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シナジェティクス

シナジェティクス的思考とは、
デザインサイエンス的現実にできるだけ接近し、
さらに、プロトタイプ制作で現実化する過程を
絶えず再構成するクリティカル・パスによって、
予測的デザインサイエンスを作動させる一つの方法である。

その方法こそが、
シナジェティクスの原理群を発見する方法にちがいない。

それによって、シナジェティクスが幾何学から離脱したのは、
予測的デザインサイエンスなくして
その方法が、ほとんど認識されなかったからだ。

自然のデフォルト

諸原理と素材、そして経済的な加工技術との統合する循環から
しばしば、構造原理の発見が訪れる。
それは、バージョンアップとは言わない。

使用している原理を最新版の原理へと切り替える作業は、
前例のない、しかし、自然が使用する原型(=デフォルト)への
クリティカル・パスなのだ。

類似するデザイン

バックミンスター・フラーが考えたことよりも、
考えなかったことを求める方法の最大の欠点は、
彼のデザインに類似する可能性がもっとも高くなることだ。

彼のデザインが、最初から誰にも似ていなかったのは、
問題解決の方法が、問題の数よりはつねに少ないという事実から
着手したからだ。

経験なき言語

日々の様々な良いあるいは悪い現象を公開するWeb上で社会的ネットワークは、
もはや情報公開の民主的な手続きの延長ではなく、
位置情報の客体化として機能すると同時に、
社会的な要素を備えた手段は、
経験なき言語による矯正あるいは服従の手段として機能するからこそ
政治家による誘導する意図を持った手法に転換されている。

いまや、個人による言語による社会化は、
むしろ個人を全方向性から攻撃している。

大円軌道という地動説

春分の日の地球の影が
東経140°線と平行になりほぼ半円になるというのは
見せかけ上の現象であり、
天球上における太陽が通過する大円軌道であるというのも
観察者の見立てである。

太陽が天球を一周しているように見える地動説から
黄道(大円軌道)を説明したにすぎない。

地球も月も、螺旋軌道を描きながら太陽系を回転移動している。
地球外からの観察方法からどんな大円軌道も存在しない。

半円も大円も、時間を除外した幾何学に支配された観察方法である。

自己表現と相反する作用

優れたデザインには
主体の自己表現と自己放棄との間に、激しい往復運動が形成されている。

さらに、思考を声に出す行為によって
自己表現と自己放棄との間の非同時的な相反作用を増大させた結果は
しばしば発見と呼ばれる。

それは、思考の圧縮力と張力との相反作用の
見えないテンセグリティ化による自然のプリセッションに違いない。

思考を声にする

シナジェティクスは、
特殊な出来事(special case)の多様な存在を差異化し、
それらに固有の形式に変換して類別すると同時に
多様なモデル言語の出現を一般化によって単純化する。

高度に一般化されたシナジェティクス・モデルは、
しばしば、<思考を声にする>過程に出現する。

それは、自己の確実性から誘導される<閃き>からではなく、
言語形成に根ざす<他者性>の領域からである。

潰しが利かないウラン

<潰しが利く>とは
本来は、金属リサイクルのことであった。
硬貨や携帯のレアメタル、そして自動車のように。

学んだことを武器に、職を見つけることが出来る意味に転じたが
実際の武器も、溶かして再利用される。

人間も工業製品も武器も、いまや<潰しが利く>動く資源である。
とりわけ、潰しが利く職業は、陳腐化への怖れから選択される。

宇宙の元素は、他の同じ元素と掛け替えられても
けっして劣化しない。
宇宙に、中古元素は存在しない。

しかし、意図的に元素(ウラン)を潰すのは、原発と核兵器だけである。
さらに、本来は潰しが利かないウランを潰して鉛にするまでの
膨大な処理コストで、国家や大企業自らが潰れるほどである。

直立と浮遊

二本足で直立することで原始人の脳が大きく重くなったように
圧縮材が相互に非接触になると同時に、
連続する張力材で統合されたテンセグリティは、
劇的に軽量化された。

さらに、原始人の直立歩行が
重力とのプリセッションの制御技術ならば、
テンセグリティは、大地から自律し、
ついに浮遊する動的構造となったのである。
(どちらも重力との相互作用である)

