月別アーカイブ: 2012年3月

仮定法過去完了

瓦礫と一緒に放射性物質を焼却したら
ウラニウムやプルトニウムを回収できるなら
東電は直ちに瓦礫と土壌を一カ所に集めていただろう。

幸せな孤立

不確実で安易なものを求めた結果
確実な土や空や空気を数世紀分も失ったが
群れずに自然につながることができるのが
真のテクノロジーである。
この幸せな孤立を許さないテクノロジーは
まだ不完全だ。

既製品

教師や両親が薦める職業に憧れ
理想とする人生を達成しようと努めるが、
それらはすべて量産された「思考形式」という
既製品の組み合わせからできている。
信念すらリサイクルされた既製品である。

理由vs動機

理由を知らなくても
いろんなことができる人間よりも
いろいろなことをするが
その動機を決して言わない人間のほうが知的だ
と思う社会を作ってしまった。
もちろん社会こそ
理由も動機も決して言おうとしない。

アトミックボーイ

被曝だけでは核分裂の歴史を変えられないかもしれないが
未来の子どもは「鉄腕アトム」を見ないだろう。
アトムは原子力ではなく
政治力でコントロールされてきたから。

情報の圧縮

問題解決を考えているときに
急に眠くなる場合がある。
実際、半睡眠状態になることも多い。
そのような時には情報が圧縮され
目覚めるとだいたい問題解決のアイデアは生まれている。
この現象を脳科学では「情報の圧縮」と呼ぶらしい。
原理は情報を極限的に圧縮した場合かもしれない。
しかしそれは明らかに人間が作ったシステムではない。
あたかも情報量が圧縮され
劇的に激減した状態のように見えても
すべての局所的情報が取り除かれている原理は
情報の圧縮とは別の次元である。

リアリティ

システムとはそれがなくては
大多数の人間が生きられないような
リアリティを作り出すことである。
リアリティは幾度も塗り替えられている。
紙幣のように。

思想家の死

「誰からも非難や批判を受けなくてすむ正義」がインストールされ、
一度は切断されたはずの戦前が
また未来と一緒にやってきた。
戦前がすでに復興しているのは、
復興のために
戦前を復興したからだ。

生きるための学習

学習の要は
学習対象の中にあるのではなく、
その99%は
学習方法の生成にある。
しかし
その方法を生成するエネルギーの99%は
環境整備に費やされている。
そして
その環境整備のエネルギーの99%は
「何をどのように成し遂げたいか」
という動機から生まれる。

科学者

自然の側ではなく
強権的な人間の側に仕えるこの職業の習慣の起源については
けっして研究しない場合に与えられる称号に
満足できるように条件づけられている。
と、言われてもけっして傷つかないほど鈍感であり、
論文の数を人生の目的にできることが
人格の分裂を意味することにも気づかないほど、
超専門分化しているが、
それゆえに人々の尊敬を得ている職業。

続)生きるための学習

その動機の生成には
学校も企業も無関心である。
19世紀的な通勤と通学によって
未だに生きるための学習エネルギーを
奪い続けてきたが、
停電と放射性物質の拡散と循環という間違った理由から
在宅学習と在宅勤務が採用され始めるだろう。

細胞被曝

雑草に対して
除草剤があるように
放射性物質に対して
除染剤が開発されてきた。
この1年間で
最も有効な除染剤は
生命細胞だった。
除染による都市の復興は
科学的に可能だが
太陽系では
生命細胞の復興は
すべて身勝手な作り話である。

退屈

人間に退屈したとき
簡単に変える方法は少なくとも3種類あるだろう。
1番目は、転職する。
2番目は、住む場所を変える。
3番目は、母国語を変える。
人生に退屈したとき
もっとも効果が望めない方法は
『人生の目的を変える』ことだ。

学ぶ

学ぶことの少ない人の老化は
年齢に関係なく始まる。
絶えず学ぶ人は
ついに老化という現象を超える。
理解すればするほど
宇宙では身軽になれるから。

崩壊

放射性物質の崩壊速度よりも、
原発を再開するために
「科学」や「学問」を支援する権力の
崩壊速度のほうが早い。
これが福島原発事故後、
最初の1年でわかったことだ。

風向き

森は
よい景色を求めて
樹木が互いに移動した結果だ。
森のように
人間も
よい環境を求めて
互いに移動できる。

高度なスパイ

メールや写真、電話番号などの個人情報を
ネット上で提供することの抵抗感を
大衆自らに捨てさせたこと以上の
強力なマインドコントロールは
かつて存在しなかった。
フェイスブック創業者が自ら
「フェイスブックはこれまでに作られたものの中で、
最も強力な大衆操作ツールだ」
と言ってるのは
マインドコントロールの新しいタイプの公開戦略だ。
高度なスパイ活動は
スパイをスパイすることだから。

電磁誘導

互いに非接触でも
磁界が変われば電流が流れる。
災害とは一種の巨大な電磁誘導だ。
独裁国家の民主主義という主力製品は
過電流でほとんど壊れてしまった。
雷が落ちると互いに離れた隣家の家電製品が
ほとんど壊れるように。

自己のテクノロジー

もっと気ままに暮らすには
ひとには孤独を選ぶ自由がある。
だが、悠々自適さと見誤って
お金を選ぶ習慣が生まれた。
金銭的なリダンダンシーには
自己のテクノロジーは不要だ。

テクノロジー

テクノロジーの語源はギリシア語のtech nologiaであり、
tech=技巧とlogy=話すという動詞の派生語logos(ロゴス)
からなる合成語である。
ロゴスとは「言葉」「論理」「真理」である。
つまりテクノロジーとは
「技術について話をする」という行為を意味する。
あるいは「技術に関する真実を他者と議論する」行為である。

短命化

より人生を短くするための技術に
より金銭が使われてきた。
その金が
真の科学者や哲学者を生みようもないが
ウラニウムに核分裂生成物を強制的に生ませてきた
(ヨウ素131、セシウム137、コバルト60、プルトニウム239など)。
しかし自然は
彼らすべてを短命にデザインしている。
α崩壊によるプルトニウム239の半減期は2万4000年だが
それも水素や酸素の元素に比べれば
かなりの短命だ。