月別アーカイブ: 2012年9月

続)概念の壁

同じ概念で問題を解決できない場合は
より重要な問題があるとは限らない。
観察方法や分析方法の変更ではなく
問題に異なった概念が存在するとしても
より重要な概念があるとは限らない。
それら概念を構築する言語のレベルに
問題がある場合は。

続)発明と発見

世界の発明件数は
やがて世界人口よりも多くなるが
まだ学校では教育していない。
発明のノウハウの教授は時間の問題だが
発見方法は現在の学校では教育不可能だと考えてよい。
概念の新しい破壊方法をマスターした人間は
学校には一日たりとも存在できないだろう。
そもそも自然界に潜む諸原理の発見の可能性は
人間の作り上げる記号システムや
社会的共同性の限界から生じているからである。

シナジェティクス投影法

既知なるものは、ことごとく過去にある。
想像力で描く未来でさえ
過去の投影である。
未知なるものは、未来ではなく
現在に囲まれている。
その内部から現在を見る行為こそ
シナジェティクスの思考の投影法である。

超越的教育

自分自身だけではなく
自分以外でもなく
つねに自分を超えた存在に気づくと
少なくとも頭は確実に良くなる。
次に体も良くなる。
この大気圏内での
もっとも安全でかつ
冒険的な宇宙体験に対して
無関心になるように教育していくのは
愛情豊かな両親である。

破壊の方法

問題を発見する人とそれを解決する人が
同じ人である必要はない。
しかし、問題を解決できる人もその問題を発見する人も
それまでの概念を破壊する試みから導かれるのである。
破壊の方法に関する包括的なメタフィジックスは
シナジェティクス以外にはほとんど存在しない。

理想

貧乏になった理由は
金持ちになった人にも理解できるが
金持ちになる秘訣は
貧乏しなかった人には実践できない。
平和に暮らす方法に対して
貧乏になった人にも
金持ちになった人にも想像できないほど
無関心に暮らすには
最初にお金が必要になるなら
この世はすでに理想的にできている。

秋雨

<ひと雨ごとに秋がやってくる>
はずだが、このまま雨がほとんど降らないなら
広葉樹が温度差で紅葉する余裕が失われ
秋らしさがほとんどないまま
いきなり冬が来ることもあるだろう。
今頃よく見かけるカマキリの産卵場所や蜂の巣の位置から
雪に埋もれない高さの予知能力を
彼らに期待するのは誤りである。
森の倒木から得られる薪を
どんなに燃しても二酸化炭素の増加にはならないが
いまからかなりの薪を準備しなくてはならない。
秋までの薪の備蓄量でその住人の気象予測能力が分かる。

カボチャ

夕暮れの畑のそばで焚火がしたくなるのは
陰干しで長く乾燥させたカボチャを
そろそろ丸焼きできる季節がやってきたからだ。
夏が暑く雨が少ないと
どんなカボチャも栗カボチャのように
甘くておいしくなる。
しかし、
この極上のカボチャをどんなに貯蔵しても年末までで
本当に寒い冬は越せない。
低温で彼らは腐敗していくのだ。
春が来る前に種子を大地に拡散するために。

気象予報

低気圧と高気圧
そして偏西風で
天気を予測する学習は
退屈すぎるだけでなく
非現実的だ。
ダイナミックな気象の変動は
つねに太陽がもたらしている。
X線とガンマ線による被曝や
電力網が停止する可能性がある
太陽のフレア時の予報がないのは
人類の気象学ではないだろう。
これまでの天気予報は
激しい<宇宙気象>の部分でしかない。