直径の無限性に伴う圧縮材の細分化によって。
(それは、水に浮遊する直径100㎝の
カーボン・テンセグリティモデルによって証明可能だ。)

安全装置(fail safe)再考

安全装置(fail safe)とは、
失敗から生じる損害や不利益、不注意から生まれる故障や事故を
防ぐための安全装置を意味するが、
軍事的には、核装備の爆撃機が何かの誤りで
攻撃目標を爆撃することを防ぐシステムである。

つまり、自分の間違いや失敗を認めた時に、
未然に相手の損失や破壊を完全に防ぐための現実的方法を
システム自体に含ませることを意味している。

間違いを証明する客観的な証拠によって
相手から反論されたり、批判されて始めて自分の間違いを認める行為は
どんな安全装置も存在しないことを証明する行為である。

日本の原発にも、国会にも
生き延びるための安全装置は、意図的に消滅させられている。

☆シナジェティクス研究所 テンセグリティ・プリセッション参照
安全装置(fail safe

不可視の軍隊

個人を法律と規範の領土下で、監視しながら管理し、
学習が矯正システムである社会から逃亡することが
ほとんど困難な成熟したテクノロジーを批判しないで、
北朝鮮の独裁的同族社会と可視的な軍事力を非難することは、
すでに矯正システムによって機能する無意識の条件的反射思考なのである。

その反射思考によって
軍事力で維持される<資本主義の動く構造>を外から見ることは
より困難になっている。

軍事力は、すでに不可視の監視・管理・矯正技術である。
職場や学校、病院にすでに張り巡らされている。

未完の書『コスモグラフィー』

シナジェティクスモデルと縮小モデルは本質的に異なる。

縮小モデルは、形態認識の手段として定着してきたが
シナジェティクス・モデリングによる未だ認識しえない関係を発見していく方法は
まだあまり知られていない。

シナジェティクスモデルは、物質化を通して
人格的段階と同時に非人格的な領域までを捉えようとしている。

バックミンスター・フラーは、私がその方法を彼と合う前から
直観的に実践していたことを感じていた。
1983年、『コスモグラフィー』は彼の遺稿となった。
(バックミンスター・フラー著 梶川泰司 訳 白揚社 2007)

『コスモグラフィー』で登場するシナジェティクスモデルの
隠れた<構造と意味>は、
手の思考力と直観との相互関係から生成される。

つまり、未だ認識しえない関係は
『コスモグラフィー』にこそ存在している。

月影

春の最初の満月の夜は
冬を越した乾いた丸太で焚火ができる。

月影が炎で消えるまで
遠くの獣たちも眠らない。

コウモリの帰巣も
満月と焚火の匂いで混乱するだろう。

先験的構造システムは存在する

仮設住宅は、地震に対応したのではなく
迅速な設営と撤去を前提にした居住空間である。

仮設住宅は基礎を前提にしている構造である。
基礎によって、大地に依存した従属性を排除することはできない。

しかし、真の構造には基礎という概念もなければ
耐震、免震、制振システムの概念もない。

全方向的な外力に対して
剛性と強度を維持するテンセグリティ構造には
耐震、免震、制振システムが先験的に内在して
外力を分散しているのである。

そればかりか、真のシステムを通過した外力が
システム自体の強度と剛性を向上させている
シナジーが出現するのである。

デフォルト化するシェルター

人々が求めた住居は、
自分と家族のために<獲得された空間>であり、
絶えず自分と家族と共にある空間ではなかった。

私がデザインするシェルターは、
宇宙と共に機能する環境制御装置である。

水と食料、そしてエネルギーを自律的に生産し制御するための
シェルターを生産する人々にこそ、
最初にこの都市に依存したすべてをデフォルト化するシェルターが必要だ。

21世紀は、すでに難民の時代だ。

フラーレンとナノチューブ、そして細胞とシェルター

もし、テンセグリティが発見されていなかったとすれば、
フラーレンとナノチューブ、そして細胞とシェルターは、
それぞれが特殊な形態として存在していたに違いない。

さらに、自然とその概念をささえる思考が
どのように形成されたのだろうか。

テンセグリティが発見されるまでの世界の科学哲学史に貢献する
圧縮材が不連続な構造を統合する連続する張力材にまで
抽象化された思考を共有する科学的・数学的・哲学的コロニーは、
孤立し遊離しながらもバックミンスター・フラーが練り上げた独自のコロニー以外に
いっさい存在していない事実を除外したならば、
フラーレンとナノチューブ、そして細胞とシェルターを、それぞれ
もっとも少ない物質と時間、そしてエネルギーで形成する同一の構造原理への理解は
他の惑星で展開されていたただろう。

