グランチ」カテゴリーアーカイブ

浮遊するクラウド・テンセグリティに学ぶ

ウイルスのエンベロープはすべての不連続なトゲを統合する
膜状の張力ネットワークとなる。
彼らは浮遊するテンセグリティで生存する。
人類のデジタルデータはすでにすべてクラウド化して
権力構造に共有されてきたが、
地上を移動する居住用のクラウド・テンセグリティは
個人のみが自在に制作可能だ。

バックミンスター・フラー 『クラウド・ナイン』1970

惑星の裏庭から

夕暮れは短命だ。
太陽を追いかける人々から離れる時、
私は、環礁から外洋に出かけたままの人々のために
テンセグリティ・シェルターをデザインしている。
彼らも原初の生活器を待ち望んでいる。
無柱、無線、無管、無軌道な惑星での
コスミック・フィッシングができる生活器を。

アウトドアはTシャツのように何度も消費されるが
惑星の裏庭はまだ空き地だらけだ。

月明かりがなくとも

月明かりがなくとも
金星と木星が光輝く海面をみるだけで
砂浜で焚火をする必要はなかった。
環礁のあるがままの姿を見るとき
最初にシェルターのない生活が始まる。
人類は最初に大地ではなく、環礁に降り立った。
そして、貝殻から釣針をデザインしたのである。
いま、私は、環礁から外洋に出かけたままの人々のために
テンセグリティ・シェルターをデザインしている。
彼らも原初の生活器を待ち望んでいる。
無柱、無線、無管、無軌道な惑星での
コスミック・フィッシングができる生活器を。

『クリティカル・パス』バックミンスター・フラー著(梶川 泰司 訳)白陽社 1996

Cosmic Fishing

学校に行くよりも
裏口から出て
背戸に出かけるほうが近く、
そして一日が長かったように
Cosmic Fishingに出かけた時の日没は
とても眩しく、そして長く留まっている。
Cosmic Fishingとは
偶然に見せかけ、しかし未だ言語化されない
現実を待ち受ける行為だ。

SYNERGETICS RBF 1975
Reality is Spiro-orbital: All terrestrial critical path developments inherently orbit the Sun.

個人という極小システム

線分とは、隔たった2つの極小システム(点)との関係である。
古代ギリシア以後、その極小システムには大きさがないと教育されてきた。
個人という極小システムには、
自由があるが国家システムという全体に
ほとんど影響を与えられない存在であると信じ込まされている。
ウイルスは、自己増殖するために
内部と外部を短時間に相互交換できる
例外的な極小システムである。

The drawn-upon object may be symmetrical or asymmetrical,
a piece of paper or a blackboard system having insideness and outsideness.

より働かない自由はテクノロジーの副産物ではない

より働かない自由は、テクノロジーの副産物ではなく
人類の目的の一つである。
より効果的なテクノロジーを目指している
AI,EV、自動運転、カーシェアリングが、
より働かない自由を拡大するテクノロジーとは限らない。
失業率と求人倍率を調整する権力と調和するテクノロジーへと
矯正され続けるだけである。
19世紀的な住宅コストのままでは、
在宅勤務や在宅学習システムに移行できないのである。

一日3ドルで暮らす人々のための3Dプリント住宅が既に完成。
2020年までに50棟の完成を予定している。
https://www.cnn.co.jp/tech/35147550.html

ウイルスの安全率

自然に含まれるウイルスは種族維持目的のために
人の免疫システムを絶えず攻撃する。
ウイルスの構造は、最大の安全率でデザインされている。
最悪の状態を排除した試行錯誤に陥った生物は短命だ。
権力は何のリスクも負わないシステムの考案によって
過去最大のリスクを容認する。

ウイルスの構造は、最大の安全率でデザインされている。
彼らの戦略は、Doing more with less.のエコロジーである。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウイルス

問題を解決するまでの日数を
未だ計算できない段階にいる。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染者について
専用設備のある「感染症病床」以外の一般病床での入院も
認めるとの通知を出した。
感染症病床は全国に約1800床しかなく、
国内で流行した場合、入院先が不足する。
「緊急その他やむをえない場合」は、
感染症病床以外や指定医療機関以外に入院させることも可能とした。
(日経電子版より)

「緊急その他やむをえない場合」を想定していなかった現実は、
これから発生する現実の緊急事態となる。
問題を解決するまでの日数を未だ計算できない
医療テクノロジーの段階にいる。

WHOの怪しげなヘビは「医学の守護神」

信念システム(Belief System)からの逸脱

幾何学に非凡さや神聖さを求める人々は
複雑さを装ったBelief Systemを拡張しているにすぎない。
シナジェティクスは、
計画的偶然(プリセッション)を操作する自己のテクノロジーを
モデル言語の生成方法の経験から習得し、
すべてのBeliefsから離脱する試みなのである。

SYNERGETICS RBF 1975
Evolution as a transformation of nonsimultaneous events:
Unity is plural and at minimum two. (Drawings courtesy Mallory Pearce)

感じるための言葉

誰にも似ないように思考するには
他人の経験だけでは十分ではない。

誰にも似ないように経験しなければ
自分の思考も存在しない。

誰にも似ないように思考するには
誰にも似ないように感じるだけでは十分ではない。

感じるための言葉さえ自分以外の誰かの経験から生まれたから。