月別アーカイブ: 2015年11月

テンセグリティ・シェルター

どのような単純な要素を使って構造が組み立てられるかは
テンセグリティの発見から始まった。

どのような既製品を使って空間が構築されるかは
テンセグリティシェルターの開発から始まった。

5年の歳月が費やされ
フライズアイのモノコック構造を
テンセグリティ・シェルターに変換できたのは
偶然のデザインではない。

この動くシェルターは
シナジェティクスもデザインサイエンスも書き換えられるまでに
漸進的変化を遂げなければならなかった。

「デザインとは異なった原理の調整」(バックミンスター・フラー)なのである。

空虚

廃炉にするかさえ決定できない空虚
もはや消滅した人間が残した空虚の中で
利益率を最大限に上げて暮らす企業体とは何か。

この空虚は
埋めるべき欠落を補充するものでも
まして、システムを陥没させるものでもない。

空虚という非存在は
いまや法律的な存在に成りすましている。

小さなスタジオ

土地に働きかけようとしなかったなら
死を受け入れる情況から
生存するのに必要な道具を発明し
生産する方法を他者と共有しなければ
死を意味する産業化から
仕事をするのに銀行に働きかけようとしなかったなら
社会的に存続できなくなる金融化を
通過した段階においても
デザインサイエンスはよりいっそう効果的に展開される。

軍事的球状情報ネットワークが
個人へのインターネットの普及コストをユーザに負担させることによって
意図的に加速させて軍事的インフラを強化したように
先進的なあらゆる素材とその加工方法と加工技術に関する情報とコストは
インターネットから求められる。

小さなスタジオの生産性に関する全機能は
かつての企業の巨大工場の設備から得られる機能を
凌駕しているのである。

この21世紀的エフェメラリゼーションは
部分から推測できない全体への到達時間を
明らかに短縮しているのである。

規範

労働は、より密度を増しながら
より高い生産性を獲得するため
あらゆる革命的な方法を開発せざるをえなくなるが
経済は、効率的な生産性を鍛えるよりも
新しい資源をつねに独占しなければ
消滅する運命にあるのである。
——–もし、軍事力がなければ。

革命が個性化と稀少性からもたらされ
揺るぎなく形成される基本的規範が
終焉する時が来るのである。