月別アーカイブ: 2008年6月

酸素

ついに、酸素の大気中の割合に変化が生じている。
自動車のエンジンが排気する二酸化炭素には課税したが、
吸気する酸素には課税しなかった。
気体の酸素は惑星地球では稀少元素だ。
課税システムは宇宙に適応していない。

エネルギー通貨

エネルギー危機がまたやってきた。
そして、エネルギーは理想的な通貨に見える。
エネルギーを所有すれば車と交換できる。
確かに、所有しやすいようにエネルギーは有限だ。
ただし、宇宙全体のエネルギーは増えも減りもしない。
人間がエネルギーの先物買いをする権利はどこにもない。
人間がエネルギーを発明したわけではない。
宇宙は人間が必要とするエネルギーはすべて調達済みだ。

一般システム理論

「一部分か一部分に関係する何かを扱うこと」が不可能だと
理解できた頃に、海面上昇が起こりはじめた。
一般システム理論はエコロジーの概念よりも後に発見されている。
しかし、半世紀も前だ。
人類の一般システム理論の地球規模の体験学習に
タイムラグがありすぎるのは致命的だ。
人々がまだ19世紀の学校へ通っているからだ。

建築産業

金属資源スクラップがエネルギー資源と同じように
買い占められるまで
空調や冷蔵庫、テレビ、パソコン、携帯でさえ、
どの金属がどの程度使用されているかは
まったく無関心だった。
まして自分の住む家の重さは誰も知らない。
危機を偽装され、危機に陥る人類の
もっとも不器用で無知な行動のなかで
建築産業は桁外れだ。

子ども

子どもははやく大人になりたくても、
子どもは子どもになったことがない。
唯一、大人だけが子どもになれるが、
芸術家以外はほんんど成功しない。
子どもは誰にとっても未知なる存在である。
そう思っていないのは両親と教師だけである。
これが PTAの起源である。

個人教授

2人以上の子どもが同時に理解できるように
宇宙はつくられていない。
学校という建物が自己教育の機会を奪っている。
立方体の教室は空虚な想像力の産物である。
いつでもどこでも学習できる場はテクノロジーのあり方の問題だ。
すべての子どもに個人教授ができる遠隔テクノロジーはすでに存在する。

危機の生産

宇宙船地球号の技術情報と富そして研究開発の設備と生産・流通設備の
資産価値を独占するグランチは、
全人口の三分の二を占有する非資本主義の政治力という別の巨人と対立するために、
巨額の軍事費を半世紀間にわたって捻出させてついに相手を破綻させた後は、
食料費とエネルギー代を高騰させて、
人間の生活全体を支配できることを誇示しはじめた。
人間の生活を危機で支配する方法は、
危機的な状況でしか思考しない傾向をつくるのは好都合であったが、
現在の食料危機とエネルギー危機は、
食料とエネルギーの生産手段の不足から生じていないことを知っている。
危機を生産することへの批判はこれまでの歴史にはなかったことだ。
人々の無知を前提にした支配は時代遅れである。

圏外

グランチがいちばん気を使っているのは、資本主義の占有率である。
人類の三分の一は、社会主義が支配する圏外に住んでいるから。
つまり、少なくとも人類の残りの三分の二は
遺伝子やメタノールで金儲けをする連中が嫌いである。
遺伝子の構造デザインや発酵システムを模倣するための
著作権料を自然に払ったことがない。
彼らの最初の発明は、
法律の記号体系を宇宙の圏外に置いたことである。

誕生日

小豆入り玄米を焚きながら、
暗くなる前に炭火を熾して、小魚を3匹ゆっくり焼く。
夕方庭を歩いただけなのに、
まだ草の香りが窓から流れてくる。
月夜の夜はせせらぎと蛙の声を聞いていよう。
池のそばで一斉に産卵する。
少し大きな字で一年に一回縦書きの手紙を書いている。
明日は母の誕生日だ。
母は僕を見ると
自分の父親の目の色が僕とそっくりなのを
想い出す。
やがて、月夜の明かりと間違えた
蛙が別々の窓から部屋に入ってくる。
ジョジョも春の晩は眠れない。