予測的デザインサイエンス

構造とパターンは、
相互的に直接作用しながら変容する織物である。

面、線、点の相互作用から
閉じた新たな構造のパターンが発見される。

しかし、純粋な構造のパターンの目録には
ストラットやジョイントや皮膜のコストの情報は含まれない。

デザイン行為は、異なった原理間の調整のみならず、
それらすべての要素間の相互作用を調整する段階に存在する。

その認識は、予測的デザインサイエンスに属する。

その単独者へ向かう私の自己のテクノロジーの修行は、
バックミンスター・フラーに会った29歳から始まったが、
幸運にもその物質化の最終段階がついに訪れた。

短命な閃き

独創的なアイデアの源泉を
閃きに依存する人々の幻想は驚くほど平凡でありながら、
傲慢さを巧妙に隠蔽したオリジナリティに身を包む。

一瞬であろうと、徐々にであろうと
オリジナルなアイデアが閃くと言うことはありえない。

それはどこかで見た誰かのアイデアにちがいない。
瞬間的に思い浮かぶ他者のアイデアを模倣する人々に
共通する幻想は短命だ。

風が吹かなかった場所は存在しないが
風は、異なった場所で
同時に同じ方向から吹かないトポロジーにしたがって
独創的なアイデアは、ついに発見されるのだ。

発見は、短命な閃きとは無縁である。
発見は、計画的偶然が織りなす主体的な産物だ。

独創的なアイデアは、人間には属さない輝きをもたらす。
それは、自然の原理に触れた瞬間の電磁誘導なのだ。

媒介者(vehicle)

企業にとってノウハウは、富の構成要素の一つである。
難民を受け入れる国家は、
確実な富の源は人口にあると考えている。

企業にも、国家にも、
人間は宇宙と大地とを繋ぐ本質的な媒介者
または伝達システム(vehicle)である
という観点はどこにもない。

確実で無尽蔵な富という概念によって
人々は目的のない牢獄に繋ぎ止められている。

先験的システム

権力システムに対抗する政治哲学論よりも
エネルギーと食料、水とシェルターを無料化するテクノロジーのほうが
それらを互いに断絶させ分裂させる権力システムと
反対称的な先験的システムなのである。

先験的システムは、つねに包括的である。
ーーーー例えば断面積ゼロの重力、つまり張力的存在。

自然の構造

構成要素とは、
どのような要素を使って構造が組み立てられるかを
検証した結果である。

検証なき構成要素からは
どんな構造も主体的な思考の対象から逃れてしまう。

主体的な思考から発見される自然の構造は
つねに先験的である。

有用性(utility)とメタフィジックス

シナジェティクス領域から
デザインサイエンス領域に移行する過程で
理論的段階から実践的段階へと質的に転位するだけに終わらない。

実践的段階が理論的段階へと押し戻すほどの
工学的技法を超えた数学的な原理の発見に遭遇したならば。

異なる2つの段階を通過し、往復することで
異質な原理から成り立つビジョンへ移行できているかどうかが
生存するための<有用性(utility)>に到達できる
信頼すべき兆しなのである。

テンセグリティ・シェルターの生産過程で遭遇する
シナジェティクス原理の発見は、
最大のプリセッション(計画的偶然性)である。

シェルターが完成すれば、
その内部で私は再びシナジェティクス論文を書くだろう。

自律していくコロニー

流動する圧倒的な難民を受け入れない情況を先導する場合
その国家の民主主義はすでに消失しかけている。

自国の領土を買ったり売ったりしている間に、
その領域内にいるかぎり、
安全で平和に生きられることを保証するという国家は
もはや存在しないのだ。

エネルギーと水と、食料
そしてシェルターを過不足なく自給し、
自律していくだけで
人類は短期間にコロニーを形成できるのだ。
——-火星に行かなくとも。

権力がもっとも怖れているのは
人類の自発的な集団化(コロニー)なのである。

極地へ向かう工兵隊(military engineer)

