月別アーカイブ: 2015年1月

殺害と解放

テロに屈しないとする政府によって
情報の収集、分析とともに、問題について協議するが
人間の拘束を解放する方法と現実を生まなかった。
裕福な、そして空虚な生活を優先した人々は
再びインターネット映像の真偽を判断するばかりだ。

カイロで行った2億ドル支援演説

<これからトルコとレバノンの支援を行う。
ISIL(イスラム国)と戦う国々に、人的能力・インフラ支援のために
2億ドルを供与する>としたカイロで行った2億ドル支援演説こそ、
明確な後方支援であり、日本が中東での兵站線を担うことを宣言している。
軍事的な兵站線を支える目的を明確にしたわけだから
即刻、人質作戦の2億ドルで対応されたのは当然である。
2億ドル支援演説内容は、外務省の失態ではなく、テロ行為を誘発させ、
国際世論を反イスラム国にするための作戦だった。
日本人は、すでにイスラエルの軍事的な兵站線を支えている。

補給戦

今回の人道支援は、明らかに後方支援を拡大する目的であり
ロジスティクスとしてのイスラエルへの補給戦であった。
後方支援を人道支援に見せかけた日本政府は
人質の救出劇をも演じる側にあったのだ。

代理人

外務省の情報収集と分析には、成功も失敗もない。
それは、解放交渉する側の行為ではないが
情報の公開もしないなら、絶望的な機能だ。
つまり、様々な情報に接するだけなのは
代理人を雇用するからだ。

日没の前に

雪原から見る西の空では
太陽と、その黄道の軌道面に
月と火星、海王星、そして金星、水星までも
互いに接近する。
(月と金星は昨夜はほぼ重なっていた)
それは、三角形状の山羊座と重なる時刻だ。
放射冷却が始まった。
明日の朝は車のドアは凍って開かないだろう。

流れ(stream)

金と情報の流れは、権力構造のヒエラルキーの下部への流れ。
日本政府が情報収集しかできないのは
世界権力構造の下部組織だからだ。
この権力構造の流れの支流から本流へと逆流できるのは
政治交渉ではなく、人間の<対話>だけである。

会計学

人道的支援は、政府の高官などが密約で交わす政治戦略の変形ではなく
「身代金2億ドル相当の医薬品や食料などを、
イスラム国の支配地域で暮らす難民に
赤新月社(イスラム諸国での赤十字社)を通じて援助すること」であり
政府が主導できるものではないのだ。
ロックのチャリティコンサートの会計学と同じだ。
分断して統治するグランチは、この会計学を一番嫌っている。

遅すぎる国家安全保障会議

人質救済のための日本政府の国家安全保障会議は
まだ機能していない。
人道的支援を正当化する方法で
欧米流の平和を望んでも
平和は、正義と爆弾から作られてきた。
地獄の季節を隠すほど、メルトダウンしている平和が怖い。

エンベロープ (envelope)

自然の構造とパターンは発見されるのみである。
その発見に典型的知性ほど無力なものはない。
インフルエンザウイルスやエイズウイルス、
エボラウイルス、そしてノロウイルなどの
エンベロープ (envelope)という外皮の構造とパターンは
すべて例外なく正20面体の対称性を備えている。
しかし、人間はこうした外敵を防御する自律的で経済的な外皮構造を
生得的にまったく備えていないので
30年ローンで高価すぎる固定された外皮を購入することで
環境との調節をはじめた最初の哺乳類である。
その環境を制御する方法は、まだウイルスほど科学的とは言えない。
うねぼれと希望が交錯する期待感から
新たな構造とパターンをデザインすることはできない。