ヒロシマノート」カテゴリーアーカイブ

差動装置(ディファレンシャルギア)

北風と南風が出会う場の温度差と
南北アルプスに挟まれた平野部の標高差は
独自のディファレンシャルギアを形成する。
積雪が少なく長い日照時間で
湿度も低く台風と季節風の直撃を受けにくい。
光と風の差異を変換する場所にさえ
放射能雲という原発の差異が通過し蓄積する。

ディファレンシャルギア
異なる2つの部分の動きの差を検出し、動力の差を形成し分配する装置

10代の自己教育の動機

16才で高校を辞めようと計画したその時期に、
カリフォルニアでバックミンスター・フラ−に会えたとしたら
私は10年以上も早く最初の論文を書いていたと思う。
60年代後半のシナジェティクスは、PCが存在しなくとも、
操作主義的なモデル言語を飛躍的に進化させていたからだ。
これは結果論ではなく、自己教育の動機と経験主義の有効性の相互作用だ。

早朝の天然酵母パン

天然酵母パンを最初に作ったのは幼稚園の授業だった。
葡萄から酵母菌を培養してパンを作る方法は
子どもの遊びを超えた革命的な知恵だった。
今では酵母と塩と小麦粉は
全自動で生化学的に8時間後に焼き上がる。
パンの香りで目覚める早朝は、いつもその鮮やかな記憶が漂っている。

HBで焼き上がった1.5斤の天然酵母パン
砂糖を入れなくとも多めの塩と小麦粉だけで十分に発酵する

内部被曝しないバイオスフィアまでに

人類に対する外部被曝も内部被曝も、
バイオスフィアにとってはすべ内部被曝である。
内部被曝しないバイオスフィアまでに
バンアレン帯という陽子と電子からなる放射線帯の核シェルターと
40億年間かけて原始大気に蓄積された放射性物質を減らす
微生物システムが必要だった。

バンアレン帯 Van Allen radiation belt 1958年発見

アナーキーな動的均衡

静的で固体的な安定を求める願望こそが無秩序の原因なのである。
テンセグリティの構造安定性を形成する振動は動的秩序をもたらす。
動的均衡を制御する構造は
本質的にアナーキーな(an-archi)主たる存在がない自然の秩序によって、
破壊を遠ざける振動数にするために
絶えず共振しながら安定する。

共鳴型テンセグリティモデル 直径100cm シナジェティクス研究所 制作 2008