月別アーカイブ: 2011年12月

反復

社会が採用する効果的な学習方法は反復だ。
反復は脳を萎縮させる。
「除染」と「絆」は
これから40年間も反復される
もっとも退屈な概念だ。
それらが真の解決方法ではないことを
脳が気づいているからだろう。

超低周波

大地震よりも津波は
目に見える最大級の低周波である。
目に見えない電子レンジの高周波のように
人間は超低周波もコントロールしたがっている。
原発の核爆発を誘発できる超低周波による
核兵器以上の環境破壊力は
証明済みである。

波(Wave)

波には階層(ヒエラルキー)がある。
たとえば、紫外線と遠赤外線
そしてα線、β線、γ線など。
テクノロジーによって
これらの不可視の波を使い分けてきた
権力構造にも階層(ヒエラルキー)がある。
その権力側のディフェンスは
自然の波によって瞬時に破壊されたのである。
自然の階層は物理的に存在する。

科学的確率

格納容器からメルトダウン、またはメルトスルーするような
放射性物質を閉じ込められない事故が発生する可能性の試算が、
10万年に1回だとしていたテクノロジーの絶対条件は、
それが半世紀間に3回もすでに発生することで
科学的に完全に破壊された。
(このテクノロジーでは、
日本の1カ所の原発でほぼ同時に4基が爆発した場合は、
「1回」としてカウントすることになっている。)

事物

物理学は
どんな事物(things)も発見してこなかった。
有限な元素は相互変換された段階であり
相互変換する関係数のみが加速度的に増加している。
名詞の機能は仮想的すぎる。

富の定義

真の富とは
エネルギーの節約ではなく
エネルギーの利用方法と
その目的を知ることにちがいない。
例えば
15才未満の子どもの死亡率は
医療設備の改善ではなく
電気エネルギーの消費量の増大によって軽減できる。
富はメタフィジックスに属する。

現実

知ろうとしない生活を
買う生活に慣れてしまった。
誰も買わなかった
たった一人の悪夢が
1億人の現実を変えたのである。

価核破壊

東電の仕掛けたエネルギー独占のための価核革命は、
セシウムとプルトニウムが去ってしまうまで
気づかれないことを前提にしている。
他者に対する配慮などは存在しないことに
気づかれないために
グランチは議会制民主主義を発明したが、
加速する被曝に関する国家の情報統制は
価核破壊の兆しを意味している。

価核

原発の目的は発電システムではなかった。
価格を先に決められる社会システムである。
たとえシステムが核爆発しても。

テクノロジー

被曝の補償は
値上げされる電気料金から支払われる。
なぜなら
「コストが1兆円上がると、1キロワットあたりの電気量は0.1円上がる」から。
電気エネルギーは労働を軽減すると同時に
搾取に使われてきたのはなぜだろうか。
宇宙の諸原理を人間の生存に利用できる
テクノロジーが
ほとんど独占されてきからではない。
まだ完全に発見されていないのである。

遠隔的に

髭が哲学者をつくらないように
被曝が科学者を育てないならば
静かな絶望の生活を送るほうが
まだ哲学的である。
確実なものを失って
まだ残ることだけで
互いに結ばれるだろう。
電子と陽子のように
遠隔的に、
かつ不連続的に
かつ不確実的に。

(続)柔軟性

テンセグリティ・システムの強度や剛性は
そのシステムを構成するモジュールの強度からは
決して予測できない。
なぜなら、このシステムを通過するエネルギーが
システム自体をより統合するように
自己組織化するからである。

記号テクノロジー

農薬を散布して毒をまき散らす行為を
これまで農民が「消毒」と呼んできたように、
国家は放射性物質を単に移動させる行為を
「除染」と言っている。
権力テクノロジーが
つねに言語に介入するのは、
記号テクノロジーを制御しないかぎり
1日たりとも権力システムが
自らを維持できないからだろう。
そして
昨日、国家は「冷温停止」を
非科学的な概念で再定義したのである。
(メルトスルーした核物質の温度を測るセンサーは
福島原発には存在していない)
法衣をまとった記号テクノロジーによって
権力構造の黄昏はいまやより加速している。

