月別アーカイブ: 2009年8月

賢明

急いで行くときは、古い道を通る。
ゆっくり行けるときこそ、新しい道を探す。
そのうち、どこにもいく用がなくなったら、
独りで新しい道を造らなければならない。
だから、みんな忙しがっているんだ。

EVモード

田舎暮らしのいいところは、
エンジン音を聞くだけで誰って分かることだ。
それが都合悪い時は、
エンジンを止めて、モーターだけで走行(EVモード)できる
無音のハイブリッド車がぴったりだ。

馬力から太陽力へ

ヒトの脳の平均消費は最大40W程度である。
人体の消費エネルギー量は100W。
1馬力 = 735.5Wである。
馬は人間の体重の7倍程度だからである。
しかし、最新エコカーであるハイブリッドカーや電気自動車は、
まだ燃費で換算されている。
つまり、ガソリンリッターあたりの発電量で換算されている。
ガソリン1リッターのエネルギーは9.8kWであるが、
発電用のタービンのエネルギー変換率を30%程度で計算した場合である。
(宇宙飛行士が使う燃料電池ではじめて80%の効率になる。)
最新の電気自動車で1キロメートル走行するには125W必要である。
人体の消費エネルギー量と同程度である。
燃費の概念は電費に移行する。
電気自動車の電費は、
最新の太陽パネルの単位パネル(最大210W程度)あたりの発電量を
単位とすべきである。
つまり、馬力ではなく太陽力である。

個性

個性は、少ないほど余計に自惚れる。
あるいは、
より個性的になるために、何らかの欠点が与えられる。
個性は動的な相互作用である。

情報の共有

本や食べ物や音楽、そして天気予報など
だだ知るだけの方法、
ただ食べるだけの場所、
ただ感じるだけの時間は、
ありふれている。
学校やレストラン、そして映画館や美術館は
思考にとっては危険な場所だ。
いつでもどこでも思考できるなら、
情報を共有してはいけない。
異なった経験をつなぐ関係は、
経験の数の自乗で増加するばかりか、
それゆえに、他者と共有できないから。

情報植民地

情報には重さがない。
実際に、いっぱいになったハードディスクは、
イニシャライズした状態と重さに変化はない。
情報はモノではない。
支配者にとって、他者の頭蓋の中に存在する抽象的で重さのない思考を
感じることができないことは脅威であった。
しかし、最近ロボットの研究によって、
脳の電気的状態から喜怒哀楽を認識する装置が開発されている。
つまり、大気圏外から人類すべての感情をほぼリアルタイムで
ファイリングされる段階になるだろう。
Googleの検索項目の統計以上に、
究極の軍事的なモリタリングの開発は進んでいる。
大国が軍事的かつ経済的に支配してきた手段そのものが
時代遅れになろうとしている。
モノを消費させるシステムは、
情報を消費させて支配するシステムを生み、
ついに同じコトを主体的に思考させるシステムを発明してきた。

2つの水平線

真夏の水平線の朝日を4日連続して見たのは、1年前だ。
真冬の水平線の夕陽を見たのは、2年前だ。
真夏の海の夕日を見たのは、10年ぶりだ。
その両方の水平線が毎日見える場所をついに探した。
40年に一回の月食よりも人間に影響を与える場所だろう。
しかし、その場所に村落ができなかったのは、
明るすぎるからではなく、森がなかったからだろう。
2番目の場所はまだ知らないが、
きっとそこも海辺ではないだろう。

ふたたび反・地産地消

局所的に産まれて、局所的に消える
どんなエネルギーも物質も存在しない。
水や空気は、バイオスフィアを循環しているばかりか
そもそもエネルギーは増えも減りもしないから。
もし、農作物だけが例外的ならば、
われわれの体は、反宇宙的な存在である。

食糧自給率という暗黒時代の概念

食糧自給率が100%を越えるアメリカの農業は、
農業自体のエネルギー収支でみれば、
石油依存型で完全に破綻しているように、
補助金という農業支援だけで食糧自給率を
向上させることは、近視眼的である。
たとえば、補助金だらけの農業政策の結果、
アメリカの人口は日本の約2倍であるが、
年間の全食糧費5兆円の2割が廃棄されている。
日本では年間の全食糧費10兆円の2割は、廃棄されている。
エネルギー自給率が国内のエネルギー生産量の増加で解決できない場合、
エアコンや冷蔵庫、エコカーなどのエネルギー効率の改善によって
原油の輸入量を減少させたように、
食料自給率も、農業生産の過程および、生体内での
エネルギー変換率を改善して輸入量を減少させるべきである。
つまり、
食糧廃棄率を減少させれば、自給率は相対的に向上する。
そして、よく咀嚼すれば、栄養の吸収率ばかりか、
免疫力を高める健康な食生活法を向上させることができる。
より少ない、安全な食料で、より効果的に健康に生命を維持するための
テクノロジー(more with less)は存在する。
その一つに長寿食(マクロビオティック)がある。
そして、生命維持の生化学反応には、栄養学のカロリーベースで計量できない
種々の微量元素が含まれるが、
現在の食糧自給率の概念では、
栄養のない水や微量元素はまだ統合されていない。
食糧自給率は、国境毎の軍事的な兵站線の延長にすぎないからだ。

流体地理学2

不動産には、土地資本主義によって安定した固体的価値が注入される。
そして、地球は、周期的に反撃する。
地震という動産でその幻想性を。
陸、海、空ともにバイオスフィアは、流体から構成されている。
大陸プレートも本質的な流体である。
日本列島は、複数のビッグウェイブが交差する絶好のサーフポイントだ。
しかし、1本の波には基本的には1人しか乗ってはいけない。
「太平洋プレート」「フィリピン海プレート」
「ユーラシアプレート」「北米プレート」の4枚のプレート上で
もっとも危険な波乗りをして連中が、
東海サーファーたちだ。
彼らをビーチで観戦する場所も危険だ。2