステップアウトした広島スピーチ

「国家は犠牲と協力で人々が団結するストーリーをこしらえ、
優れた功績を認めるようになります。
しかし、自分たちとは違う人々を抑圧し、人間性を奪うため、
こうしたものと同様のストーリーが頻繁に利用されたのです。」
———2016年5月27日 オバマ大統領の広島スピーチから引用

これは、アメリカの現職大統領が自ら権力構造から
最初にステップアウトした公式スピーチかもしれない。
これが、ノーベル平和賞の唯一の役割かもしれない。

「核保有国は、恐怖の論理から逃れるべき」だが
その恐怖の論理を人々に教育しているのはその国家だけではなく、
被曝者の悲惨な人生も自分たちとは違う敵国の人々を抑圧し
その論理の構築に頻繁に利用される幻想メカニズムは
いまや市民社会に浸透したのである。

その幻想メカニズムがすべての核を生産しているのである。

物質(ウラニウム)と精神の分裂エネルギーこそ、
権力構造を効果的に維持できるからである。


step out=一時的に引退する行為

アンチ・トレードオフ(Trade-off)へ

デザインサイエンスにトレードオフ(Trade-off)は存在しない。
トレードオフとは、
一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという段階の概念である。

シナジーが、より少ない資源、エネルギー、時間によって
効果的な機能を生成する過程に
どんなトレードオフも存在しない。

トレードオフ(Trade-off)を必要とする存在形態は
予測される部分の寄せ集めの全体にすぎない。

G7のデフォルト

デフォルトとは、成すべきことが成されない状態を意味する。

権限があるにもかかわらず
何もしない人々を自由に批判できるが
彼らを罰することができない構造こそが
中国、ロシアが参加しない西側諸国における
非公式な「世界政府」を支配する
法律家資本主義のデフォルトだったのである。

グランチの黄昏

原子力発電所を54カ所も製造し、
究極には技術的にも政治的にも不可能になり
管理不可能な永続的な破壊力を持つ200トンのウランの核反応を
地下で地下水で冷却し維持することしかできない以上、
医学によって平均寿命を調節できるばかりか
生物を繁茂させ、DNAを改造し、
社会全体を統御し弾圧し抑圧もできる政治権力構造は
廃れただけではない。

人間的な主権から完全に逸脱したという正しい認識を
権力が自らの間違った対処から確立してしまったのである。

しかし、それは彼らの分裂し燃える黄昏から逃亡する自由が
奪われ、そして、被曝した後だったのである。

メタフィジックスの段階

シナジェティクスが原理的発見の場を生成すると共に、
デザインサイエンスによって
知性、行動、知覚や感性という全体を拘束する
生産的選択に関わることが可能になる。

そのすべてによって原理的選択という
メタフィジックスの段階にいる。

緩慢な死の予告

基地の経費のすべてを負担している政府の行為が
増大する富の漸進的な固定化であるように
仮設住宅による一時的被災者救済の形態が貧困化の主要な原因であり
その獄舎建築的デザインで矯正されていく仮設空間による共同性の破壊こそ
あらゆる生産的な富の緩慢な死の予告なのである。

寝室と庭のない固定化された仮設住宅の建造と撤去(その後は海外に輸出される)は
いまや定番化した
もっとも醜い建築ビジネスである。

知られていないクリティカル・パス方

クリティカル・パス方は、
様々な困難な課題に関して可能な解決が与えられる条件を列挙して序列化し、
その課題を構成する諸要素をすべて相互に定義づけることである。

まだ知られていないクリティカル・パス方は存在する。
それは、種々の解決方法がより効果的な方法をもたらそうとする課題において
課題そのものが解決方法によって
誘導され転位していく方法である。

揚力とは
物体と流体に相対速度があるときに発生する力(動的揚力)であるが
動的揚力としてのマグナス効果の発見は、
後のライト兄弟の飛行実験には関与しなかったが
コアンダ効果はコアンダ=1910で採用されている。

これらの時系列的進展からも
揚力という課題そのものが、その解決方法によって
航空機の構造自体が開発されていたことを説明する。

この種のクリティカル・パスはシナジェティクスから生成可能だ。