自然と出会うために
人間が道具を使用して短期間に居住可能な場を形成するという考えで
アウトドア製品はデザインされてきたと思われてきた。
しかし、軍隊が来るべき資源戦争に備えて
予備的に行う極地的調査方法から
派生した道具類の洗練された段階に過ぎなかったのである。

アウトドア製品は、
それらをデザインする人々から
自然についての知とコスモグラフィー的認識が消失し、
予期せぬ死の危険を帯びた自然探検への
疑似体験やそれを追体験するための道具にとって変わった。

戦時なら、つまり、21世紀の難民大移動の時代なら
モバイルテンセグリティシェルターの開発は
工兵隊(military engineer/pioneer)の最優先課題の一つであるだろう。
軍隊から主体的に離脱する彼らは、
バイオスフィアのエネルギーと食料生産の可能性が眠る極地へと向かうだろう。

(工兵隊という包括的パイオニアを代表する活動は
ペンタゴンの計画と建設、および原子爆弾のマンハッタン計画などであり、
これまで<見えない権力構造>の技術部門を代表していた。)

主体的に学ぶ

構造は、根本的に自由だという認識や
構造は、社会的な条件によって決定されているという
分析からだけでは、構造を知るには不十分である。

シナジェティクスを学ぶと、
構造はつねに発見されていることがわかる。

シナジェティクスを主体的に学ぶとは
主体的に構造を発見し、
これまでに存在していなかった
構造とパターンを明らかにすることである。

反・ブーツストラップ理論(Bootstrap Theory)

pull oneself up by one’s bootstrapsとは、
自身のブーツストラップ(編み上げ靴のつまみ皮)を使って
自らを自力で持ち上げるという意味である。

テンセグリティは、そのモデルが発見された後も
どんな足場(根拠)もない場所から
靴のブーツストラップ(編み上げ靴のつまみ皮)を自分で引っ張ってあげて
空中浮遊しようとする反物理的構造と見なされた。

実際、スネルソン:Kenneth Snelsonでさえ、
球状テンセグリティのモデル化を思い描くことが出来なかった。

では、ブーツストラップ以外のアイデアから

誰が最初に、煉瓦造りやコンクリートの固体の構造と重量の歴史から、
非固体的な方法によって
圧縮力と張力を純粋に分離して理解する可能性を求めたのか。

それは、建築家ではなかった。


誰が最初に、圧縮材と張力材の機能を互いに分離して
非同時的に作用する原理の存在を証明する実験に成功したのか。

それは、物理学者ではなかった。


誰が最初に、構造とは、不連続的な圧縮力と連続した張力との
非鏡像的な相互作用のことだと定義できたのか。

その背景を、考察したのは科学哲学者ではなかった。

しかし、テンセグリティ構造原理の発見とその理論化は
バックミンスター・フラーによって完成したわけではない。

テンセグリティは、浮遊する雲(cloud nine)のように現れてから
半世紀以上も経過したが、
まだ十分なテンセグリティモデルが発見されていない可能性がある。
テンセグリティはまだ元素周期律表のように分類されていないのだ。

目的論(teleology)

シナジェティクスが、圧政の知識、または、
建築や環境デザイン、そしてプロダクトデザインの方法になることはない。

宇宙と自己との関係を絶えず発見していく
<目的論(teleology)>であるかぎり
自己を除外した環境デザインは存続できないだろう。

絶えず非固体的

テンセグリティシェルターの方がジオデシックドームよりも
剛性が高く軽量でありながら、より安全で経済的であるのは
客観的実験からだけではない。

ジオデシックドームにおいて、それを構成する構造材の各端部は
硬い樹脂系や金属系のジョイントで相互に結合されるが、
哺乳類や爬虫類の間接においては
骨と骨を非接触にするための隙間には、ガスを十分に含む滑液が存在する。
それらの関節には非固体的な液状の潤滑剤が介在する。

