カテゴリー別アーカイブ: コスモグラフィー

脳を欺す概念

誰でもある発見をした時は、単純な喜びに包まれるだろう。
もしそれが明日まで持続するなら真に新しい発見とは言えないのだ。
脳を欺し続けていた概念を破壊することが
如何に困難であるかが熟考されなかったのであれば。
それまで学習した概念が自分の脳を
どれほどコントロールしているかを想像することは
発見と同じように困難だからだ。

共振から共鳴へ

地震の揺れの周期と建物の固有周期(建物が1回揺れる時間)が一致すると
建物の揺れは増幅される。
この共振作用は建物を破壊する。
外力の分散機能が構造を共鳴させるテンセグリティは、
共鳴振動によって構造をより強化する。
原子核が固有の周波数の電磁波と相互作用した結果
共鳴振動を引き起こす核力に変換されるように。

30struts-Tesegrity シナジェティクス研究所 制作
張力材は連続した一筆書きのネットワークを形成する。

構造の自律性(system autonomy)

強制と恐怖によって国家経済の安定化を図るために
宿主をゾンビ化する民主主義と
生活を安定させるために暴動を起こす民主主義には、
予め治安部隊が組織されている。
人々の自律性による権力の民主的な執行はほど遠い。
生命の先験的な自律性はあらゆる構造から周到に排除される。

宇宙の神秘

科学を成立させているすべてを教育することはできない。
用例に基づいた専門化された技術と科学的な公式に矛盾しない
どこでも再現可能な方法のみを教育できる。
科学的発見に導く宇宙の神秘は科学教育の対象ではない。
シナジェティクスの教師は学校にいないばかりか人格を持たない。

複製される螺旋体(Polyhelix)

捻れたリングまたは
表裏のないメビウスリングはDNAの複製には最適である。
DNAの複製システムが閉じたリングだから。
プランクトンの形態は
DNA自体が縺れないために効率的に伸縮する
エンドレスな円環構造の再現なのだ。

数学的原理は自然が包括する。

珪藻の螺旋またはメビウスリング状形態

DNA+RNA(D−Loop)

シナジェティクスの多頂点体(Polyvertexia)

他者の不注意よりは自らの不注意を見分けるには視点移動がいる。
さらに、間違いを発見する訓練方法から
間違いを発生させてきた社会的・歴史的な概念、
およびその形成条件への批判力は生まれない。
それは概念の牢獄からの脱獄に匹敵するからだ。
プラトンの多面体から
シナジェティクスが多頂点体(Polyvertexia)に変換するまでに
数千年が経過している。

ベクトル平衡体は、動的均衡のプロセスを可視化した最初の多頂点体(Polyvertexia)である。

SYNERGETICS RBF 1975

手の主観

人生でうっかり経験される刺激または興奮を科学は主観として認識する。
シナジェティクスは、主観によって偶発的に獲得される特別な場合なくして
一般化へのプロセスを発見できないとするメタフィジックスである。
私が正12面体を5個の正4面体に対称的に変換するモデルを
アルミ管と連続した糸から発見したように、
シナジェティクスと科学の境界線は手の主観にあるからだろう。

正12面体は5重の正4面体に折りたためる 1981 梶川泰司
『コズモグラフィー―シナジェティクス原論』白揚社 2007 から引用  

不注意をより減らす教育システム

学校や家庭では不注意をより減らす教育を受ける。
しかし間違った理由から正しい事が為される唯一の方法は不注意にある。
数学の確率論では不注意は確率要素として特定される因子である。
不注意から科学的発見に遭遇するが
間違った理由から稀に正しい事を為す社会システムは政治家が独占している。

直観とマインド

シナジェティクスを変革してきた単独者の直観は
尊敬もなく他者に影響され続ける学習や訓練からではなく、
つまり、様々な公理と体系的な知識によってバックアップされない場合にのみ、
直観は単独者のマインドに受容される。
彼らは遠隔的で非同時的な対話によって孤立していない。
この事実を証明するための同時的な場所にいないだけである。

単独者との対話

バックミンスター・フラーは私の師だった。
彼から見れば私は弟子ではなかったはずだ。
独自の経験から単独者しかシナジェティクスを探求できなかったからだ。
私の最初の論文を読んだ後に、彼が私にシナジェティクスのすべてを理解していると肯いた。
まだ私は「シナジェティクス大全」を読破していなかったので
彼の評価を理解するまで混乱していたが、
それは幸運な出来事だったかもしれない。
新しい発見は「書」からではなく単独者の直観から始まる。