月別アーカイブ: 2017年2月

単位重量あたりの機能と見えない引張強度との関係

単位重量あたりの機能と見えない引張強度に成功した
原子核と細胞の構造に明らかにテンセグリティシステムが存在する。
(<細胞テンセグリティ>の概念を参照)

シェルターに宇宙の構造システムを利用しないかぎり
70億を超えて2050年までに97億人に増殖する。

その時までに、現在の様式の住居は供給不可能になるという前提条件から
なぜ航空機や自動車の軽量化エンジニアリングによる
プロトタイプの制作が始まらないのかというジレンマは
いずれ終焉する。

デザインサイエンスの革命的なモバイル用プロトタイプによって。

微小な光

シナジェティクスに関して
バックミンスター・フラーがほとんど考えつくしたので
新しいことは、ほとんど誰も考えられないのだという思い上がりから
シナジェティクスを自己教育する時、
不思議にその意識は、モデリングに反映する。
(アメリカのフラー学の後継者から革命的なシナジェティクス原理が
発見されてこなかったのは、フラーの天才性とは無関係である。)

シナジェティクスは
バックミンスター・フラーが思考領域の拡張からでもなく
考えなかった領域に挑戦することでもない。

シナジェティクスは
つねに未知の領域からやって来る信号(beep)の解読から始まる。

意識というレーダーの視野に
最初は点滅する微小な光として現れる瞬間から始まる。

その波動こそ、モデリングにしばしば反映されるのだ。

ナノ構造システム

球状テンセグリティは、
バックミンスター・フラーによって
1949年のジオデシック理論よりもはやく発見されている。

テンセグリティの動的均衡の現実性を再現しながらも
全体性を記述することの不可能な状態を
無遠慮に批判しない時に、さらに
特異な現象としての言語を抑制することによって
発見された希有の宇宙の構造システムである。

動的均衡は生命現象だけを説明しない。

物理学者の作成する
ナノチューブやフラーレンのナノ構造モデルは
テンセグリティ構造の全体性を何も記述していない。

シナジェティクスの構造現象学は、
ナノ構造の発見よりも先行していたのである。

熟考(consideration)

熟考(consideration)とは、語源的に
con(主体的に)sider(星々)との相互関係を構築する行為である。

デザインサイエンスにおける主体的な熟考は、
複製を前提にした設計図と直面する工具類と素材を
クリティカル・パスで対応する過程において
日々変化する環境を物理的に整備する行為と共にある。

個々の素材と様々な工具との相互関係が
単純化されていく時は、
素材と工具の配置パターンを劇的に変容させる。

シナジェティクス触媒(Synergetics catalysis)

数学的知識はその構造デザインの数学的背景を分析するには有用だが、
その知識は、シナジェティクスを習得し実践する
デザインサイエンティストの包括的経験から積み上げた
ユーザの想像力を誘発する単純化されたデザインに比べれば部分的でしかない。

原理的理解から発するシナジェティクスモデルに
可能な限り接近するための構造デザインを構成する
最小限の素材間の相互作用が
予測を超えた物理的機能に変換されてるからだろう。

シナジェティクスが、
明らかな触媒反応(‎Catalytic reaction)を引き起こしている時、
デザインサイエンティストは、
数学的知識には現れない物質変換に関わっている。

そして、コスモグラフィーからの不変の重さのない情報によって
引き起こされる構造の強度と剛性を加速する反応(シナジー)を再生させる。

監視の限界

旅行者やモバイラーは、
つねに監視されている。
3.11の直後からでさえ、
遠隔地に避難するする人々の動向はすべて
携帯から長期間監視されていた。
政府とNHKの報道を信用しなかった人々を。

外国人や若者たちの自ら所有する携帯によって
警察の厳戒な動く監視ネットワークが
かつてないほど加速度的に更新されている。

つねに変動する社会の階級化にとって
動く監視技術が不可欠なのは
固定された初期の監獄と監視の歴史から説明できる。

しかし、被曝6年後に、政府ははじめて原子炉の内部の溶解を公開した時
その6年前から持続する非常事態を、強すぎる放射能で壊れかけた監視カメラと
その映像で想像させたにすぎない。
現在の監視カメラは、
バンアレン帯を超えた放射性の規模の環境下ではほとんど作動しないのだ。

人間を監視する技術は、まだ自然を監視できない。

コードを生成する原理から実践する

バックミンスター・フラーのジオデシックドームに熱狂した
ヒッピーたちを警戒すべきだった。

彼らは、フラーのラボから、ジオデシック・コードを盗み出し
ホールアースカタログやドームブックでジオデシックドームのノウハウを特集し
木製のジオデシックドームを賞賛したが、安価で耐久性のない雨漏りするドームを
フラーのデザインだとして後に非難したヒッピーあがりの編集者や建築家たちを。

フラーが認知しない方法で社会化されたドームハウスは半世紀以上も継続されてきたが
本質的なジオデシック・エンジニアリングを決定的に遅らせてしまった。
面材から構成する木製のジオデシックドームは、いまも高価な不動産に分類されるだろう。
課金されるジオデシックドームは、群れから遠ざかるモバイラーの人類を除外している。

コードを盗む技よりも、コードを生成する原理から
次世代のジオデシック数学を生成する秘法は
デザインサイエンティストが担った。

彼らは、テンセグリティを経済的な生存空間にまで実践するための
クリティカル・パスの生産プロセスにいる。
本質的なテンセグリティ・エンジニアリングの精緻化と共に。

格差エネルギー社会

教育の主目的は、こどもが興味に応じて
自らの環境を変えることを可能にすることである。

18歳までの教育費と医療費を各家庭経済に依存させることは、
その目的達成と本質的に矛盾するばかりか、
自らの環境を変えるの能力の喪失が招く
将来の産業的な損失に無関心になることを意味する。

家庭の経済的背景に依存しない学習環境に必要な
経済的支援を国家が保証するという認識の不在と共に
格差社会での子供の貧困という概念だけが定着した。

格差に対する不安こそが
格差を拡大する
支配エネルギーに変換できるからだ。

続)シナジー>自然>未知という階層構造を超えて

シナジー>自然>未知という階層構造をさらに超えていくのは
宇宙の統合性(Cosmic Integrity)の存在である。

目的論と共に、宇宙の統合性を人間の生存空間において
再生するために物質化された装置<trimtab>の一つが
モバイル・テンセグリティシェルターである。

モバイル・テンセグリティシェルターは
水と食料とエネルギーが再生され続ける
<シナジェティクス回路>(=無柱、無管、無線、無軌道)に接続される。

不動産と絶縁するためのモバイル用の<trimtab>の開発に
必要なテクノロジーと部品類は、
ほとんどが既成品とその改造(2次加工)によって達成可能だ。

都市の課金装置ともっとも経済的に短期間に絶縁可能な<trimtab>の
開発に従事するのは、21世紀のアーティストサイエンティストである。

彼らのクライアントは、Cosmic Integrityの不可視の富だ。

シナジー>自然>未知の階層構造を超えて

自然を形態(form)だけから模倣できないように
未知(unknown)は、自然に含まれる。

シナジェティクスは
つねに未知の領域からやって来る信号(beep)を
直観によって解読することから始まる。

未知なる存在を包括する自然が
ついにシナジーを誘発する過程(process)と方法を
シナジェティクスは、視覚化してきた。

その過程と方法の再現において、
ユーティリティ(有用性)の物質化という要求から実践する方法は、
デザインサイエンスと呼ばれる。