骨と骨を非接触にするために
自然がデザインする張力材やジョイントは、
絶えず非固体的である。

受動性の否定

張力は、受動性に閉じ込められていた。

テンセグリティは受動性の否定から生まれた。
圧縮力と張力は、共振するために共存している。

その相互作用こそ、
気取ったり、懲りすぎた細部と技法のすべてを排除するのである。

メタフィジックスとの遭遇

「人為的な緊急事態に駆り立てられて、
宇宙船地球号に必要不可欠な原子の在庫から、
核分裂または核融合のいずれかの質量変換で搾取することで生じる
宇宙のエントロピー的なエネルギー損失は、
宇宙という複合的デザインの完全性が
地球上の人類を含む多様な生命活動の相互作用の維持を大きく妨げるいること」
(『宇宙エコロジー』からの引用)と、なぜ言えるのか。

UFOと人類との遭遇とは無関係に
直観的にそれを思考できるメタフィジックスは存在する。

人類は10歳までに
メタフィジックスに遭遇するようにデザインされている。

正常化された消費者

IoT(Internet of Things)は、
正常化の技術と
それに従う正常化された消費者群を前提としている。

正常化されたそれらの技術が、
正常化された消費者を想定するのは
正常化するための制度や権力に依存することを意味する。

正常化された消費者は
非常事態に対応できる生存のためのテクノロジーよりは
生存のための恐怖感と絶縁するテクノロジーにより接近するだろう。

モバイルシェルターの開発では
正常化された住宅やアウトドア用テント技術の
破壊による物理的、経済的、心理的解放を伴う
モバイル構造様式の確立から始まる。

階級独裁

階級権力の独裁体制のもとに生きているのは、
北朝鮮(=朝鮮民主主義人民共和国)だけではない。

地方自治体などの役員・幹部職に再就職する
文部科学省の組織的な行為は
ある階級が権力を独占することで実行可能となる。

明白な階級独裁を<天下り>という神が天界から地上に下る概念で
置き換える古い言語体系こそが
階級独裁を絶えず再生産しているのである。

武力解決の諸手段が合憲的なものである場合でさえ、
民主主義は暴力によって明らかに遠ざかりながら、
自衛されるべきだという幻想を生む装置なのである。

個性教育

個人の特性を一つの支配方法に転化する方法は
個人性の水準を下降させる教育から始まる。

こどもの個人性を
個性の水準以下に留まるように記録する方法が存在する。

そこでは、個人性を形成する必要不可欠な要素は
分類されて記録されるだけである。

成功した大量生産品に個性が存在しないように
他と区別するような性質は除外される。

アーティファクト(artifact)とは何か

見えない概念を記述し理解するには、
自然の形態を模写するのではなく、
自然の原理を発見し統合されたテクノロジーに
置換する試行錯誤が先行しなければならない。

モグラや鯨は自然の機能と相互作用できる
独自のアーティファクトをフィードバックした結果、
最適な形態を採用したに違いない。

つまり、先行するアーティファクトの模倣から
人類が直面する諸問題を解決することは出来ないのだ。

単位重量あたりの機能と見えない引張強度との関係

単位重量あたりの機能と見えない引張強度に成功した
原子核と細胞の構造に明らかにテンセグリティシステムが存在する。
(<細胞テンセグリティ>の概念を参照)

シェルターに宇宙の構造システムを利用しないかぎり
70億を超えて2050年までに97億人に増殖する。

その時までに、現在の様式の住居は供給不可能になるという前提条件から
なぜ航空機や自動車の軽量化エンジニアリングによる
プロトタイプの制作が始まらないのかというジレンマは
いずれ終焉する。

デザインサイエンスの革命的なモバイル用プロトタイプによって。

微小な光

シナジェティクスに関して
バックミンスター・フラーがほとんど考えつくしたので
新しいことは、ほとんど誰も考えられないのだという思い上がりから
シナジェティクスを自己教育する時、
不思議にその意識は、モデリングに反映する。
(アメリカのフラー学の後継者から革命的なシナジェティクス原理が
発見されてこなかったのは、フラーの天才性とは無関係である。)

シナジェティクスは
バックミンスター・フラーが思考領域の拡張からでもなく
考えなかった領域に挑戦することでもない。

シナジェティクスは
つねに未知の領域からやって来る信号(beep)の解読から始まる。

意識というレーダーの視野に
最初は点滅する微小な光として現れる瞬間から始まる。

その波動こそ、モデリングにしばしば反映されるのだ。

ナノ構造システム

球状テンセグリティは、
バックミンスター・フラーによって
1949年のジオデシック理論よりもはやく発見されている。

テンセグリティの動的均衡の現実性を再現しながらも
全体性を記述することの不可能な状態を
無遠慮に批判しない時に、さらに
特異な現象としての言語を抑制することによって
発見された希有の宇宙の構造システムである。

