ベクトル」カテゴリーアーカイブ

癖と個性、経験と実験

自分の癖を外から見れたら
他人のありふれた欠点と区別できないだろう。
自分を外から見た人間がいないように、
癖が個性になる日は来ない。
個性が経験と実験との相互作用から形成される時、
自分を外から見た最初の人間に接近する。

イノベーションへの知性

より大きな仕事にはより小さな知性しか宿らない。
脳を忙しくさせることよりも
忙しいことを自慢すると、思考力はより愚鈍になる。
冷蔵庫や洗濯機、そして自動車、パソコンなどは
巨大プロジェクトから生まれていない。
それらは大学の研究結果でもなかった。

家電の歴史

情報共有に対する逃走行動

情報を共有する友達において、
次第に良い友人ではなくなるのは、
目的意識よりも情報によって、
互いに結びついている場合である。
情報共有は互いに御するための手綱に変化する。
なければもっと自由だと感じる時こそ
外側手綱核という脳領域は嫌なことを鋭敏に検出して
将来の行動を適切に変える時だ。

京都大学霊長類研究所

生まれつきの嘘つき (Fake flag operation)

生まれつきの嘘つきは
自分以上の自分以外になれるはずなのだが
けっしてその現実を超えられない。
彼が基準にした現実のマイルストーンが
抑も彼以外の嘘ですでに塗り固められた石だから
嘘をつくと次の嘘をついていく足場とする時、
生まれつきの嘘つきを発見できない。

偽旗作戦
イラン沖のホルムズ海峡付近での日本などのタンカーへの攻撃

無意識の服従

考えることは群れからではなく
単独者から生まれる時その機能は最大となる。
他者と同時に発見したり発明することは不可能である。
しかし、その機能が低下すれば指導者が不在でも
無意識の服従が群れから生まれる。
民主主義は群れからではなく
単独者から生まれた思想に違いない。

不均整な無対称性

人々の日々の仕事は、専門分化によってまず分割され、
非対称になるまで分割され続け、遂に任務化される。
共同作業の分担とは似て非なる諸段階の労働を
不均衡な偏りでパッケージ化する時、
労働の意味と目的は不均整な無対称性へと消失する。
最小限の素粒子の消失と生成とは異質である。

霧箱の素粒子の消失と生成

非対称的なテンセグリティ構造

バックミンスター・フラーは、
ジオデシックドームの発明よりも前に
すでにテンセグリティ構造を発明していた事実は
あまり知られていない。
サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」の移動用劇場テントのために
非対称的なテンセグリティを開発していた晩年の仕事と共に。

Non-symmetrical tension-integrity structures 1975 RBF

複雑な感情

複雑な感情は、
ランダムにより増大する情報に変換されるが
考えを単純化すれば、複雑な感情は消えて
考えるエネルギーになる経験を重ねる過程で
直観に接近できる。
しかし、直観は感情の単純化に類似していない。

Thinking Out Loud

エド・シーランの「Thinking Out Loud」を聴く。
バックミンスター・フラーの思考方法を作曲方に応用していたのだ。
マインドに誘導する独自な即興的な作曲空間は
2種のアルバムタイトルの「×」と「÷」に現れている。
情緒の分割と統合のプリミティブな相互作用がバラードだ。

常習的なアイデアの盗用

アイデアを盗用したと言える範囲とは、
会話で得た原初のアイデア情報や非公開モデル映像、
非公開の学会内部審査中のアイデア、出版論文として未公表なアイデア、
特許出願前に得た非公開のアイデアや概念なども含まれる。
さらにその分野の共通知識となっていない方法を密かに利用することも、
アイデアの盗用であり、すべて犯罪である。