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欠乏と過剰

エネルギーの欠乏戦略が
格差を生み出し
貧困経済を作り出す。
一方、
過剰なエネルギー戦略が
病を作り出し、
医療経済を作り出す。
平時では
欠乏と過剰は
軍事的な兵器よりも効果的に作用する。
これらの相互作用こそ
グローバリズム(=見えない軍隊)と言っていいだろう。

権力テクノロジー

原子力テクノロジーは
原子核を分裂できても
核分裂をほとんど制御できない技術段階にある。
バイオスフィアで廃棄される核廃棄物という現実は
より無秩序化している。
にも関わらず、この無秩序化をさらに拡大できるのは
その科学テクノロジーを
権力テクノロジーが所有してきたからである。
現実(Real)を作り出すのは権力(Royal)だとしても
国家(Nation)という幻想を排除できるのは
想像力(image-nation)なのである。

基準

ほとんどの政治家が
原子炉の固有安全性(自己制御性)に無関心だった。
東電の株主であるがメディアが誘導する
被曝に関するすべての道徳と基準を否定すること以外に
今日を安全に生きる道徳と基準は存在しない。
政治家は法律を作れるが
生きるための道徳と基準は作れない。

過剰な畑

エネルギーが欠乏した畑よりも
エネルギーの過剰な有機農法の畑によって
畑はより荒廃していることに
気がつかない農民や農協が
いまさらTPPに反対しても
補助金漬けの営農ファシズムに
もはやなにも期待できないのだ。
バイオスフィアの生産性を否定した彼らに
コスト戦争が待ち伏せしていたのだ。
バイオスフィアの土壌細菌と雑草を
壊滅させる彼らの組織に
見えないエコロジーの反撃が始まったとも言えるだろう。

群れ

利益で結ばれた指導者とその群れが支持する
大多数を被曝させるテクノロジーを
全的に否定することは
シナジェティクスのはじめにある
自己のテクノロジーである。

元素存在比

惑星地球には
これまでの星の一生の中で生まれた
すべての元素が存在している。
そして、この惑星の元素存在比は
太陽系の元素存在比を複製している。
さらに、人体の元素存在比は
この惑星の元素存在比をほぼ複製している。
酸素(O) :25.5%
炭素(C) :10.5%
窒素(N) : 2.4%
リン(P) : 0.1%
イオウ(S): 0.1%
他の25種類の微量元素類は全部あわせても全体量の1.1%しかないが
電力会社と国家がどのタイプのエネルギー源から
エネルギーを変換しようとも
この微量元素の存在比を変える権利は
太陽系有機体生命には存在しない。
人間の体を構成する元素存在比は
ユニバーサルなメタフィジックスである。

原発立国

原発事故でだれも逮捕されなかったばかりか
原発事故関連での死者数をゼロにできた。
日本は先進工業国の中で
独立国家よりも原発立国であることが
完全に証明されたのである。
日本製の原発システムは
いまでも輸出されている工業製品である。
日本は国家的に、企業的に
自滅的な詐欺師である。

続)世間話

例えば、バックミンスター・フラーを
賞賛してきたほとんどの建築家は
彼ら自身の興味を賞賛することであって
それは新たなシナジェティクスや
デザインサイエンスの包括的な理解(comprehension)ではない。
単なる<不十分な間にじっと立つ行為=understand>である。
まして、21世紀の実践的なクリティカル・パスとは無縁だ。
傍らに立っている人々からは
賞賛以外何も生まれない。

世間話

批評なき賞賛があるところに、英知は生まれていない。
すべて新たな戦争のための準備にすぎない。
社会的な賞賛とは、世間話であり
真の理解へのプロセスの破壊にすぎない。

生育圏

圧縮力が顕示された空間に
張力による調和はありえない。
圧縮力の所有は
張力の破壊なのだ。
宇宙の生育圏(=domain)を
固定的に領土化するテクノロジーに
張力は無縁だ。