月別アーカイブ: 2007年7月

五月晴れ

マクロコズムとミクロコズムを通底する宇宙論には
いくつかの重要な飛躍があった。

五月闇のなかで
私はやっと仕事を終えた。
天才の最後の遺稿に示された
構造と意味を完全に復元した。

五月晴れとは
本来、梅雨の晴れ間のことであった。

身も心も五月晴れだ。
こんな日はめったにない。    Y.K

避難場所

強い地震が発生し被害が甚大な
場合は、大勢の人は小学校の体育館に避難する。
体育館は柱がなくとも天井が高く、そして広い。
体育館はいつも安全である。
半世紀前から屋根や壁面を軽く丈夫に作るテクノロジーは存在する。

柱がより多くある家が倒壊し、柱の少ない構造が安全なら
どうして人々は最初から体育館のような構造を住居にして
空間を仕切って暮らさないのだろうか。
そうすれば避難することも不要だ。 Y.K

   

食料戦争

中国の輸入食品の汚染が繰り返し指摘されている。
詐欺師たちの基本的技術の問題だから汚染は根絶はできない。

しかし、もともと食品に毒を混ぜて食べる習慣は
西側諸国、つまり自由主義陣営の考え出した
金儲けの手段である。

効果的な殺戮兵器の代わりに、
農薬や保存剤などが投下される
個々のメタボリックシステムへの攻撃は
イデオロギーを超えて、
緩やかな他者の死によって、金儲けをする食料戦争だ。

350万年間、人類にとって食べ物とは本来、神聖な繋がりを感じる
もっとも身近な存在であった。
そう感じていない民は絶滅したに違いない。
食べ物が生きるためのエネルギー源以上に感じられないのは
過度の専門化を意味している。
消費者は明らかに、消費の専門家になりつつある。

国家が基準値を満たす政策を待つよりも、
われわれがすべての食品に毒を混ぜて食べる
この半世紀間に身に付けた習慣を
排除することが最優先だ。        Y.K

静止宇宙観

地球が太陽を周回していることを
実際に観察するには、太陽から地球を見なければならない。
この簡単な実験を実行できなかったからこそ、
天動説で多数の人々を騙すことができた。

しかし、地球と太陽を同時に観察できる場所から、
周回という円運動は観察できないだろう。
地動説は太陽中心説であり、
これまでも多数の人々を騙している。

太陽系の惑星や恒星の軌道上の回転運動は、
すべて螺旋運動として観察される。

太陽は銀河系で円運動をするなどと言う概念は
今なお温存されているニュートン的静止宇宙観である。   Y.K

一夜漬け

「意味を為す代わりに金を儲ける時間は残されていない
重要な転換点にいる。」1983 RBF

それから 25年が経過した。
一夜漬けが得意な人類のために、
無料で開催される最初の全世界統一試験は確実となった、

この<最終審査>の審査員は、
権力構造側の権威ではないだろう。
皮肉にも、この最終審査が終わるその瞬間に、
人間が進化としておこがましくも概念化してきた、
人間ではない知性の存在を知るだろう。         Y.K

加算的

そのものを理解した経験がない場合は、
名詞的・非現実性に棲む都会系の
エコ派なのだ。

要するにピザのトッピングを選ぶ時の
ロハスな加算的なときめきで、
私的な宇宙も赤色に遷移しているから、
いつものポイント生活をしているつもり。             Y.K

麻酔

理解できることよりも
理解できないことが多い日々があるのは、健全だ。
そうでなければ、麻酔させられているのだ。

この麻酔から目覚めている人がほとんどいないのは、
それを考えるだけですぐに目覚めてしまうからだ。    Y.K