月別アーカイブ: 2007年12月

風の吹いていない場所はつねに存在するが、
地球上で風が吹いていない時はない、
風はそれ自体が非同時的ネットワークである。

風は持続しないから、
だれも風を原子力のように所有できない。
これはすばらしいことだ。 Y.K

忘年会

今日は明るいときからスカイプ(=和名は天女)で
朝までエンドレスな忘年会をすることにした。

飲酒は無限。
話題も無限。
私はストーブの前で玄米甘酒を発酵させながら、
芳香漂う自家製どぶろくを飲み干すだろう。

ただし正確には同時的な会話はできない。
球状ネットワークシステム上に発生する
タイムラグがわれわれを少しだけ隔てている。   Y.K

樹上

アジア人は森で瞑想する。

しかし、砂漠で瞑想する民が
圧倒的な包括的な思考を身に付けた。

砂漠を離陸したシナジェティクスは、
森のない地変線の見える小麦畑で覆われた
北米大陸を通過して、
アジアの森の樹上に軟着陸するだろう。

海の民には見覚えがある風景だ。 Y.K

思考

人間には重さのない事象は見えない。
他者の思考でさえ、誰も見ることはできない。
そして、
思考は発明できないことを知る。

これはもっとも重要なことではないか。 Y.K

特別な場合

専門化とはハイブリッド化することである。
無数の名詞はこのハイブリッド化された結果生まれた。

宇宙の統合化された機能、
つまり漸進的変化の過程に参加した有機体は
ついに動詞を発明した。

しかし、この永遠の過程では
すべての動詞でさえ、つねに特別な場合(special case)である。

すべてのデザインはハイブリッドである。
原理のみが特別な場合を超越している。

そう感じる有機体が存在しているのは、
神秘ではないだろうか。

つまり、私は「特別な場合」だけではないのである。  Y.K

矛盾

これまで発見された異なった原理間には
矛盾が発生していない、
あるいは、
その矛盾が証明できないのは
無限の原理の存在こそは
脳がつくりだしていないからだ。  Y.K

モバイル・シェルター

人間が生存できる温度範囲はせいぜい40度である。
服は最初のモバイル・シェルターである。

1921年、記録に残る最初のエベレスト遠征で使用された
登山服の重量は、現在の20倍程度もある。
登山服の軽量化と保温機能の開発は極地登山の最優先課題であった。
(標高8,000メートル以上の平均気温はマイナス40度以下で、
大気圧は地上の3分の1以下)

住宅を来るべき地球温暖化に対応させるためには
寒冷な場所に簡単に移動できなければならない。

日本の平均的住居の重量を千分の1以下にすれば、
極地用のモバイルシェルターに転用できる。
大気圏は生存可能な最初の宇宙空間である。

もっとも経済的な生存が可能なこの大気圏内でさえ、
テンセグリティ・ジオデシック構造以外では
分解移動に適応できないだろう。
(このモバイルシェルターで使用される
薄膜フィルムが機能する温度範囲は、
プラスマイナス 100度で、その耐久期間は30年以上) Y.K

賢い消費者

エコロジー的消費、そんな概念は非科学的だ。
無知と不安から、ひたすら所有したいだけの
「賢い消費者」はつくられる。

物質もエネルギーも消費できないことが
発見されて1世紀以上も経過した。

1963年にバックミンスター・フラーは
エコロジーという言葉を一度も使わないで
『宇宙船地球号操縦マニュアル』を書いたのは、
エコロジーで自然を記述するには、
局所的なシントロピーしか扱えなかったからである。

森と砂漠と極地の資源を搾取する以外に
存続できないという人為的なデフォルトを固定したままの
資本主義は後に局所的エコロジーを容認し賛美したが、
このマニュアルは資本主義が扱わなかった
「全体の富」の変換操作方法を示した。

無視すればするほど、
共有されることでしか存続できない叡智は、
無数の地雷のように埋もれている。
至る所を散策するだけでいいのだ。

その最新の変換操作方法は、
つまり、叡智の爆破方法は、
『クリティカル・パス』(宇宙船地球号のデザインサイエンス革命 )白揚社
にその詳細が記載されている。   Y.K

重力

ノウハウは超物質である。
超物質は存在しても
超ノウハウは存在しない。

包括性に距離と大きさに無関係な連続性が形成される。
重力は非物質的な宇宙のノウハウである。  Y.K

抽象

重視する時に、
重さを必要とする社会システムは「抽象的」である。
考察するには重さを感じさせる習慣は
まだ個人に生き残っている。

「抽象」とは変換不可能な静止した考察にちがいない。
だから経験的な意味を持たない。

考察は本来無重力である。
ものごとの極限が非物質的な存在(=抽象)に接近するのではなく、
変形可能な動詞の変遷にのみ関与することである。  Y.K

擬態

巨費を投じても技術的に不安定な原子力発電が
温暖化防止策としてもっとも有効ならば、
巨費を投じて、なぜ化石燃料にまったく依存しない
すでに技術的に完成された燃料電池を量産化しないのだろう。

