月別アーカイブ: 2006年9月

犬格

自己プログラムする自律的なしっぽのようにふるまうことに期待して
制作中のプロトタイプのしっぽに、
私の散歩をうっかり頼んでしまったので最悪の組み合わせになっている。

しっぽは犬格(=人格に近いプログラム)があると思いこんでいる。
当分、しっぽが帰るまで犬のしっぽブログはお休みしなければならない。Y.K

宇宙空間

ロシアでは宇宙飛行士同士のセックスは禁止されているらしい。
ロシアの宇宙飛行士はロシアの新聞紙上のインタビュ−に以下のように語っている。
「この問題をめぐってはこれまで、道徳的、倫理的、医学的、様々な方向から議論が行なわれてきました。しかしひとまずの結論として、宇宙空間での性交は行なってはならない、と決定されました。それは生まれてくる子供が一体どうなるのか、全く未知だからです。」

しかし、無重力空間であろうとなかろうと放射能が薄かろうと人類の未来は、依然未知であるという事実は、この宇宙空間に存在している。  Y.K

テンセグリティ・ジョイント

動くテンセグリティ構造体の更なる軽量化のために
引張部材に損傷を与えることなく
一定の張力が常に調節可能で
圧縮部材との動的な結合関係を維持する機能を備えた
テンセグリティ・ジョイントが必要である。

同時に耐久性があり
経済的に量産化可能なデザインが不可欠である。
これは1995年来の私の課題である。  Y.K

テクノロジー

希望や信念そして意志は自己のテクノロジーであり、
善悪や刑罰などの社会規範は記号のテクノロジーである。

そして、宇宙のテクノロジーに唯一接近できるのは自己のテクノロジーである。
なぜなら、「宇宙とは自己を含むすべて」(RBF)だからである。  Y.K

反対称性

ドストエフスキーの描く
囚人に対するもっとも残酷な極刑は、残忍な肉体的拷問ではなく、
深い穴を掘らせ、掘らせた後にまた埋めさせるような
無限の繰り返しによって、短期間に囚人から存在意義を奪う方法である。
囚人にとって遂に自殺こそが、自由意志が残る唯一の選択となる。

一方、発明、発見は、宇宙に無数に存在するという論証不可能な前提こそが、
科学者が失敗を覚悟で自然を探求する時の、目的存在理由を与えているのである。
これらの概念には明白な反対称性がある。  Y.K

次世代の明るい農村

日本の農業は、もっとも制御しやすい状態にある。
指導者なき農村部の過疎高齢化は、結果ではなく長期的な目的であった。
全国的な杉の植林などもその目的達成のための一過程であった。
自然界の元素の循環を妨害するノウハウなど、不可視の技術的ノウハウの膨大な目録の一部である。
世界の農業を互いに似せるために、情報コングロマリットは、
明らかに世界の都市と農村の統合を図ろうとしている。
こうした次世代の明るい農村再生計画に必要なインターネットのインフラ投資の大半は税金で賄うことになっている。  Y.K

軍産複合体

機器類でしか到達も操作もされない化学・冶金学・電子工学、
そしてサイバネティクスという、まったく目に見えない領域の現実にたずさわる新たな世界権力構造の平均年齢は、すでに59才であり、そのほとんどは第二次世界大戦以後の〈軍産複合体=コングロマリット〉から現れた。
彼らはあらゆる特別な学理的ノウハウを独占し、すでに獲得した不可視の技術的ノウハウの膨大な目録を利用する。  Y.K

情報コングロマリット

かつて、一冊の本を作るために、図書館半分をひっくり返していたように、
つまり図書館がないと本が書けなかったように、
現在では、インターネットがなければ本や論文がかけない人たちが無数にいるはずである。
こうして、いよいよ人々は互いに似てくるのだ。
個人の選択の自由度を高めながら、しかし互いに似せるための発明によって、同じケイタイで同じサイトを見る頻度を高めようとするすべてのテクノロジーこそ、表面的にはイデオロギーの介在しないように見える新たな情報コングロマリットである。  Y.K