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シナジェティクスへの回帰1

バックミンスター・フラーのシナジェティクスへの回帰は、
ギリシア的思考の明晰さに執拗に接近する試みから開始された。

見失った思考方法を再考するためではなく、
非弁証法的なシナジェティクスのモデル言語の形成方法と
そのプリセッションによって引き起こされるプロトタイプまでの物質的変換過程において
産業的な様々な応用性をデモンストレーションするためだった。

彼の数学的発見は、数学的な証明方法よりも圧倒している。
プラトンではなく、アルキメデスのようにドローイングとモデリングによって、
幾何的原理とエンジニアリングを統合した先駆者のように。

この認識からシナジェティクスを拡張する冒険者たちは、
アメリカ以外では1970年代当時はそれぞれ単独者であった。

生活器(livingry)

眼鏡は江戸時代には、眼器と言われた。
眼器を通過する光は水晶体と眼球とに相互作用する
外部化された臓器として。

20世紀にバックミンスター・フラーは、
住宅(dwelling machine)を生活器(livingry)と呼んだ。

私がバックミンスター・フラーの翻訳者として
<livingry>を最初に日本語化した1980年代初期に、
生活器(livingry)を、武器(weapony)と対比させると同時に
水晶体と眼球が眼器を通過する光と相互作用するように、
生活器は、その内部で人間が生存するための
外部化されたメタボリックな器官に近いと感じたからだった。

車の自動運転システムが、
すでに運転手を必要としない実用化の段階にあるように、
生活器は、太陽系内で自動的に相互作用する光合成のような自律的システムになるだろう。

シナジェティクスは誰をも模倣しない

宇宙からの情報は、メタフィジックスを統合する。
未知は、既知となったその宇宙を統合する。
自然は未知以上である。
シナジーは自然以上である。

それらすべてを統合するコスミック(Cosmic Integrity)の存在を指し示す
シナジェティクスによって自己もコスミックと化す。

シナジェティクスは、
誰をも模倣しないための思考のtrimtabなのだ。