月別アーカイブ: 2012年12月

場について

環境はエネルギーから構成されている。
そのエネルギーは
物質であり
放射であり
重力であり
そして
出来事を生む。
環境は
先験的な宇宙の知性が
物質化する<場>(=domain)である。
人間が先験的な知性とその役割を発見し
宇宙に適応していく<場>である。

知性の役割について

微積分学における
微分に対する積分の関係のように
シナジー(synergy)は
エネルギー(energy)にして
反対称性がある。
宇宙における全エネルギーが
増えも減りもしない現実と
シナジーという知性の役割が
その現実から独立していることを
科学的に明らかにすることに
そして、
その知性が
惑星地球上のすべてのエネルギー危機と金融危機という
作り話という現実(real=royal)を絶えず創作する人間の巧妙な知性から
派生したのではないことに
無関心にさせる教育システムは
宗教以上に強大だ。

螺旋について

気づきには軸回転(spin)がある。
知識には軌道(orbit)が存在する。
軌道上の運動のみが普遍的であるが
叡智だけがその普遍性を獲得する。
実際、どの軌道にもそれを包含する
より普遍的な螺旋軌道(=helix ,not spiral)が存在する。
螺旋とは
より外側から観察された軸回転である。

外部と内部について

経済が上向き加減になるか
あるいは下降気味になるか、
生活水準が高くなるか
あるいは低くなるかは、
<線的>な世界観を基にしている。
宇宙でのすべての出来事を
理解し生存していくには
<上・下>や<高・低>といった<線的>な概念では不十分である。
その世界観が
<内部>と<外部>の概念を除外しているかぎり
人間の生存の非現実的な出来事を扱っている。
異なった<内部>が
互いに包含し浸透するには
つねに<外部>が存在しなければならない。
<内部>はかつての<外部>であったからでもある。

空間について

家の壁にはたくさんの写真があり、
家具で埋まった部屋は
幻想に基づいて構成された空間である。
宇宙には
まだ発見されていない無数の構造とパターンが存在する。
人類だけが
宇宙の中のキュービックで特殊な小さすぎる空間を
個人単位で所有しようとしている。
その試みは
空間に対する単純すぎる主観的な幻想にちがいない。
21世紀の最新の住宅は
省エネかもしれないが
人類全体の生命活動に対してほとんど有機的ではない。
銀行がこの空間を金利を稼ぐ手段として
さらに、通常30年住宅ローンが支払い終わるまで
その宇宙の空間の抵当権を所有してきたからだ。

お湯について

虹の色数を観察によって区別する場合は
色を区別する言葉の種類に比例するように、
お湯の質感を区別する言葉が存在しない場合は
同じ水質の1リットルの水をそれぞれ
ガスで沸かしたお湯と
薪で沸かしたお湯と
電子レンジで沸かしたお湯が
物理学にすべて同じお湯だと考えていることと
それらの違いは人間の感覚器では区別できないと感じる場合は
同じ結果になる。
思考も感覚も言語によってかなりの影響を受けている。
<沸かしたお湯>には異なった性質があることを感じるためには
<沸かしたお湯>には異なった操作的定義があることを
認識しなければならないが
そのためには
新たな言葉を生成しなければならない。

生存空間について

あらゆる生存方法に適応するために
複雑な行動パターンを学習すると同時に
より専門分化していく過程で
全体的でより高い秩序を獲得する能力は
徐々に衰退しく傾向にある。
35年の長期住宅ローンは
個人の全体的な予測能力の欠如からではなく
生存空間を自分で造る能力の衰退から始まった。
住宅を買う習慣は教育された結果である。

シナジーについて

今世紀の経営戦略でも頻繁に使用されるようになった<シナジー効果>
つまり、
技術力や生産設備、営業網などの各部門の共有によって
コストメリットやノウハウ、人材の移転などによる効率性の向上に繋がる
様々な相乗作用を活用した<シナジー効果>とは、
部分から推論できる全体の経営的な合理化のことである。
部分から推論できる全体の合理化としての<シナジー>は
部分から推測できない全体の非論理性を備えた
<自然のシナジー>とは本質的に異なる。
水素と酸素が化合して水になるように
2種類以上の物質が結びついて1種類の物質ができる化学変化が
相乗効果ではないように、
さらに、
圧縮材と張力材の各構成部材の相乗作用を活用した効果として
空間構造上の利益を生みだせるように
テンセグリティがデザインされたのではないように、
シナジーは人間が期待するような段階の相乗効果ではない。
真のシナジーはつねに発見されてきたのである。

有機的について

炭素が無限の多様性をもつ物質を作る
もっとも重要な構成要素として発見された時には
「自然は有機的に統合された再生的なシステムを
つねに構造に取り入れている」(Y.K)とは未だ認識していなかった。
今や有機化学におけるすべての化学的結合は
つまり、炭素化合物の合成は
極性を形成する対称的な構造システムに関連している。
ーーーーーバックミンスター・フラーレーンにおいても