動的均衡は生命現象だけを説明しない。

物理学者の作成する
ナノチューブやフラーレンのナノ構造モデルは
テンセグリティ構造の全体性を何も記述していない。

シナジェティクスの構造現象学は、
ナノ構造の発見よりも先行していたのである。

熟考(consideration)

熟考(consideration)とは、語源的に
con(主体的に)sider(星々)との相互関係を構築する行為である。

デザインサイエンスにおける主体的な熟考は、
複製を前提にした設計図と直面する工具類と素材を
クリティカル・パスで対応する過程において
日々変化する環境を物理的に整備する行為と共にある。

個々の素材と様々な工具との相互関係が
単純化されていく時は、
素材と工具の配置パターンを劇的に変容させる。

シナジェティクス触媒(Synergetics catalysis)

数学的知識はその構造デザインの数学的背景を分析するには有用だが、
その知識は、シナジェティクスを習得し実践する
デザインサイエンティストの包括的経験から積み上げた
ユーザの想像力を誘発する単純化されたデザインに比べれば部分的でしかない。

原理的理解から発するシナジェティクスモデルに
可能な限り接近するための構造デザインを構成する
最小限の素材間の相互作用が
予測を超えた物理的機能に変換されてるからだろう。

シナジェティクスが、
明らかな触媒反応(‎Catalytic reaction)を引き起こしている時、
デザインサイエンティストは、
数学的知識には現れない物質変換に関わっている。

そして、コスモグラフィーからの不変の重さのない情報によって
引き起こされる構造の強度と剛性を加速する反応(シナジー)を再生させる。

監視の限界

旅行者やモバイラーは、
つねに監視されている。
3.11の直後からでさえ、
遠隔地に避難するする人々の動向はすべて
携帯から長期間監視されていた。
政府とNHKの報道を信用しなかった人々を。

外国人や若者たちの自ら所有する携帯によって
警察の厳戒な動く監視ネットワークが
かつてないほど加速度的に更新されている。

つねに変動する社会の階級化にとって
動く監視技術が不可欠なのは
固定された初期の監獄と監視の歴史から説明できる。

しかし、被曝6年後に、政府ははじめて原子炉の内部の溶解を公開した時
その6年前から持続する非常事態を、強すぎる放射能で壊れかけた監視カメラと
その映像で想像させたにすぎない。
現在の監視カメラは、
バンアレン帯を超えた放射性の規模の環境下ではほとんど作動しないのだ。

人間を監視する技術は、まだ自然を監視できない。

コードを生成する原理から実践する

バックミンスター・フラーのジオデシックドームに熱狂した
ヒッピーたちを警戒すべきだった。

彼らは、フラーのラボから、ジオデシック・コードを盗み出し
ホールアースカタログやドームブックでジオデシックドームのノウハウを特集し
木製のジオデシックドームを賞賛したが、安価で耐久性のない雨漏りするドームを
フラーのデザインだとして後に非難したヒッピーあがりの編集者や建築家たちを。

フラーが認知しない方法で社会化されたドームハウスは半世紀以上も継続されてきたが
本質的なジオデシック・エンジニアリングを決定的に遅らせてしまった。
面材から構成する木製のジオデシックドームは、いまも高価な不動産に分類されるだろう。
課金されるジオデシックドームは、群れから遠ざかるモバイラーの人類を除外している。

コードを盗む技よりも、コードを生成する原理から
次世代のジオデシック数学を生成する秘法は
デザインサイエンティストが担った。

彼らは、テンセグリティを経済的な生存空間にまで実践するための
クリティカル・パスの生産プロセスにいる。
本質的なテンセグリティ・エンジニアリングの精緻化と共に。

格差エネルギー社会

教育の主目的は、こどもが興味に応じて
自らの環境を変えることを可能にすることである。

18歳までの教育費と医療費を各家庭経済に依存させることは、
その目的達成と本質的に矛盾するばかりか、
自らの環境を変えるの能力の喪失が招く
将来の産業的な損失に無関心になることを意味する。