1リットル150円を超えたガソリンの値上げで
原子力の話が出てきているのは偶然ではない。

温暖化に纏わるエネルギー危機は
もっとも単純で根深い危機の擬態である。  Y.K

透明性

身体には4つのプライバシーがあると思われている。
聴覚的、触覚的、視覚的、嗅覚的に消失させる
建築空間はほとんど不透明な壁で構成されてきた。

社会は怖れと無知から
不透明な壁を固体的に形成してきたが、
敵からの防御という本来の目的を身体のプライバシーに
転換させてきたのである。

自然な仕切りは不透明な境界とは限らない。
他者とのコミュニケーションは
聴覚的、触覚的、視覚的、嗅覚的な共存を意味する。
愛情に溢れた共存は、
これまでの物理的かつモラル的な不透明性を排除するだろう。

透明性の確保は自己のテクノロジーそのものである。  Y.K

純粋培養

甘酒は麹から簡単に作れる。
最近の温度計付きのシャトルシェフは省エネの発酵装置となる。

お粥に含まれるデンプン、タンパク質、脂肪などを
麹カビが分泌した酵素によって
短時間に低分子化した結果、
甘酒にはすべての必須アミノ酸、そして大量のブドウ糖、
ビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンB6、
パントテン酸(善玉コレステロールを増やす働きがある)
などが含まれることになる。

玄米から作る場合は、玄米の繊維が多少残るが、
噛んで飲む甘酒は実に美味しい(無農薬玄米の場合だけである)。

これらの成分は、驚くほどの即効性あるので
飲む医療点滴に等しい。

もうじき、麹の季節は終わろうとしている。
そろそろ麹自体を純粋培養する装置を作らなければならない。
麹は甘酒作りのなかでもっとも高価な道具だからだ。 Y.K

検索ロボット

インターネットの検索ロボットは世界を周遊している。

世界中で勃発している戦争が
日常化されただだの殺人だという風景を
確認できるシステムではないことは
このロボットには知らされていないようだ。

検索を不眠不休の彼だけに任せていけない。Y.K

非海賊的

全体に関わるのは圧縮材ではなく
張力材である。
ところが全体の概観を捉える行為を
習慣的に「骨格を為す」と言ったりする。
さらに「骨抜きにする」という戦略用語にもなっている。

われわれの概念はモデル言語よりも保守的である。
21世紀の海賊的指導者は
海や空の「上」にいて安心しているだろう。

この「上」という概念ですら
非海賊的な概念であることに気づくべきだが、・・・ Y.K

非対称性

最近の洋服は体格に対して小さくなっている。
流行は非対称的なモードである。

社会学は、これまで原理の代わりに
人々が希求する非対称的で
極度の魅力的な存在様式を分類してきた。

しかし、現在の共産主義が資本主義を誘導する原因が
そのような高分割数的(High Frequency)な非対称性から生じていると
分析しているわけではない。

ハイブリッドカー、減農薬有機栽培米、オール電化住宅など
エネルギー、食料、シェルターは
もっとも非対称的で高価で極度の魅力を与え続けている。

非対称的な欲望で失わていくのは、宇宙の富である。   Y.K

クリティカル・パス

人間の能力から見れば、
マルチタスクとは同時に仕事を処理することではなく
仮想的な物質を想定することによって
多層化された非同時的なネットワークを形成するように
プログラムを組むことである。

マルチタスクとは
最長経路を最短時間で
達成するクリティカル・パスの別名でもある。 Y.K

退屈なテーマ

私はほとんどデザイナーとは仕事をしない。
学生時代に数学が苦手という理由だけで、
数学と無関係な美的存在を再現しようとするからである。

私はたいていの数学者は理解できない.。
美的センスに欠けるという理由だけで、
美に無縁な数学的自然を想定し
探求しようとするからである。

いずれにしても、両者は文化系と理科系という
1世紀前のカテゴリーのなかで、
探求するには退屈すぎるテーマに気づいていないのだ。 Y.K

生理食塩水

最古の豆腐はにがりは使用していなかった。
海水をそのまま使ってタンパク質を凝固させていた。
にがりは内陸部での加工方法である。

そして最古のうどんもまた海水を使用していたにちがいない。
海水1リットル中には32から35グラムの塩分が含まれているので
うどんをボイルするときにも海水を使えば、
美味しいうどんの塩分含有率にほとんど一致している。

豆腐やうどんに使用する塩水を、
医療で使用する生理食塩水のように考えればよいのである。

豆腐やうどんはマグネシュウムなどの微量元素の
無意識的でメタボリックな摂取方法なのである。  Y.K

読書

私は滅多に読書はしない。
原理の発見に巡り会うチャンスがなくなるからだ。

そして滅多に実験はしない。
科学は何もかも実験からとは
信じていないからでもある。

もっとも神秘に出会うのはモデリングである。
モデリングは実験ではない。
自然を支配する言語の探求だ。
これ以上の読書は存在しない。 Y.K

道具

腕がある人は良い道具を持っている。
良い道具は腕だけではできない。
良いアイデアから生まれるだろう。

そして良いアイデアは環境から生まれるにちがいない。
環境はアイデアからは生まれない。

それらは腕や道具、
そしてアイデアよりも前に与えられているから。Y.K