月別アーカイブ: 2017年4月

失敗の神秘(ミスティック・ミステイク)

シナジェティクス・モデリングからの認識は
観察結果をモデリングする物理学者とは異なる。
あるいは、理論をモデリングに置換し、
観察結果と照合する方法とは異なる。

観察結果が、しばしば観察者の概念言語に
左右される現象を超克するための
シナジェティクス・モデリングは、
失敗の神秘(ミスティック・ミステイク)を誘導するところから始まる。

失敗の神秘から生み出されるモデル言語は、
真実に接近する過程で、予め用意された観察者の概念言語を破壊する。

地球だけに存在する特別な元素がないように
モデル言語は、<特別な場合>を超越する段階にある。

シナジェティクスと数学

エッシャー論文でさえ、私の書いた論文は、すべて数学のカテゴリーに分類されてきた。

<構造とパターン>に関するすべての研究は数学である。

シナジェティクスは、数学と同様に
物理学、化学と生物学にも影響を与えてきたが
建築学に対してはもっとも希薄であった。

建築家は裕福なクライアントなしでは成功しないからに違いない。
震度7が発生した後も彼らは、<権力構造>をほとんど破壊できなかった。
耐震や免震、制振機能などを付加したより高価な注文住宅を設計している。

対比的で等価な独裁体制

北朝鮮の恐怖的な独裁体制は、その国民にとって明白である。

北朝鮮への攻撃と防御が制度的で合憲的なもので合意された時でさえ、
日本の民主主義は、階級独裁、階級権力の独裁体制の元で偽装されていることも明白である。

しかし、この異なる場所での互いの明白な独裁の事実認識は、
北朝鮮の情況下での認識よりも
日本の情況下での認識の方が圧倒的に少数である。

この現実こそが、21世紀の異なったイデオロギーにおける
対比的な独裁体制を特徴づけているが、
この対比的でしばしば等価な支配関係が、
一つの権力構造として管理されている舞台裏の歴史は変わらない。

例えば、アメリカ合衆国最北端にあるアラスカ州は、
かつてロシア帝国だったがアメリカ合衆国が買収して、
その後の国防上重要な役割を果たす領土として
世界大戦と冷戦構造のシナリオを構成したのである。

核の対称性

核武装する資本主義が
核武装しない共産主義を殲滅する行為と、
核武装する共産主義が
核武装しない資本主義を殲滅する行為とは、
互いに等価である。

この死の恐怖の対称性によって、平時が維持されるかぎり
原発は、原子炉級プルトニウムの精製工場として存続する。

プルトニウム(半減期が約8000万年)が最終的に鉛になるまで
唯一無二の権力構造が、他の天体で生存できることを前提にしている。

武者返しという固体的幻想

400年前の武者返しの要塞が震度7には耐えられなかったのは、
外部エネルギーを大地に返す固体主義的構造の限界が証明されたからであるが
だれも居住していない権力構造をもっとも優先して
復興する根拠は、人々の生きるシンボルだったからではない。

権力構造が採用してきた高度な圧縮力の実例とそのシンボルが
自然によって瞬時に破壊されたからである。

武者返しの要塞は時代遅れであるばかりか、
太陽系には無意味な固体的幻想である。

<宇宙に固体は存在しない。RBF>

同一性

特殊な経験を経て
シナジェティクスモデル言語は形成される。

さらに、互いに異なる経験から
同一性を備えたモデル言語の形成によって
物質化がはじめて可能となる。

しかし、同一性を備えたモデル言語の習得から
特殊な新たな経験は生まれない。

臨界期のないサバイバル・パス

モデル言語とその臨界期を破壊するシナジェティクスは
物質的な生産性を増大させる
生存のためのメタフィジックスに属する。

たとえば、ジオデシック構造のコード計算は
3DのCADや球面幾何学に依存しない
シナジェティクスのモデル言語から実行可能になる。

非常時のサバイバルには、PCやプリンターが無くとも
シナジェティクスの作図からジオデシック・コードが求まるので
子供でもテンセグリティシェルターが設計できる。

<もう一つの現実的方法>は、
そのシェルターのアセンブル過程で証明できる。

測位精度という戦争機械

GPS(全地球測位システム)は、アメリカの30個以上の軍事衛星を利用しているので
その精度を軍事的にコントロールできる権限がアメリカ大統領にある。

GPSは、故意に誤差データを操作できる戦争機械である。
有事によって、全世界情報は、より操作可能(Selective Availability)となる。

シナジェティクスの臨界期

モデル言語によって、
互いに潜在的なシンタックスとセマンティックスの相互作用が可能になるのは、
意識の統合作用によって多様なものを表象する時である。

この現象は、同一のモデリングから新たなシンタックスとセマンティックスが交互に交換し
異なるモデル言語が統合していく場合を説明できる。

シナジェティクスは、
既知の多様な知識よりも自らの多様な経験を統合することによって
知を増大させる。

シナジェティクスを、10歳までに始めることが
もっとも効果的であるという根拠は存在しない。
モデル言語は語順などの統語的規則についての臨界期を
しばしば破壊するからである。
ただし、手という思考する精密機械が介在しないモデル言語形成の水準は惨めて低い。