月別アーカイブ: 2011年5月

主観的

この情況に楽観的か、悲観的かは
まだ主観的だ。
怒りさえ、時間が鎮静化するだろう。
絶望こそ、
客観的行動のための初期設定だ。

絶縁国家

独立国家の中でも民主化が最も困難なのは、

明らかに日本国である。
これほどの放射線量でも暴動を起こさないで
静かに受容的な未来を待っている。
絶望からも絶縁している超国家からの
恩恵は何もない。

被曝3世

哀しみにも終わりがあるが
物質の半減期はどんな人生よりも長い。
ヒロシマは自国内の
どこでも複製されている。

放射と統合

アインシュタインの発見した法則を利用して
エネルギーを放射できるが、
その放射したエネルギーを水に吸収させて
「高濃度汚染水」にする以外
元の物質に統合するテクノロジーは
まだ出来ていない。

クリティカル・パス

危機的な問題を解決するための
工程表の作成に
日数と予算がなければ
科学的なクリティカル・パス方法は
完全に除外されたままだ。
原子力社会に
メタフィジックスは存在していなかった。

危機とは何か

この緊急事態とは、
歴史上最大限に長期化する
内部被曝からの物理的な待避と
半減期が終わらない放射性物質の除染方法が
予測的にまったく確立できていなかったことである。
そして、最大の危機とは、
専門分化によって
こどもでもわかる言葉が失われれたのではなく、
こどもでもわかる言葉を作る社会ができていなかったことが
大多数に分かったことである。

教育システム

人々は科学と法律が
虚偽の装飾に利用される仕組みに驚いている。
今では、資本主義圏の独占的な発電事業だけではなく、
教育でも利用されているこの仕組みに。

20ミリシーベルト革命

学校へ行くより、
行かない方がよほど遺伝子を保護できる
この法律こそ、
21世紀の知性的な教育を先取りしている。
なによりも通学に電気エネルギーを使わない
革命的な方法になるから。

計画的堕落

リアルとは、社会経済の権力機構が
現実(=リアル)だと定めた一時的な幻想である。
エネルギーの欠乏さえも幻想である。