月別アーカイブ: 2011年7月

反・節約

太陽系に原子核反応を制御する原子炉は
太陽だけで十分である。
この豊饒なエネルギーを
太陽までの平均距離約1億5000万kmを隔てた場所で
意図的に受け止めない
テクノロジーがあるだけである。
彼らの節約は
宇宙エコロジーに反した
近視眼的で局所的な行為だ。
自然はけっして
局所的に節約しない。

主観的

放射能(radioactivity)とは
放射性(radioactive)を
測定することではじめて存在する。
観察は主観的にできるが
測定は主観的にはできない。
自然を物理学的に測定することは科学教育であるが、
日本ではこの夏休みも
セシウムやプルトニウムとともに
安全に生きていくように
主観的に教育されている。

(続)自然エネルギー

グランチは浮遊し流動する気体酸素には
ついに課金できなかったが
グランチこそ、惑星地球を流動している。
反+脱・原発だけでは
この流動には対抗できない。

自然エネルギー

宇宙の元素とエネルギーを独占するシステムは
すべて悪である。
たとえ独占される対象が
再生可能な自然エネルギーであったとしても。
生存には
水と食糧とエネルギー
そして、
空気が必要だ。
日々の空気の消費に対して
課金メータを取り付けられるテクノロジーが
発見されなかっただけである。

非・売電化

すべての原子力発電は送電線を前提にした
19世紀の局所的なネットワークに組み込まれている。
自然には送電線は存在しない。
太陽の核融合エネルギーは放射性が除去されて
無線ネットワークでやってくる。
植物に葉緑素が備わっているように
自然エネルギーは
つねに無線テクノロジーで変換される。
最新の太陽光発電システムでさえ
補助金と売電のために19世紀のネットワークを前提とするが
植物が太陽に売電しないように
住宅にも自律的で再生的なエネルギー変換器と
無線テクノロジーを必要とする。
自然は再生可能なエネルギーを
売ったり買ったりしないように
デザインしている。
たとえば、風のように。

(続)分析と統合

分割して統合したがるグランチは
原子核を壊してばかりで
エネルギーをけっして統合できてはいない。
彼らが人工元素だと自慢したかった
半減期が最も長いプルトニウム244でさえ
惑星地球にも極微量存在していたのは
超新星爆発時に
生成されたからであるが
いまやフクシマにはもっと多く分布する。
分裂した核エネルギーは
より拡散するばかりだ。

分析(分割)と統合

分析は一種の破壊なので
比較的簡単にできるが
統合することがより困難なのは
より思考するエネルギーだけではなく
発見が必要だからだ。
原子核物理学は大きな原子を壊して
小さな原子をつくることには成功したが、
エネルギー自体から
自然に存在しない元素を創ることに
まだ成功していないだけではなく、
もっとも原子量の少ない水素を
創ることさえできていない。
すべての元素を
もっとも簡単な水素から作る方法を
知るだけではなく
実践できたのは
宇宙だけである。

統合性(integrity)

放射性の反対称的な概念は
統合性(integrity)である。
うぬぼれから
ある種の放射性物質は
人工的に生成できると思っている。
統合性が
つねに非物質化された
自然に属するならば、
われわれの知識に
もっとも不足し
失われたのは、
この生得的な
統合性(=誠実さ)かもしれない。

化学物質

世界で初めて化学物質の危険性を告発したのが
1962年の『沈黙の春』を著した
一人の女性生物学者だったならば、
世界で初めて放射性物質の危険性を
病理学的に証明した
1945年以後の数十万人の被曝者たちは報われない。
放射性物質は
明白な化学物質である。

アプリ

生くべき時と
生くべき場所を
奪いながら
死すべき時を知らせないシステムに
黙々と税金を払う人々に
放射性物質は容赦なく蓄積されはじめた。
システムにとって彼らは
優れたアプリなのだろうか。
実用的支配と除染のための。