思考衛星

宇宙の諸規則の対する忠誠(faithful)という考え方が
前世紀から消滅しつつあり、既に消滅してしまった。

『コスモグラフィー』(バックミンスター・フラー著 梶川泰司 訳 白揚社 2007)は
最晩年のバックミンスター・フラーによるシナジェティクスへの入門書でも、遺稿でもない。

神秘とメタフィジックスの不在に応え
かつ<integrityの存在>に応えるべき探求は、
シナジェティクス原理の発見とそのための思考方法となったのである。

地球外探査衛星のように
バイオスフィアを外部から自在に探査する
重さのない一つの思考衛星なのだ。