柔軟性

3.11以後の社会の硬直した言語は
もっと大きな挫屈の兆しかもしれない。
テンセグリティが
柔軟な強度をもったその構造システムを
けっして挫屈しないで維持できるのは
張力材が伸縮しているからではない。
部分と全体との相互関係を
連続的な張力ネットワークによって
つねに動力学的に変位(=外力分散)させているからだ。
しかし、このネットワークを構成する張力材の伸度が
小さければ小さいほど
この機能は全体の構造をより組織化できることは
ほとんど知られていない。

理想的

原理へ接近するために理想が作られるとしたら
理想の半減期もまた短い。
これは原理とデザインの関係に似ているだろう。
人間のデザインが陳腐化されやすいのは
新たな理想的な物質が生成されるからだ。
理想は原理の手前で
陳腐化されるために生まれる。

日本版グランチ

原子力委員会は一貫して嘘つきである。
東電は一貫して狡い。
それは貴重な記号テクノロジーである。
システムを暴露されないように
かなり頭脳的で機敏でなければできないはずだから。
そしてなによりも
経済産業所や内閣府の内部に
多数の熱心な協力者(またはユーザ)がいないとできないことだから。

教師

良い教師は
教える間、学んでいる。
彼らが学んでいるのを見ると
生徒は
学んでいる間
自分たちを教えている。

皆既月食(total eclipse)

天体が他の天体を覆い隠すことは
食(eclipse)である。
この概念は地動説がなければ
生まれなかった概念である。
太陽は地球によって毎日2回食されているならば、
夜とは周期的失墜である。
夜と昼のような周期性はないが
21世紀の皆既月食が85回もあることが分かるのは
天文学のお陰である。
つまり
観察者は地球外に置かれている

話は移ろいやすく、
書かれた文字は
しばらくとどまる。
流れの速い川の深い淵で
魚たちがゆっくりと回遊するように。

ユーティリティ

昼となく夜となく被曝し続けるのは
ユーティリティへの攻撃が
始まったからである。
時代は、
戦時における民間人への大量殺戮から
細胞という生命が形成した
ユーティリティの最小構成単位への
無差別攻撃のそれへと変換した。
われわれの無関心はついに
長期的な平時における
最大限の大量殺戮のプロセスを
受容するに至ったのである。

外食

もはや外食時の問題とは
「どこ(店)で何を食べるか」を
選択することではなく
「どこ(産地・加工地)で何が生産されたか」を
注文する前に知らされていないことである。

シナリオ

工場労働に派遣労働者が解禁されてから
リーマンショックが起こった。
偶然ならその逆でもよかったはずだ。

被曝戦争

放射線の規制値を高くした結果として
政治的腐敗、
法律への尊厳の喪失から始まる暴力、
そして知的労働者の他国への移住や
海域汚染による国際的な損害賠償などが
短時間に発生するだろう。
これらの代償は
すべて消費税の対象になるにちがいない。
消費税は歴史的には
軍費調達のために始められたからだ。

(続)簡単なこと

知られたくない情報と事実を
なんでも隠蔽していくと
はっきりした表面は存在しなくなる。
すべての外部と内部が
互いに溶解するから。
メルトスルーした燃料棒が
圧力容器の外部でコンクリートと共に
不定形な一つの塊になるように。

アブノック思考

原発の核爆発で放出されたすべての放射線、
つまり「波長が短い電磁波」
または「高速で動く粒子」から発生するエネルギーが、
“自然界の物理現象であり企業が所有するものでない以上、
放射性物質を回収する義務はない”
という東電のロジックに破綻がないとすれば、
正確には、日本中の送電線を流れる電気エネルギーは
国家や企業ではなく宇宙に属していることになるはずだ。
なぜなら、
「電気」とは電荷の移動や相互作用によって発生する
さまざまな物理現象の「総称」だからである。
電気が、彼らが主張するように、
紛れもない「自然界の物理現象」である以上、
電力会社は「電荷」という素粒子が持つ性質までは
けっして創れない。

沈黙

専門家の沈黙は、
洗脳の始まりだけを明らかにしたのではなかった。
真理を探究するはずの
科学者の葛藤なき沈黙こそは、
科学テクノロジーよりも
権力テクノロジーの優位をも証明している。