月別アーカイブ: 2020年6月

遠隔シナジェティクス・入門講座 開始 
バックミンスター・フラーのベクトル平衡体

開催日:第2回 2020年7月4日(土) 9時から3時間程度

誰でも短時間で構成できるこのベクトル平衡体は、テンセグリティモデルと同じようにフラーのシナジェティクスを代表するモデルである。
このベクトル平衡体は半世紀にわたって、重い24本のストラットと反発力のない12個のゴム状ジョイントによって、ベクトル平衡体の平衡状態を自力で再現できなかった。無重力状態での操作を前提としてデザインされていなかったのである。
遠隔シナジェティクス・入門講座で使用するフルモデルチェンジした「ベクトル平衡体」は重力圏内でも平衡状態で自立できるようにデザインされている。超軽量化された「ベクトル平衡体」は、十分な反発力を備えた12個の樹脂ジョイントで再構成されている。

バックミンスター・フラーのベクトル平衡体は、1944年に発見された。
古代ギリシアで開始されたプラトン・アルキメデスの多面体の25世紀期間にわたる歴史を一夜にして変革したシナジェティクス・モデルである。
大理石によるプラトン・アルキメデスのモデリングは、中身が詰まった固体のモデルであった。
バックミンスター・フラーは、フレームモデルに置換しただけではなく、すべてのジョイントに角度的な自由を与えた。面角と二面角、そして中心角が、多面体の固有の角度から解放された瞬間であった。

ベクトル平衡体=ジターバグ・システムによる対称的な収縮・拡大(Jitterbug : Symmetrical  Contraction Vector Equilibrium )

「ジターバグは、大きさのない、全方位的に脈動する核をもつモデルである。ベクトル平衡体を初期状態とするジターバグの変換システムは、大きさから独立した概念システムであるため、宇宙における法則の可視化が可能である。」バックミンスター・フラー 1975

『 SYNERGETCS 』1975

今回のシナジェティクス研究所が開発したシナジェティクスモデルでは、フラーが開発した第1世代のジョイント(1944)を、全方位に対して、自立できるように、モデルを軽量化させ、同時に、つねにより対称的に連動させるために改善された第2世代(1983)を経た第3世代のX型ジョイント(2005、2019)を採用している。(特許出願済)

ベクトル平衡体は「多面体」で達成できない宇宙観を物質化している。
モデル言語は、物質を経由して脱物質化する。
多面体の固有の角度から解放されたシナジェティクストポロジーでは、つねに2点間距離は維持される。

ワークショップの詳細はこちら

ワークショップのお申し込みはこちら

「ゼロ・ベクトル平衡体」
ポジティブとネガティブが共存する構造

‪「吹く風とは負の風(低気圧)から吸われている」現象に気づく場所からでさえ風がついに見えない時、風は初めて「方位と大きさ」を表すベクトルになった。
私は風が吹いたり風が止んだりする「ゼロ・ベクトル平衡体」を発見した。
「ゼロ・ベクトル平衡体」はバックミンスター・フラーの「ベクトル平衡体」が二重に結合している。
ポジティブとネガティブが共存する構造に予測を超えたシナジーが生まれる。‬
「ゼロ・ベクトル平衡体」は、「ベクトル平衡体」から8個の三角形が消えた、
より柔らかい合金である。

張力調整機能のあるテンセグリティ構造

テンセグリティが既知の構造だと理解したり
あるいはその構造を再現できた映像を見た瞬間から
観察者の認識は閉じていく。

テンセグリティは既知の構造の定義を破壊するために
発見された原理である。
テンセグリティは風とさえも共振する。
よりシステムを安定させるために。

張力調整機能のあるテンセグリティ構造 アルミ合金製 直径3m
制作 シナジェティクス研究所 構造デザイン 梶川泰司