家庭の経済的背景に依存しない学習環境に必要な
経済的支援を国家が保証するという認識の不在と共に
格差社会での子供の貧困という概念だけが定着した。

格差に対する不安こそが
格差を拡大する
支配エネルギーに変換できるからだ。

続)シナジー>自然>未知という階層構造を超えて

シナジー>自然>未知という階層構造をさらに超えていくのは
宇宙の統合性(Cosmic Integrity)の存在である。

目的論と共に、宇宙の統合性を人間の生存空間において
再生するために物質化された装置<trimtab>の一つが
モバイル・テンセグリティシェルターである。

モバイル・テンセグリティシェルターは
水と食料とエネルギーが再生され続ける
<シナジェティクス回路>(=無柱、無管、無線、無軌道)に接続される。

不動産と絶縁するためのモバイル用の<trimtab>の開発に
必要なテクノロジーと部品類は、
ほとんどが既成品とその改造(2次加工)によって達成可能だ。

都市の課金装置ともっとも経済的に短期間に絶縁可能な<trimtab>の
開発に従事するのは、21世紀のアーティストサイエンティストである。

彼らのクライアントは、Cosmic Integrityの不可視の富だ。

シナジー>自然>未知の階層構造を超えて

自然を形態(form)だけから模倣できないように
未知(unknown)は、自然に含まれる。

シナジェティクスは
つねに未知の領域からやって来る信号(beep)を
直観によって解読することから始まる。

未知なる存在を包括する自然が
ついにシナジーを誘発する過程(process)と方法を
シナジェティクスは、視覚化してきた。

その過程と方法の再現において、
ユーティリティ(有用性)の物質化という要求から実践する方法は、
デザインサイエンスと呼ばれる。

戦車砲を射撃する戦闘

国際的な武力紛争を正義に基づいて
大多数で決定する方法は、
可能性があるが真実とは限らない。

不都合な事実を容認できない
政府と法律家資本主義によって
嘘も同じように作られるから。

正義に基づいたPKOの「モーニングレポート」は、
すべて公開すべきだ。

「モーニングレポート」でさえ税金で作成されていることが
正義を証明しているなら、
「モーニングレポート」のすべての情報は国民のものだ。

道具と素材

局所的に従属化した種々の固有な方法を
その場から転位させ
予測できなかった効果的な方法を思い描き
再びその場でその機能の存在を確認できた場合、
局所的な分析に先行する
工学的方法の批判に基づいた発明に留まることなく
原理にまで遡ることができることを証明する機会なのだ。

つまり、もっとも効果的な方法は
入手可能な道具と素材だけでは解決しないのだ。

一般的な道具と素材は、
野生のメタフィジックスより、つねに遅れてやってくる。

反・建築コード(building code)

自動車のハンドルの左右の位置が、走行ラインの反転や
交差点内での異なる交通法規を生むように、
構造から空間をレイアウトする方法や
そのインテリアデザインなどによって
建造物の内部での動作や姿勢に関する習慣が生まれる。

思考方法や感情が人間の身体に対して
物理的に医学的に異なった影響を生むように。

形態と建築コードの相補的な関係をパラメータ化することで
形態と安全性とコストとの可能性を拡張するテクノロジーは
建築コードによって制限される。

しかし、意識や思考に作用するよりも
人間の身体に対して効果的に物理的に生理的に行使できるからこそ
建築物は、建築コードによって管理されてきた。

人々を物理的・空間的に配置する方法に従事する建築家やデザイナーは、
分断された専門家ゆえに
身体の政治的テクノロジーに関与していることに無関心を装う。

自然が採用する構造とパターンから生成された
超軽量で大地から自律する
無柱、無線、無管、無軌道のテクノロジーによって
生存方法の自律性とその自由度を生む
モバイル・テンセグリティ・シェルターは
本質的にだれの許可も要らない。

白眉に曝す(expose)

白眉に曝された(expose)陰謀論は、構造を除外している。

構造に関するかぎり、真理のみが支配する場から
これまでの構造は生み出されていない。

社会全体を統御し弾圧し抑圧する政治権力構造を含めて
攻城兵器と防衛城壁(defensive wall)的な特殊な構造を批判することが、
何よりもクリティカル・パスの切迫した課題である。

生存のための構造は、攻撃と防御に明け暮れた発明家による構造ばかりだ。


攻城兵器
城門や城壁を破壊し、突破することを目的とした破城槌